TOMMY&AJI
2004/03/19
JAJA&CB

今日は色々な手違いがあったらしく、我らがトミー&アジダブルブッキングデイ。トミアジとしては初めてらしく、しかもこの日は、ジャンベ担当のアジの誕生日。
俺の仕事が定時で終わった為、迷わずはしごを決意。なぜ?理由は色々ある。俺もトミアジも福大フォークソング愛好会の同じムジナで先輩後輩に当たるが、
何かとこのお二人には、違った角度でお世話になっていた、5年前ぐらいにトミーこと冨重氏設立した?TFCにもジャンキーズのメンバーが4人も参加している。
それが縁でこのサイトでもTFCのページも少し作っている。

詳しくは過去にレポを振り合ってもらえば、少しは触れていると思うので振りかえってほしい。そして、今回はそれ以上に意味合いが違う季節を迎えている。
俺とアジは、パンキッシュな部分<ビーツや横道から始まるクラッシュ系やアンジー、ブルハ系バンド>とむき出しの部分<エレカシ、フラカンなど>。そしてトミーさんはR&R系<SHADY,SION、今ではBOGUMBOSなど>の部分で繋がっており、勿論お互い共有する部分もあり、バンドのサークルでイベントごとにコピーバンドをやっていたが、俺も含め3人ボーカルを勤めた共通項は、SHADYDOLLSであった。その後もSHADYが解散しても、特にトミーさんとは大矢さんとの話は何か音源が出るたびに、話していたし、最近トミーさんは博多のSHADYファンだけのバンドマンで結成された<シャイディードースルン?>という完コピー?
いやどこか年齢的にもマジバンドも活動を開始していた。俺は俺で今現在はレンタル系のCD卸で働いているが、昨年末まで、福岡のめんたいロックを支え<アンジー&アクシデンツ(スマイリー原島&穴井仁吉が所属していたバンド)のインディーズ盤もリリース>、サンハウスの事務所さえも兼ねているあの松本康がオーナーを務めるJUKEレコード<中古レコード>で働いていたことがきっかけで、このHPで大矢さんのHPのLINK依頼から始まり、色々それから企画が生まれ、今回<大矢侑史&THE BALANCE>名義でのファーストアルバムのツアーとして福岡に来る事になった。色々なことがきっかけで実現になり、今回宣伝を買って出た。そして、前々から事務所さんのやり取りの中でトミアジを紹介していたこともあって、これまた偶然共通の知り合いがいて、対バンも実現。その共通の知り合いでもある<金具さん>の企画で5・16に博多はHEARTBEATでライブが決定している。このことに関しては、今後もHPで告知していきますので、
お楽しみ。

今回は色々な気持ちがある。特に俺もそうでありますが、トミアジの2人はここ10年博多でバンド活動を続けている10年選手。このぐらいのキャリアがあれば、ライブハウスの人たちも知らない人がいないぐらい。そして、JUKEの松本康がマネージメントするロックバー<JUKEJOINT>DRUMLOGOS裏という立地もあって、開店以来凄いミュージシャンの交流が生まれ、毎月行っているここも音楽お食事処ダディーズファームで行っている<KEEP ON JOOKIN'>も浸透を始めており、毎週原島さんが土曜日CROSSFMでパーソナリティーを勤める番組やKBCテレビインディーズ音楽番組<mosh!>。アンジー中谷さんが仕切っている福岡INDIESBBサイト<IFF>。その他にも今何かが博多で動き始めている。勢いだけでなく、頭でも少し考えられるようになった30代の博多のバンドマンが今熱いのである。前から現役でバンドを続けているバンド仲間がいるから立ち上げたこのサイトもそうであるが、そのバンドの中でも一番距離の近い
トミアジがリスペクトするシンガーの一人でもある大矢侑史さんとの対バン実現と、博多の今のインディーズバンドのそれぞれ事情が、今凄いタイムリーにこの企画が浮上したこともあって、また俺としても自分の想いで、踏み込んだ一つの企画がひょんなきっかけでライブ実現と言うことになって、非常にうれしい気持ちであるのです。

いろんな気持ちを前にして、先月から協力者、主催者とも話し合いを始め、特に今週から具体的にどうするかと協力者の一人とも話し合いを始めたところであった矢先の一日2ライブ。仕事も速く終わったことも何かのタイミング。これも機に機運を高める為にも、初めての一日2つのライブに挑むトミアジをレポします。

一本目は、西新JAJA。トミアジだけでなく、多くの福大出身者にとってホームグランド的箱。博多では珍しく、SOUL,FUNK,BLUESもそして学生なども受け入れる箱で古くはアンジー、ウルフルズも出演し、今ではボガンボスのDrTOSH率いるアクアボムもここ何年ホームグラウンド化している箱であるが、最近スタッフ、を一新し新しい矛先を模索している。2本目は、長浜にあるライブハウスCB。ここは言わずと知れたシナロケの川嶋さんが経営する箱。勿論JUKEとも深いつながりと、3年前働いていたインディーズ事務所との関連店でもあって、俺的にも縁がある箱。最近先述のJAJAの前マネージャーが、JUKEJOINTでマンスリーDJを経て、CBのブッキングマネージャーに就任すると言う、単なるダブルではない意味合いを持つ日になった。

JAJAは8時過ぎスタート。いつもはラストに出るトミアジもこの日ばかりは突発。

1動音 2あいうえお 3ヨイヨイ 4SLEEPIN BEAUTY 5トワレテイル 6YOU&I 7FEELING
特に1,4は初めてライブで聞く曲。9時20分過ぎに始まったCB
1ハンドクラップカーニバル 2あいうえお 3ヨイヨイ 4SLEEPIN BEAUTY 5ねぇねぇ 6願い 7FEELING

