☆ NOVELA MYSTIC WORLD ☆
バンド結成以来、最大のイヴェントを迎えるNOVELA。
持つ力のすべてを出し切った、まさに歴史的なコンサートになることは間違いない!!
どんな曲が、どんなアレンジで、どんなステージングで……。
コンサート・直前インタビュー!! 

◆ コンサート直前インタビュー ◆

  
1984年2月21日、大阪厚生年金会館大ホール♪
  1984年2月25日、愛知勤労会館♪
  1984年2月27日、中野サンプラザ・ホール♪


  3つのコンサートを目前に控えてメンバーにそれぞれの抱負を語ってもらった。
♪平山 照継(GUITAR)
「グループ結成以来はじめてのライヴ・レコーディングをするわけですが、レコーディングということにとらわれず、大らかなステージ展開に努めたいし、ノリを大切にしたいので、構えずリラックスして聴いてほしいですね。」
♪永川 敏郎(KEYBOARDS)
「プログッレシヴ・ロックについて、暗いイメージがかなりあるんだけど、 特に最近思うんですけど、久しぶりにノヴェラのコンサートということもあり、 ファンのみならず、自分も楽しいと思えるステージにしたいと思っています。 また、今回のコンサートでは、視覚的にも、なにか訴えるもののあるコンサートに したいと思ってますので、お楽しみに。」
♪五十嵐 久勝(VOCAL)
「いつもはステージ・アクションのほうにかなり気を使うのですが、今回は、ライヴ・アルバムとして残りますので、いつも以上にしっかり歌わねばと思っています。ファンのみなさんの期待を裏切らぬようなステージにしたいとはりきっています。」
♪笹井 りゅうじ(Bass)
「火こそ吹きませんが、ハメをはずし、大暴れしたいと思っています。レコーディング?あんまり意識していませんね。」
♪西田 竜一(Drums)

「これがボクの10代最後のステージとなるので、最高のプレイをみんなに聴いてもらいます。」



黎明が始まると、静かな大合唱が…
LIVE REPO
’84.2.27 LIVE AT 中野サンプラザホール
まさに“新生NOVELAの集大成”とも言うべき感動的なステージだった。デビューしてから、4年。平山照継は、初期のNOVELAの大作をプログラムに加えるかどうか、悩んだという。しかし、結局メンバー全員の意志で、常に新しいものを作りたい、だったら初期のものは切っていこうじゃないか、ということに決めたらしい。

いつものNOVELAに比べると、いくぶんリズミカルな曲が多いような気がした。でもNOVELAを聴きにくるファンは、リズミカルだからといって、のったりするような人たちではない。静かに、ジワジワと、ステージ、そして会場全体に目には見えないエネルギーが充満していく。そしてそれは、平山照継さえ予想していなかった形で、静かに爆発した。

「ハデな曲で総立ちになったり、興奮したりするのはわかりますけど、最後の“黎明”という静かな歌の部分で、ポコポコと立ち上がって、みんなでいっしょに歌ってくれた。そういう楽しみ方をしてくれたのがうれしかった。こんなことは、ほんとに初めてだったから、感激してしまって…」

とにかく、NOVELAとしてのコンサートは、去年夏の大阪ボトムライン以来の半年ぶりでしたから、レコーディングというより、半年ぶりということのプレッシャーが大きかった。でも、今は満足しています。

ライティングやステージの演出も、ボクたちらしさが出せたと思います。ふつうロック・バンドと言えば、黒い地がすりに、ドラム・セットがパッとあって、照明も赤黄青で……というイメージがあるでしょ。そういうのをNOVELAではやりたくなかった。独自のシンプルな、それでいて上品なステージにしたかったんです。そういう意味では、ロックのスピード感のある照明ではなかった。見ていて、だんだんきれいになっていく、というイメージを出したかったんです」
  
● 演奏曲目 ●
  1.Don’t Stop(新曲)  
  2.ディバイン・コメディ
  3.調べの森
  4.怒りの矢を放て
  5.奇 蹟
  6.夢の絵の具
  7.サンクトゥス(新曲)
  8.ロマンス・プロムナード

   9.翼に……
  10.キーボード・トリオ(新曲)〜ドラム・ソロ
  11.出 発
  12.黎 明
 <アンコール>

  13.遥かなる時の彼方に
  14.イリュージョン
  15.ルナティック
  16.レディ・トゥ・ファンタジー


(抜粋):『Rockin'f』より


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