Abilene Alex Dunhumのregulator wattsの次なるバンド。
進化し続ける徹底的に研ぎ澄まされた暗黒ハードコア。
regulator wattsで見せていた空間的な音響アプローチが主軸になってるっぽい。
1stはslowdimeから、
そして2ndは54 40 or fightから。

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two guns, twin arrows

夜の森でらんらんと目を光らせながら獲物を駆る黒い猛獣。
そんなイメージを与える2nd。
このアルバムから盟友フレッド・エリクセンがトランペットで参加。
感情の赴くままに唸らせるギターとAlexの獣の吼え声のようなボーカル。
それに対してはあまりにも冷淡すぎるリズム。
一切の虚飾を廃した欲。
もっとも純粋で無邪気でそして凶暴な破壊行為、
つまり「生きる」ということ。
それがこのアルバムで感じられる野生の原因となっている。
このアルバムの持つ美しさはちょうどそういった野生動物同士の生存競争に似ている。
お互いがお互い「生きる」という欲を満たすため殺しあうこと。
そこには残虐性というよりももっとどうしようもない美しさがある。
ちょうど夜の海が永遠に続くそこのない落とし穴のように見えるように、
夜の森が人の侵入を拒む悪魔の空間のように見えるように。
一切の無駄を捨て去ったその空間は光り輝く黒い闇。