ARB
25th Annivarsary TOUR
DAYS of ARB
2004/01/23
@fukuoka shiminkaikan
BACK

1,これから・・・
<EL DORADO>
2,共犯者よ
<HARD-BOILED CITY>
3,スケアクロウ
<REAL LIFE>
4,BLACK & RED
<BAD NEWS>

MC
5,野良犬
<ARB>
6,トラブルド・キッズ
<トラブル中毒>
 (以下メドレー)
7,OWE MY OWN
<ROCK OVER JAPAN>
8,Do It! Boy
<トラブル中毒>
9,教会通りのロックン・ロール
<指を鳴らせ!>
10,ROCK OVER JAPAN
<ROCK OVER JAPAN>
11,朝のかげりの中で
<ONE and ONLY DREAMS>
12,闘い抜くんだ!(FIGHT IT OUT)
<YELLOW BLOOD>
13,ONE WAY TRIP
<YELLOW BLOOD>

MC
14,まぶしきコノ世
<KAZA-BANA>
15,独立記念日
<KAZA-BANA>
16,涙の河
<KAZA-BANA>

MC
17,HOLIDAY
<YELLOW BLOOD>
18,ファクトリー
<トラブル中毒>
 (以下メドレー)
19,MAY DAY
<HARD-BOILED CITY>
20,SOULFUL DAY
<EL DORADO>
21,SWEAT,HEART & BRAIN
<PAPERS BED>
22,ウイスキー & ウォッカ
<W>

MC
23,はじまりの詩
<REAL LIFE>
24,LONESOME RYDER
<EL DORADO>
25,ユニオン・ロッカー
<W>

MC
26,STANDING ON THE STREET
<指を鳴らせ!>
27,魂こがして

MC
28,KAZA-BANA
<KAZA-BANA>

アンコール1
E1,HARD-BOILED CITY (ACOUSTIC Ver,)
<HARD-BOILED CITY>
凌、幸也、たつのすけ<マンドリン>
E2,戦場のイマジン (ACOUSTIC Ver,)
<KAZA-BANA>
凌、幸也、たつのすけ<KEY>,EBI
E3,AFTER '45 (ACOUSTIC Ver,)
<砂丘1945>
凌、幸也、たつのすけ<アコーディオン>,EBI

アンコール2
E4,BOYS & GIRLS
<BOYS&GIRLS>
E5,ダディーズ・シューズ
<BOYS&GIRLS>
E6,Tokyo Cityは風だらけ
<BAD NEWS>

アンコール3
E7,喝!
<ARB>
E8,TOKYO OUTSIDER
<REAL LIFE>


ゲスト:たつのすけ5〜28、アンコール1,3


幸也&EBI時代14曲
一郎時代15曲
光浩時代4曲
久時代4曲と

ALBUM SYMPATHY以外すべてのアルバムから選曲。
外れた代表曲。
乾いた花・ララの女・JUST A 16・イカレちまったぜ!・さらば相棒
Heavy Days・LOFT23時・WAR IS OVER!・灰色の水曜日
REAL LIFE・INFINITELY・反逆のブルースを歌え・HEY!WAR!!


ARB25周年記念ライブ。勿論石橋凌の7年のブランクがあるから、事実上はそうは言わないかもしれないが、十分それに値するバンドであると思う。
10周年記念ライブは初の武道館であった。その時も音源になっているが<LOVE THE LIVE>新旧折まぜ、なおかつ当時のギターリスト白浜久による斬新なアレンジで、歌というのを綺麗にクリアーにし、デジタル色を取り入れたギターリストでもあったが、俳優との両立もしていた凌にとっては、やりやすく、彼がいなければ再結成すらもできなかったかもしれないと僕は思っている。 20周年も武道館で行われた。これは二部構成行われ、これも音源かされているが<DAYS OF ARB>元ボガンボスKYONによる画期的なアレンジと、彼が柴山俊之氏のRUBYで見せた、ロックアレンジのすばらしさが新たな新しさだけでないブルース、ブギー、ジャジー、レゲエ、と様々な可能性を引き出し、また一部はストーリー仕立てのステージを生かし、二部はストレートに見せたが、残念ながら映像化されていない。そして、25周年。博多では2003年年末シナロケの25周年が行われたが、これにも参加した凌。今日はまったく真逆の内容となった。
勿論セットリストを見れば昔の曲もあるが、今回はファン投票に答える形で選曲されているので、一曲でも多く披露されたと思うが、いろんなバンドが25周年
迎えているが、今の音と言葉で戦ってくれているバンドはモッズ、スタークラブぐらいだろう。勿論ロックバンドにはいろんなスタイルがあるが、やはり自分はボーカル出身なので、今思っている言葉を聴きたい。そういう意味では、ここ何年か40過ぎのロッカーが頑張っている中、これは通過点でしかないかもしれないが、まさに内容的にもそんな感もあったライブでもあった。ちなみに年末に発売されたNEWALBUM<KAZA-BANA>は、ARB史上初めてINDIESから発売されている。流通は大手であるが、レコーディングに日数、アルバム内容からなんからすべてにおいて彼らにかなりの影響を及ぼしたようだ。

