■Wish Gift BOX 『ブックレット』P19〜P20より抜粋
宝 野


「『Anniversary of Angel』は、今回のビデオクリップに使われた『Wish』のようなポップな感じの元気な曲なんです。『天使に寄す』のほうは琥珀ちゃんが天界で天使の卵を孵す時の曲のイメージで。『目ー覚めよ、天使』って唄っています(笑)。私は漫画のあの場面を読んだ時に、『ああ、この時の曲を作りたいな』と思ってたんで、ちょうどいいなと・・・・・・」
片 倉 「でも、難航はしました(笑)」
宝 野 「元気な曲のほうが・・・・・・。前の曲が完璧に『Wish』って感じでしたから」
片 倉 「すごく僕らが気に入ったもんでね。ですから・・・・・・。」
宝 野 「同じような曲を作るのは大変なんですよね。」
片 倉


「で、あまり今回は曲作りで醜い戦いは止めようってことで(笑)、僕がちょっと引いた形で詩先(詩が先に作られること。ALI PROJECTは詩と曲を同時に作っていくケースが多いので、珍しい形と言える)で作っています。それでも、時間はかかりましたけどね。お互い、なるべくテンションをあげないようにして・・・・・・(笑)」
宝 野





「詩のほうが、どうしようか悩んだんです。前は『私』という普通の女の子が唄っていて、あなたと一緒だったらどんな願いもかなうわっていう、そういう前向きな曲だったんですけれど。今回は、『私』を、琥珀ちゃんじゃないんですけど、天使にしてみたんです。『天使に寄す』のほうの天使とはまた違った、女の子の心の中にいる天使みたいな・・・・・・もう一人の私みたいなイメージで。曲の中に出てくる『あなた』は、普通の女の子である自分という・・・・・・。なんか難しいですけど(笑)。読んでいただければ分かるんですけど、そのもう一人の私である天使がその本人に対して、もっといいことがあるよっていう歌なんです。優しい心が生み出したもう一人の私の天使が勇気づけてくれるっていうふうな歌にしようかなぁって思って」
片 倉



「琥珀さんの卵を孵す歌のほうは、ストリングスだけで、15人ほどでやります。それに賛美歌が入ると。で、パリのオーケストラの方にちょっとお願いしちゃおうかなぁ、ということで、フランスにレコーディングに行くことになったんです。贅沢させてもらいました(笑)。綺麗な美しい曲に仕上がっていると思います」
宝 野 「こちらは比較的スムーズだったんですが、もしカラオケがあっても、また誰も唄えないっておい・・・・・・(笑)。難しい曲になりました・・・・・・」
片 倉 「技術的には、かなり変わったことをやっています(笑)」
宝 野 「いつも変わってるんだけどね(笑)。聴くとあんまり分からないかもしれないですけど」
片 倉 「ま、転調とか、そういうことはたくさん入ってますよね」
宝 野 「転調しないではいられないタイプだから(笑)」
片 倉

「全部フル弦―ストリングスでやるっていうところが、新しいものになるんじゃないかなと思っています。年末も押し迫ってきた頃、みなさんが少し天使の心を感じて・・・・・・なんでしょうかね(笑)。誰もが潜めている天使を少し感じると、願いが年末に向けてかなうのではないかと。ささやかなメッセージですが」
宝 野 「今年のクリスマスは新しい曲とビデオを見ながら、お友だちと過ごしましょう」

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