2001.05.02
4TMG PRESENTS

<DRIVE ECHO vol.3>
@Be-1

FOUR THE MG
JHANK
Tommy&Aji
BACK

※SETLIST提供:トミーさん&サーチ SPECIALTHANX


久しぶりにLIVEに行く。今日は3・31以来バンドの仲間とあう。
その時のVIDEOを渡す為に朝からコピーに走り,天神へ向かう。

今日のLIVEは俺にとって色んな思いがあった。
なぜなら,まずやっぱり今日出演予定だった,ミズノイロのvol&guiの山中が,
急病で入院の為キャンセルになったこと。
知らない人がいるかもしれないが,このバンドは1月に解散した,我がR&RJUNKIESと同級で,
CDもほぼメジャー同然でリリース。東京などへツアーに行くなど,俺らの周りでは一番プロに
近づいたバンドといえるBUDDHAと言うバンド。そのバンドが解散し,そのリーダー的山中の新プロジェクト
であり,しかもかなり馴染み深いといってもいい4TMG,JHANK,トミアジとの対バン。申し分なかった。
初LIVEに関しても本人と色々と飲み会などで聞いていたので,期待していたが,こういう結果になってしまった。
大事に直して欲しい。ある意味また興味が広まった。
まだある。久しぶりに見る4TMG。このバンドは,4人とも後輩にあたるが,
今くやし〜いと思わせてくれる同世代のバンドでは少ないバンドである。やりたいことをやってくれるし,見る度に刺激をくれて,気持ち言いバンドである。下世話な例えは、いらない。見たことのない人は見るべし!頼もしいバンドである。そして,ミズノイロが見れないときたら、やっぱ一番の興味はトミアジが初のBe-1で、しかもJHANKや4TMGというバリバリ電気的なバンドにどういうやり方で挑んでいくのか?しかも最近は新しい楽器を取り入れたり,新曲をバンバン作っており,一ヶ月見落とすと,変わっていくバンドで,企画がらみでアジさんと飲んだときにも,
【今からはBe-1みたいなとこにも責めていく!】と意気込んでいたのを思い出す。トミアジは,主にJAJAやチープサイド、吉本111劇場を拠点としているが,去年参加したLOGOSでの企画LIVEでも大成功を収めており,場所に関係なく,らしさを見せ付けてくれるこれまた少ないバンドである。また対バンのJHANKも、俺らJUNKIESよりも後に出てきたバンドで、LIVEを見に行ってもあまり気になるバンドは、少ないのだが,JHANKはうちのドラム古賀がFLYVEをやっていたときによく見ており,結構好きなバンドである。そういう新旧取り混ぜたLIVEである。

会場につくなり,トミアジが出迎えてくれて,また,久しぶりのメンツも目にする。
入口横にミズノイロが出れないことを伝えるビラが貼ってあり,
18:30STARTが18:50STARTに変更し,急遽OPENINGACTとして,4TMGのイクボとサーチがやるらしい。
中に入ると,この日限定のステッカーが配られ,ステージにはDRIVEECHOとかいてある,
旗みたいな物が掲げられている。イクボがペンキとスプレーで作ったらしい。かっこいい出来である。
ステージ中もずっとライトが当ててあった。

BGMにシアターブルックが流れる中,OPENINGACTイクボ&サーチが入ってくる。
<今日はミズノイロが出れなくなったために2人で歌います。>
イクボはHPで山中の病状や見舞いに行ったときのことを書き込んでいたり、何といってもかなりの仲であるからして,当然といえばそうかもしれないが,イベンターとして,友達として、2曲じわっとそれに対する誠意みたいな
思いを聞かせてくれた。まるで応援歌のように聞こえた。
しかもサーチのギターがやっぱバラードや弾き語りでは生える。

一番目,Tommy&Aji。
BBSで書かれてるとおり,大きな角のような楽器が置いてある。

一曲目、ラフ&タフ
会場のせいもあるが,今日は2人の声の調子がいい。よく伸びており,いつも異常にハモリが気持ちいい。
トミさんが緑の服がかっこよい。明らかにアジさんのジャンベの幅が広がっており,打楽器奏者みたいであった。
そうなんだけど・・・・いわゆるジャングルの世界が始まる。融合。YOUGO!行こう。
2曲目,願い
これは最近別バージョンでやれており,この曲はいわゆるCLAP YOUR HANDSがあるが、
Be−1の反応は意外とよい。イェ-イ!歓声が飛ぶ。
3曲目アイ色、4曲目花の音
2曲続けておとなしい曲が続くが,今日はここが良かったと思う。
夏を意識した!と紹介された,アイ色。トミアジの最近の曲は掛詞が多い。
燃やせ!MORE野性!などアイと藍をかけた曲で,久々にやっているという。
さわやかな曲が見る側の意識を広げていく。
花の音で,長い角のようなのが登場する。かなりいい波の音が出る楽器である。
いつもPLAYされている曲であるが,入り方の違ってくる。
オルゴールのような富さんが使っていた楽器も後半で登場するが,雰囲気作りが相変わらずうまいバンドである。
3月号のBANDマガジンSPYMASTERに紹介されているが,<新しいことをやっている。>と書いてあった。
音を歪ませたり,リズムを変えたり,爆音を出すだけが,新しいわけじゃない。方法はいっぱいある。楽器がなくても,手と足があれば音が出せるのであるし,楽しくなれる。幸せなら手を叩こう。ということを問わせるようなバンドであるが,また新たな楽器がそれを色づけていた。
今日の圧巻はやっぱ5曲目のアースカラー
当然聞き様によっては<明日から・・・>とも聞こえる。これまた音や言葉の不思議な力である。この曲はいろんなことを思い出させる曲であった。去年一緒にキャンプに行った時キャンプファイヤーをしたが,その時いわゆるトーチソングみたいな焚き火を囲んでやれるような曲を作りたいと言っていて,まさにそれであった。また最近の俺との接点にBOGUMBOSがある。トミーさんが好きな<ゆらゆら帝国・・・>にも通じていた。
一番トミアジで聞きたかったのはやはりバラードであった。そのバラードである。原始的なやり方で,原始的な楽器で,原始的でシンプルな言葉で歌い上げるこのバラードは,この夏色んな思い出を作ってくれそうだ。3・31の企画LIVEのもこの曲は披露して頂いた曲でもある。
そして王道のSIGH IS GO GOとFEELINGへ
弦が5弦になっても・・・びくともせずに会場はヒートUPしていく。が、やはりまだ温まってない人も見受けられた。トミアジをはじめてみる人はやはり唖然としてしまうだろう。が、客と一体になってLIVEができるバンドは、どこで見ても素晴らしい。いつも異常に好き勝手な言葉を叫んでいる。それがやっぱ音楽である。

