光は欠けた。 世界の半分が鬣たてがみを謳うたう。 世界の半分の人々に『瞼まぶた』が生まれ、 世界の半分の人々に『眠り』が訪れた。 ナキは『夜』を統すべる者となった。 世界の半分が、 ナキの孤独に染まった。