この世界は私に照らされている。 己の眼まなこが届かぬこの世界の果てさえも、 私の光は届いているのだろうか。 人々は私を謳うたう。 人々は私を愛す。 だが人々はこの光に埋もれる私を見たことがない。 人々は私の子であることを謳うたう。 人々は私の光を愛す。 ならば私は愛し子いとしご達の世界を照らそう。 己の眼まなこが届かぬこの世界の果てさえも。 全て光に埋もれてゆけ。 それが己の始まりならば、それが己の存在。 この世界は私に照らされている。