2番目JHANK。
間違ってなければ,僕が見たのは多分3年前ぐらいになる。
分かりやすい例えは,4TMGの音を当時からやっていた先駆者的なバンドであろう。
爆音だからといって決してNOISEではない。決して乱暴でない。気軽な服装で,颯爽とROCKをやる。
クリームチーズなど懐かしい曲も聞けた。
なにやらMGとは3ヶ月連続の対バンらしく、VOCALの方は誕生日らしい。guiの方は裸足であった。
最初に見た時も思ったが,このバンドは決して客に媚びず,それでいて爆音に載せる綺麗なメロディーは、
やはり青空をイメージさせる。かなりMGに似ているとこもあるのだが、重い。
凄くチューニングにこだわったり,最後には満足できず途中で帰るなど、惑わせるとこもあったが,
それだけ1曲1曲にかけるPRIDEが伝わってきた。後味はむしろすっきりだ。どんなUPテンポの爆音でも
男っぽい空へ抜けていく歌。そんな感じ。

そしていよいよ4TMG。
どう見てもPOWERUPしている。
1曲目ではRAISEHANDS。そうそうそんなのが欲しかったんだよ!君らには・・・
と言いたくなるMGのBBSでも話題の次,桜
2曲目は新曲。虎の威
3〜6曲目は王道の、俺でも聞いたことのあるナンバーが続く。
風シアター。PHASE9。カーブドライバー。リベロマン。
特にPHASE9がかなり、はじめてみた時にイクボの世界観があふれる曲であると感心した曲でもあった。
出口は夜明け・・・・・・力の限り思いをぶつけるかのように叩きまくるサトルクンのDRUMが
ボロボロの歌詞を後押ししている。
スティックの破片がステージ上に飛んでも、わき目の振らずただひたすら叩く・・・頼もしい奴である。
コテコテの洋楽ファンが微笑みそうなバカリフと爆音に、サーチがあらかじめ持つCOOLさから放たれる
まさにギター以外取り得がないような,痛みさえ伝わるメロディーがマッチする。
このバンドはやっぱLIVEに足を運んで欲しいバンドである。
病んでる時代だからこそ,叫び散らすかのように,おそらく4者4様の叫びの
背景には違った夢や野望がひしめき合う。
時にはつながれた鎖を引きちぎろうとする飼い犬のように・・・
時には,ストレスを抱え、社会への恨みを晴らそうとするファイターのように・・・
扱い方がわからんくらい、いたずら好きな問題児のように・・・・
おそらく見ている側も日頃の鬱憤やストレスを柴田やイクボやサトルにぶつけて、それをメンバーが引き受け,
音や叫びに換えて代弁しているようにも見えた。なぜなら聞こえてくる言葉にぬくもりさえ伝わるのである。
パワーも楽曲も申し分ないバンドである。
が、やはりまだ終着点ではない。彼らの挑戦は続くだろう・・・
客ももっと暴れろ!後少しばかりここまで来たら毒も欲しいぜ!
大学時代から柴田と言う男は独自のFREEPAPERも配布したりと,
ROCKのサブカルチャー的の分野にぴかいちのセンスを持っている。
俺が見ても、客のリアクションが薄いと思ったが,もっともっと野望を見せてくれ!
かなりBANDの既成概念を崩してくれるバンドで,男の生き様を言葉だけじゃなく音で表現できるバンドなので,
独自のスタイルをもっと確立して見せてくれたら,もっと洒落にならんだろう・・・
文句のつけ様のない,気持ちいいバンドである。PHASE9がやっぱ押し引きの部分でも
泣けるうたである。もっと違った角度も知りたい感じであった。おとなしい曲とかね・・・無駄な曲とか・・・
少し気になったのは,やはり企画LIVEであるからして,もっと主旨とか分かりやすい部分も
引き受けても良かったかも・・・はじめてくる人へ
ジャンルを越えてLIVEをやるなら・・・とも思ったLIVEであった。

SETLIST
Tommy&Aji
・ラフ&タフ
・願い
・アイ色
・花の音
・アースカラー
・SIGN IS GO GO
・FEELING

4TMG
・次、桜
・虎の威
・風シアター
・PHASE9
・カーブ・ドライバー
・リベロマン