02/11/24作成
LIVE REPO
〜革新的楽団東西合戦「怪奇骨董音楽匣」大阪の陣〜 浪漫座本館LIVE(対バン:陰陽座) 2002年11月23日(土・祝)/ LIVE AT 大阪:心斎橋MUSE HALL |
潤 美玲(ユン・メイリン)こと、宮崎潤子さんの「引退興行公演(*1)」以来、約2年ぶりとなった【浪漫座:本館】のLIVEとなったこの日、空は・・・このLIVEを祝福するかのような秋らしい晴天の1日でありました。私にとっては、凄く思い入れのあるBANDのひとつなんです!!! “なぜ”って?実は、私がプログレのライヴに初めて参加させて頂いたのが2年前の「浪漫座のLIVE」だったのです。 この日の「浪漫座/陰陽座]のLIVEは、前売り券のみで当日券がないという大盛況です。Vo.にキング・レコードより、メジャー・デビューした「陰陽座」の黒猫さんを迎え、オールスタンディングとなった会場内は、始まる前から活気がありました。 |
(*1)2000年11月4日 東京:吉祥寺 Silver Elephant/ 2000年11月12日 大阪:西九条 BRAND NEW |
【Member】 |
【演奏曲目】 1.奇麗な人たち 2.遠い約束 3.ヴェクサシオン 4.真夏の夜の夢 5.氷の楔(くさび) 6.螺鈿幻想 7.エピローグ 8.奈落の舞踏会 |
「お茶会」後・・・心斎橋まで、友人である綾瀬(sugimori)さんと電車に揺られてやって来ました。 ちょっとLIVE HOUSEのOPENまで時間があったので、CDショップなどを見て回っておりました。 初めてのハコ(LIVE HOUSE)だったので、余裕を持って・・・OPEN前に到着>偶然、LIVE前のメンバーさんと遭遇!! 18時、OPEN。チケットの整理番号順に並んでの入場です!! ≪怪奇骨董音楽匣「御来場記念盤CDR」≫の中身は、ジェラルドのメンバー・浪漫座の中嶋一晃氏・陰陽座の黒猫さんによる、ケイト・ブッシュの「嵐が丘」のカヴァー音源でした。 19時、客電が落ち「浪漫座」のLIVEでは恒例となっている中嶋一晃氏(以下:座長)の弟さんの秀行氏、またの名を「Mr.浪漫座」こと“秀さん”の売り子姿。本日は、オールスタンディングということで、客席を売り歩くことが出来ないので、ステージとオーディエンスを分けているちょっとしたスペースからの販売となりました。ご覧になられたことのある方は、ご存知だと思いますが“秀さん”の役者ぶりは・・・“アッ!!”という間に会場内をバンド・カラーに染めてしまう程のオーラがあるんですよね!!今回は、遠くから来られてる方が優先!!ということだったのですが“東京””鎌倉””埼玉”というような関東からのお客様もたくさん来られていたようです。 秀さんの「大変、長らくお待たせ致しました。浪漫座/本館:MUSE HALL公演、ただいまから開演致します。張り切ってまいりましょう!!Let's Go Music!!」という掛け声で、ステージの幕が開かれました。既にステージには、メンバーの皆さんが立っておられました。いつものとおり、腕まくりをしたベース隊長こと浜田さん、おや?座長も、今日は中華風じゃない^^;・・・黒いスーツで、ビシッ!!っときめた北白川さん、ステージの一番奥で、“デーン!”と構えているグレーのTシャツ姿のTaiquiさん、黒いドレス姿に黒い羽根のショール姿は妖艶な感じで、とてもお似合いでしたよ・・・黒猫さん。 1曲目は、♪タトタトタトタト♪と琴の音色の打ち込みで始まる曲、「奇麗な人たち」です。この曲は、東洋的なイメージを連想させられます。和製ロックとでも申しましょうか?前奏から、時間がゆっくり流れていくような印象のある曲です。歌詞は、「夜来香」のヴォーカリストであったナオミさんなのですが、上海へ身売りされた少女の心情を描いた悲哀の物語のような感じ(「浪漫座」HP/曲の解説より)だそうです。黒猫さんの魅力のひとつである力強さと繊細さが必要な、難しい曲。この日も、ベース隊長こと浜田さんの重厚なベースは健在!!座長も、何だか嬉しそうにステージに立ってたなぁ〜〜〜。 【作詞:外田直美 作曲:中嶋一晃】 リアル・オーディオプレイヤーがインストールされていれば、オフィシャル・サイトで聴くことができます。 歌詞をお知りになりたい方、【浪漫座】のオフィシャル・サイトにございます。 続いての曲は、「遠い約束」。この曲の題材は、その昔、イギリスと中国でかわされた約束のことだそうです。ベースの浜田さんがリズム・アレンジに相当な時間をついやした思い入れのある曲だとか・・・。 