1・23福岡は前日の大雪で、高速、都市高、列車関連もすべて遅れたり、止まっている状況。会場にはARB、サンハウスを発掘した元KBCの岸川さん、凌のお母さん、交流が深い元サンハウス浦田賢一さんらの顔も見える。浦田氏はARB解散時の福岡のゲストでもある。見かけた人は、すごいテンションが上がったことであろう。物販で久々発売のパンフ、Tシャツを購入。夏に来たイベントで25周年グッツは買っていたので、それ以外は買わずに会場へ。
ステージのは上記ロゴが看板として大きく掲げられている。ドラム周りは赤いシートがあり、ゲーアン、ベーアンにはカザバナのロゴがあり!

曲数の関連もあったかもしれないが、ほぼぴったり6:30スタート。怒涛のARBコールもままならないまま、ギターのイントロで一曲目<これから・・・>
9月のMCTでも年末でもOPENINGを飾った曲であるが、パンフの中の幸也のインタビューにもあるように、速い曲を意識して前半固められ、その中でも
しっかりと凌のメッセージがこめられている。皮肉にも25周年を向かえいろんなDVDBOX、記念本なども発売はされるものの、INDIESになったARB。
<これから始まるゲームには・・・ルールが決められてない><俺次第、お前次第><この俺と番狂わせに賭けてみないか?まだまだ捨てたもんじゃない>
<堕ちるとこまで堕ちてしまった 人の流れを眺めていた><思い出に酔うほどの年でもないが・・・>前半4曲4人だけでPLAYの歌詞を拾い上げても、まぁ全面的にARBは
わかりやすい前向きな歌詞が多いが、25周年を踏まえながらそれでも現在の境地をも飲み込み、
一緒にやらないか!これからも・・・そんなメッセージを強烈に叩き込んだ!一曲目から凌はシンバルを蹴り、意外なのはここ最近の2人<幸也、EBI>はPLAYに徹している。久々のホールツアーでもある今夜。
ホールは3階席は入ってないが、1000人は超える客で埋め尽くされ、一部ファンサイトなどの掲示板では、新旧の曲の客のリアクションの差があまりにも・・・とのリアクションもあったが、それを大きく覆す選曲ではなかったか?誰もが始まりはBOYS&GIRLSを期待しただろうが、20周年の時も違った。それがARBである。4曲終え、凌が簡単な25周年の挨拶を含めたMCを。ここで初めてどのインタビューでもあえて触れなかった<ARBは7年のブランクがありますが・・>のくだりがあった。半ば強引に20,25周年と位置づけてように見えて、この一言が僕にとっては大きく響いた。<25歳といえば社会では立派な一端の人間>であります。と付け加え、ぐっと引き込まれる。シナロケの25周年セッションでも分かるとおり、意外と凌やキースは、セッション的なルーツミュージックが好きなバンドマンであるにもかかわらず、常に問題意識や目標設定を持って、転がってきたバンドとも言えるかもしれないが、やはり戦ってきたバンドであると思う。そして今日のお客さん、特に古くからのお客さんはそれを指示していると思う。だから広くは今受け入れられないかもしれないが、ファンさえも最初は疑った凌の俳優での活動も、様々な場面で知らない人も見るほどの活動範囲になり、またそれなりに強烈な印象を与えているのであると思う。これが、このメンバーになってからのARBの違いだと思う。昔と比べるのは簡単。僕だって昔と比べられ、いい方ばかり言われるとつらい部分もあるが、じゃあ50を超えたキースと48の凌。こんな40代が昔日本にいたのであろうか?ARBだけでなく、この世代の最近の頑張りには全く頭が上がらない。<78年10月この曲でARBは始まりました>とPLAYされたのは野良犬。僕はライブでは初めて聞く。なにせ初めて見たARBは解散ライブであったから・・・。驚けるのはEBIの忠実なPLAYと逆にアレンジしているところ。旧曲をいわゆるセッションぽくPLAYしてないところがすばらしい。ただ壊すのも簡単でもあろうに・・・。久々のトラブルドキッズ。コートを頭に被るポーズも久々。やはりこの曲がないと・・・

