今日の音楽業界について




 今日の音楽業界について、いくつか思うことがある。それは、まず、音楽アーティスト以外の音楽CDの発売だ。今日、お笑い芸人やグラビアアイドルに至るまで音楽CDを発売している。しかし、それは本当に正しいことなのだろうか?まぁ、果たして、正しい、間違いの二言で分けてしまってよいのかはわからないのだが。私自身は間違ってると思う。なぜなら、彼らはお笑いや、グラビアという専門があるわけだ。もちろん、音楽アーティストは音楽CDをリリースすることを本業としている。そこにお笑い芸人やグラビアアイドルが参入することは、「オリコン」という観点で、アーティストの真の実力を知ることへの迫害になるのではないだろうか。本来、オリコンというのは、どのアーティストが他のアーティストと比べてどれくらいの売り上げを上げているか、の判断基準であるはずなのだ。しかし、名の知れた芸人やグラビアアイドルがCDをリリースすると、間違いなくと言ってもいいほど、上位(ここでは50番以内を指す)に入ってくる。それでは本末転倒な気がする。アーティストからしてみれば、ハッキリ言って、お笑い芸人やグラビアアイドルのCDの売り上げなど判断基準にならないはずなのだ。それは、お笑い芸人などの歌詞はおちゃらけたものが多い。音楽アーティストは、世の人々にハッキリした「何か」を伝える音楽を作っている。まぁ、近年ではその概念も通用しないことがあるが・・・。それが、お笑い芸人などのCDがオリコン上位に入ってきてしまっては、ハッキリ言って、アーティストも納得行かないと思う。インディーズのアーティストに至っては、「あんな音楽がオリコン上位に入るのは許せない」と思っているアーティストも多いのではないだろうか。
 俺はお笑い芸人やグラビアアイドルに音楽CDを出させるよりまず先に、すばらしいインディーズアーティストの発掘に努めるべきだと思う。それは、全国民が待ち望んでることでもあると思う。業界関係者達に早くこの現実に気づいてもらいたいものだ。



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