【作詞:外田直美 作曲:中嶋一晃】 リアル・オーディオプレイヤーがインストールされていれば、オフィシャル・サイトで聴くことができます。 歌詞をお知りになりたい方、【浪漫座】のオフィシャル・サイトにございます。 ここで、座長のMC。 座長と黒猫さんとの出会いは、共通の友人を通じてだとか・・・。黒猫さんが、初めてページェントの曲を聴いたのは、ジャケットに「凄くキレイなお人形の絵が書かれたLP(きっと、「奈落の舞踏会」かな?)を中古ショップで見つけたからだそうです。 そのMCの間に、浜田さんはギターに持ち変えておりました。もう、「浪漫座ファン」の方なら、おわかりでしょう。そうです!!「もう一人の自分がいたら・・・鏡の中の別の私が意思を持っていたら・・・」というちょっと怖い歌詞の「ヴェクサシオン」です。ページェントの曲の中で、私が大好きな1曲です。ツイン・ギターの美しいアルペジオから始まるこの曲は、ページェントのオリジナル。冒頭の綺麗なアルペジオから始まる曲が、一転して押し迫ってくるような迫力のある間奏部分は、大好き!!Taiquiさんの迫力あるドラミングがお腹に響く(汗;)。気が付いたら一緒に歌ってた・・・!! 【作詞:永井博子 作曲:中嶋一晃】 収録アルバム「螺鈿幻想」(MJC-1009) 「真夏の夜の夢」。黒猫さんの声の質をもっともイカした曲だと思いました。「にゃ〜お!」という少し甘い声もカワイイ!ですね。ページェントのオリジナル曲なのですが、歌詞は、ちょっと寂しいなぁ。ページェントの曲の中では、数少ないハードな曲になるのかな?黒猫さんのステージングも、歌詞をうまく表現していたことが印象的でした。 【作詞:永井博子 作曲:中嶋一晃】 収録アルバム「奈落の舞踏会」(MJC-1008) ここで、再び座長のMC。 3曲目の「ヴェクサシオン」という曲は、漫画家の萩尾望都さんの「半神」という作品を題材にしているとか!? 4曲目の「真夏の夜の夢」は、黒猫さんが最も歌いたかった曲らしい。ホント!彼女にピッタリの曲でしたよ。 ここで、「浪漫座」でもない「ページェント」でもない曲が飛び出しました。「陰陽座」オリジナル「氷の楔(くさび)です。私が初めて、聴いた陰陽座の曲でした。もちろん!!アルバムではありませんでしたけど・・・。2年前の「浪漫座/西九条ブランニュー」です♪メタル・バンドでは、少ないバラーっぽい曲です。でもね、座長が“メタル”を弾くのは想像出来ないでしょう?そこは、ご安心ください。「浪漫座風(つまりプログレ風)」にアレンジされておりました。一音、一音・・・心を込めたピアノの音色が会場を包み込みます。全ての曲を1台のキーボードで、弾きこなしてしまう北白川氏。神業ですね!!座長が、アレンジした「泣きのギター」が心に“ぐっ!!”と込み上げてくるほど素晴らしいです。この曲の歌詞も、凄く素敵なんですよ。一部紹介させてください!!≪愛する者達を抱き締めることさえ 叶わぬ孤独を生きるなら 紅く燃えさかる業火で此の身を 焼かれて地獄へと墮ちたい≫ちょっと怖いような気もしますけど、何となくわかるような気がする・・・。女の子の感情を“素直”に表現している素敵な作品です。この歌詞の主人公の女の子と自分を重ねて“涙“した人もいるかもしれませんね!! 【作詞&作曲:黒猫】 収録アルバム「鬼哭転生(きこくてんしょう)」(キング・レコードより再発されてます) ここで、またまた座長のMC。 「良かった!?雰囲気(「陰陽座」オリジナルの)壊してなかった??」とオーディエンスに聴いてます。不安そう!!でも、ちょっと自信ありげに・・・。会場からは、大きな拍手が沸きました。「次が大変な曲なんですわぁ〜!」と言いながら始まった曲。 アルバムのタイトル曲にもなってるのですが、"タトトタトトトコトンドコドンジャーン!”で、始まる曲・・・「螺鈿幻想」です。この曲は、ギタリストにとって気の抜けない曲なんですよね。エフェクターの切り替えが多いわ!!きついアルペジオがあるわ!!もう大変。座長、エフェクターの調子は良かったようですね。今回も、デジタル・エフェクター(ローランド)を使っておられました。秀さんのフルートが、曲全体をよりドラマティックに演出しています。“秀さん”素敵でした!!前奏が終わったあと、オリジナル・アルバムではガラスが砕け散る音があるのですが・・・今回は、シンセ(key)の打ち込み音ではなく“ダンバリン”を使用してましたネ!この曲が、一番「浪漫座」が目指すものに通じているかもしれません!!「それって、何?」・・・メロディアスでドラマティックで感動的なロックを目指してるんです。 