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Panda Park
これもまた前作と同じように夜の世界だ。
ただ決定的な違いとしては前作が真夜中であったのに対して、
こちらは夜明けの世界であることがあげられる。
今にも夜の闇を破って光が差し込んできそうなそんな感覚がある。
前作では見られなかったしなやかな動の部分が色濃く出ているのだ。
彼らの最大の特徴であるピアノとドラムのねじれた時間軸はこの作品でも健在。
しかしながらToo Late or Too Deadのような力強い運動量をもった楽曲はなかった。
ここら辺の流れはまるで少しずつ目覚めていくにつれて体が動くような感覚に近い。
ここで単純に夜明けと言うと希望のようなものを感じるがそうではない。
まるで今までの安らぎが破られるような不思議な不快感と、
そしてこれから動き出す期待感が交わったノスタルジックな世界を作り上げている。
希望でも絶望でもない、
楽しみでもつらさでもない、
喜びでも悲しみでもない、
そんな混沌とした予想も付かない未来へと僕らは生きている。
名盤。 |