ここからはメドレーで新旧織り交ぜてのナンバー。やはり意外なのは博多ということもあって久時代曲の反応がすごい。窮地に一番立っていたARBと自分を重ねていた時代であるからそこ武道館も大成功ですり抜けていたのであろうし、英語タイトルでも変わらないパワーを持続できたのではないか?11→12の以降もまるでミクスチャーのように、ラップを踏むかのように入っていった12はやはり受けがいい!!そして13ではもう大歓声。一度もARBを体験したこともない方はびっくりすると思うが、ほど全員のこぶしが会場上がったまま、サビを大声で連呼するファン。昔客と50%50%じゃないと演奏をやめると凌が言っていたが、たまに上回る時もあるぐらいファンの中のARBもここで久々の曲をやると解放されるのである。
 博多弁を織り交ぜるMCで会場は和んでいくが、このセットは新作KAZA-BANAから。デビュー曲や懐かしい曲が続いた後であるが、僕にとってはここからが本番といったところ。会場もやはり少し場のムードも変わるが、それは初めてライブで聴くという感情もあると思う。でも、紛れも無く今日がただのお祝いでなく
KAZABANAリリース後の初ツアーであることも間違いなく、それは3曲披露されたまるでヘビープログレか?とも錯覚しそうなギター前奏。やっぱタイトなキースのビート。負けじとがなる凌。激しく引っ張るEBI。もう歌詞だけで伝わります。<しょうがないしょうがないですべてが流れてく・・・ストレス溜まりぱなし><景気は底をついて狂気は暴れぱなし><だけど生きていくこれじゃ終われない><すべての束縛からのお前の独立記念日>。そして今日はじめてのバラード
<涙の河>。3曲では惜しいが、確実にはみ出してるってぐらい、勢いがある楽曲たち。なんと言ってもこの間殆どインターバル置かず、16曲目にして初のバラード。恐れ入ります。

 <ここでARBのワークソングを紹介します。ARBのライブはネクタイを締めたサラリーマンや作業服のまま来るファンもいる。なんか会社の中での立ち位置と、
音楽界のARBの位置が何かダブるものがあるのかもしれませんね?>とMC後すべての九州の福岡のすべての労働者に贈ります。HOLIDAY!!これも久々。だがこの曲でダブルネックを弾く幸也はすごい。そしてファクトリー。ハンチングを被り、照明も暗転。やはり博多は盛り上がります。そして、EBIの長い歪ませたベースソロ。HBCからのワークソング<MAYDAY>。すごいテンション!!叫びまくる凌!!マイクを観客に向ける凌。この曲はいつもやってほしい。この曲のリフを中心に、ワークソングメドレー。20では客席から帽子を借りて、やっぱ盛り上がる21.19のリフをフルに使って。そしてやはり22.アメリカ、イラクにノースコリア・・・。