本当に働きながら、BANDを継続していくことは難しいものだと思います。でも、多くのファンの期待を決して裏切ることなく活動を続けてくださる座長を初め、メンバーの皆さん・・・この場をお借りして、「ありがとうございます」と言わせてください☆ 【作詞&作曲:永井博子】 収録アルバム「螺鈿幻想」(MJC-1009) ここで座長からのメンバー紹介。 (sawa風にアレンジさせてくださいね!!) LIVE直前に大切なキーボードが壊れて慌てふためいたらしいのですが、1台のキーボードで、数々の曲をこなすのは凄いですよ。オン・キーボード♪北白川妙朗。存在感のある重厚な音色で、メンバーをグイグイ!!引っ張ってくれています。流石、リズム隊長(あっ!「黒猫」ちゃんは、番長って言ってましたっけ?)です。影のリーダー&オン・ベース♪浜田勝則。ステージの一番後ろで“で〜ん!!”と構えてます。迫力のあるドラミングが非常に魅力的です。プログレでは、繊細さも同時に持ち合わせていなければいけないと思うsawaなのですが、皆さんいかがでしょうか(これって、結構難しいと思うけど・・・)?「ベラフォン」「アイン・ソフ」というJAZZプログレ系でも活躍されていたのは、ご存知な方も多いはず。オン・ドラムス♪Taiqui。そして、時には“売り子”さんとして・・・パーカッションとして「浪漫座」にこの人あり。「Mr.浪漫座」こと、中嶋秀行氏こと“秀さん”。泣きのギターで、いつも魅了されてしまいます。お人柄からでしょうか?いっつも素敵な女性ヴォーカリストを見つけてこられます。フロマージュ&ページェント&夜来香と常に“プログレ会”のリーダー的存在ですよね。オン・ギター♪中嶋一晃。そして、この日のヴォーカリストには期待してました。甘く切ない曲も、力強いハードな曲も歌いこなします。オン・ヴォーカル♪黒猫。座長、素敵なメンバーが集まりましたね。 続いての曲は、「エピローグ」。この曲は、大好きな曲なんですよ!!ヨーロピアン風の情景を想像させるのは気のせいでしょうか?歌詞も素敵な曲なのですが、「バラの香り、血の匂い」というところは、何だか恐そう!! 【作詞&作曲:永井博子】 収録アルバム「螺鈿幻想」(MJC-1009) 本当に最後の曲になっちゃいました。“アッ!!”という間に楽しい時間は流れ去ります。さっきの曲で、終わったような感じがするからアンコール♪ってところでしょうか?「奈落の舞踏会」で盛り上げてくれました。これも皆さん、おなじみのページェントのアルバム・タイトル曲ですね。ちょっと「浪漫座」風にアレンジされてるのでしょうか?ハードさが際立っています。いつも思うんですけどねー、ページェントの曲の歌詞は「絵物語」が書けそうなくらいドラマティックな曲ばかりなんですよ。 【作詞&作曲:中嶋一晃】 収録アルバム「奈落の舞踏会」(MJC-1008) ≪END≫ 最後になりましたが、メンバーの皆さん“感動!!”をありがとうございました。 次回は、是非ワンマンLIVEでお会いしたいですね!!これからも、応援しています。 またオンラインで、よろしくお願いします。 【浪漫座】について・・・ このバンドは、1999年4月1日に結成されたバンドです。リーダーの中嶋一晃氏は、「フロマージュ」「ページェント」「夜来香」と常にプログレ界のリーダ的存在でありました。バンド・コンセプトは、メロディアスでドラマティックで感動的なロックを目指しています。演奏曲目は、「浪漫座オリジナル」&座長が在籍した歴代バンドのカヴァー曲や海外のバンド(ジェネシス等)の曲です。演奏に関しては、決して妥協を許さない厳しさと・・・オーディエンスに対する心暖い優しさを持ち合わせている素晴らしいバンドです。 |
長くなってごめんね!時間の都合で「浪漫座」のLIVE終了後、「陰陽座」のステージを見ずに帰ってきました。 |
最後まで、お付き合いくださいまして・・・Thank You!! |
By.世璃香(sawa) |
☆お断り☆ 本LIVEは、メジャー・デビューされた“黒猫さん”をヴォーカリストとして、お迎えいたしておりましたので、撮影及び録音等は一切禁止されておりました。 よって記憶のみを頼りに作成しておりますので、一部不明確な点がございますことをご了承下さい。 |
【浪漫座】について詳しいことを知りたい方は、下記≪Official Site≫へ訪問してくださいネ! |
≪浪漫座Official Site≫ |
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