<ここからは一気に飛ばしていきます。ヘイ!ヘイ!行くよ!はじまりの詩>
ここからが今のARBと確信した場面であった。先ほどファクトリーで使ったハンチングを後ろに被って、上記のように昔の曲に頼るなといっている人の願いが叶ったか?・って思うぐらい、どんな境遇のファンに対しても新旧織り交ぜてPLAYするだけでなく、ここ最近この2曲を中心に後半に位置付けたり、この後の普段は序盤にPLAYされる
26、そしてなんといっても強引にでもなく、結構普段の流れで僕が今日一狂ったラストKAZABANA。これが25周年のARBであった。ここら辺のセットリストの組み方はMODSがうまく新旧まぜてやっているし、ARBもバシバシやってほしい。そして魂こがしては意外に解散バージョン。家も久留米も・・・凌の今日一番打点が高い蹴りジャンプ。気合が入る。

そしてアンコール。ステージ後ろの文字がARBにロゴに変わる。凌+幸也+たつのすけでのアコースティック。
座って聞いてくださいというか勿論立って聞かれても良いですが、自由に聞いてください。立ってくださいといったことはありますが、座ってくださいって言うのは初めて・・・たまには。ここではWARSONG。いつまでも絵空事のような曲ばっか歌ってといわれ続けてきましたが、知らないうちに悪い方向へ向かっているように感じます。たつのすけはマンドリンでリズムを刻み、ライブドキュメンタリービデオDAYS OF ARBで見せた幸也のアコースティックの才能が存分に発揮されたコーナー。特にHBCを静かにやるなんて考え付くことだけに賞賛します。凌も黒に赤いバラのような模様の服に着替えて・・・・。後半2曲はBASSにEBI。AFTER45はバンドでというよりキースの太鼓で聞きたかったが・・・・。

2度目のアンコールは、キース一人で登場。一人スポットを浴びながらあの刻み。次々とメンバーが入ってきて4人でのPLAY。ドラム紹介しますキース!!!!狂いたくても・・・・・・ここできたのである。勿論会場ヒートアップ。<この前新宿のバーでスペインから来た2人のカップルと出会いました>またこんな時に何の話を・・・と思ったら・・・。この方がスペインで靴を作っている方で・・<オオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!>もうこの言葉で分かるまさに25周年。遠くの国この曲を聴きながら靴を作っている人がいると聞いて非常にうれしいです。ここで僕は斜め前にいらっしゃった凌のお母さんをちらちら見ていた。まさかと思ったが・・・じっと厳しい目で見てらした母上さまもメガネをはずし頷きながらハンカチで目を覆ってらっしゃった。ステージを見ると大歓声の中、うれしそうに歌っている凌が印象的。後で兄に聞くと岸川さんも歌ってらっしゃったとか。そして<東京シティーは?東京シティーは?福岡シティは?久留米シティーは?そうそうそうそう!アーハンハンハン?!今の世の中情けもくそもありゃしない!!!!!!!!!!!!!東京シティーは風だらけ!レッツゴー幸也!!!!!>すべてを感じ取った上でやはり訴えかけるARBである。ちょっとインターバルを置いて3度目のアンコール。何も言わずに<カ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ツ!>ベース、KEY,ギターの順でソロがあるがここ2〜3年のハイライトでもあるたつのすけのソロはもうすばらしいの一言。どんどんどんどん怒りを音に変え、最後には鍵盤も足で踏みつけもう観客も木村マコト以来の名バイプレイヤー。常に盛り上げてくれた。最後はやはりこの曲。これからも変貌を遂げていくであろうARB。一番感じれたのは客がここまで呼応でき、50を超えたキースも、そして色々あったが凌の調子がいい!!!
叫びきっているし、しっかりしたメッセージもある。この世代でいろんなアーティストが活躍している中、しっかりとしたパワーメッセージを送っているのは言葉で言えば、凌、茂、森やん、HIKAGE、活動では菊さん。そして鮎川さんも元気だ。

このツアー雪を呼んだバンドは、まだ2004年も1月。後一枚ぐらい出すくらいの勢いで頑張ってもらいたいし、このメンバーだけのセットもやっぱ見てみたいものだ。アナーキーが後半そうしていたが違和感が無かったしね・・

やはり改めで凌が好きになった。初めて見たのも市民会館。
明らかにモニターが届かない前のほうへ出て客をあおる。ファンにここまで気持ちを返してくれるからこそ、ファンも返す。
ぜひビデオ化してほしいし、上記に書いたが、せめてHEY!WAR!!と反逆、REALLIFEはやってほしかったね!
ありがとう。