時間少し押しでもほぼきっかりで始まったJAJA 。開演前のBGMも変わっていたし、観葉植物やミキサー卓も一新している。勿論スタッフも。
でも箱は全く一緒。開演前フライヤーなどを物色しながらアジと歓談後、新しいマネージャーで亡くなったオーナーの奥さんでもある石橋さんからも、
去年末のライブのことで顔を覚えてくれたらしく、軽く挨拶。どこと無くやはりミキサーエンジニアも代わっている為、音も雰囲気も違うが、どこを見渡しても、
トミアジの見せ方も変わらない。が、一曲目は動音。動いている。どぉ〜ん!どんどん。同音。DO ON?同恩。動恩。どう?音。
これらの特徴は、ギターとジャンベという原始的なスタイル<音とリズム>で、このデジタル社会に突きつけている。本人らもMCで言っているが、目指すはネイティヴインディアンであるのである。ここには知識や最新の技術ではなく、一つ音、言葉を自分の聞こえ方でストーリーを作りたて、楽しんでいくと言う音楽がそもそも始まったであろう、自然の音<雨、風>などやよく外人や電話越しで知らない人との交流で生まれる、言葉が持つ音、聞こえ方、意味、解釈を利用し、それが文化とも言える域において、それをまた押し付けるわけでもなく問いかける、もしくは話しかけるように、アプローチしていくユニットでもあろう<勝手に言ってますが・・・>。今彼らはいろんなタイミングがあったであろうが<動こう>としている。この二人を見て<知恵や発想>を持って見て頂ければ、自ずと分かると思う。取り戻されていることを・・・・
これは、2本目のCBにおいて、改めて知らされる現場に出くわした。

本編に少し戻る。2,3は特に<ア・イ>愛からはじめる日本の言葉あいうえおを取り上げた言葉遊びと、嫌らしいリズムとメロディーで今宵ヨイヨイヨイ。と祭りムードを取り入れた前半と後半<あくまで妄想>という言葉の聞こえ方を飽くまで嘘、あくまでも、そう!悪魔でもなど聞こえ方を楽しむ。そこには、ヨウ!ソウ!などの昨今のHIPHOPへの聞こえ方もする方もいるだろう。が、JAJAはジャンベを2つ並べ披露していたアジ。どっかこの頭3曲を聞き今までの聞こえ方と違っていた。そうブラジルのリズムだ。この半年でこのリズムを手にしたのは凄い葛藤と苦悩があったであろう。国も違えば音楽のリズム解釈はやはりちょっと違うが、音楽というのは一緒。リズムや擬音は誰にだってどこに国の人にだって伝わるもの。あらためて動きながらも同じ音を彼らは伝えているように思えてくる。
そして、披露された最近の新曲トルコ石をモチーフにした曲で、いつに無く問題作4。過去に振りかえれば<ドルフィン>にも似た曲で、馬にまたがって荒野を行くインディアンのようなイメージが伝わっていく曲調で、アジのドン!ドン!ドン!ドン!という時には馬に鞭打つ音に時にはマンモスが一歩一歩踏み出す音に・・・
ある意味ウルルン体験記。いつに無く気持ちを入れて歌っているトミーさんも印象的。珍しく歌詞も<俺が・・・・>という私的感情も入っている。きてます。
その後も全くMCなしでバラード、頭割れている<トワレテイル>タイトルこそカケテあるが、ストレートな世代感があるメッセージソング。後半飛ばして一挙に
アッパーに終了。JAJAも一発目ではあったがかなり盛り上がり、対バン目当ての一番前に座ったお客さんもトミアジに促され、手拍子をしたり、動揺し酒を飲んだりする場面がほほえましかった。ファンの中には歌詞も覚えているファンもいるみたいでサビ以外も口ずさんでいる人もいたのでびっくり。時間が少し押した為、急いで片付け、撤収。アジ号に同乗し、移動。一本目の感想や、最近の色々な話をしながら・・・。彼もトミアジ初の2本連ちゃんと、誕生日ということも手伝ってか、テンションも緊張も高ぶっているようだ。不思議とフォークソングがよく使っていた少年文化会館も通って移動。感慨深い。
 
本当にあまりインターバルもなく、CBもスタート。ちゃんと衣装がえ。しかも一曲目は違う。昨年リリースしたアルバムの一曲目。
こっちの方が入りが悪かったが、全く変わらぬスタンスで、やっている。本人が歌っていて泣きそうになったという新曲4.俺もこの曲だけは、今日もう一回聴きたかった。気持ちの入れようがさらに違う。そして、タブラという壺のような楽器を中央にセッティングし、小細工抜きのどんとの死を受けて書いたと言う5.
歌と絡まないようで、背景ようにに徐々に絡んで行った夏祭りの大太鼓のようなタブラが、かなり印象的。HEATWAVEで言えば<BORN TO DIE>か?
そして最後2曲は爆走する2曲はファーストから。<愛されている><I LOVE YOU BABY>とずっと言い続けたトミー氏のフェイクがかなり響いた。

上記にも書いたが、トミアジの可能性というか素晴らしさを知る一面がこのライブであったのは、以前から来ていたファンの方が、旦那さんと子供さんを連れて
2件はしごしていたが、結構遅いライブであったにもかかわらず、見ていると自主的に子供さんが、リズムに合わせ手拍子をし、びっくりしたのは、曲調が変わるとそれを察知し手拍子のリズムを変え、中盤では抑えきれずお母さんの手を引っ張って前の方へ走って行き、後半はさすがに疲れ床に寝そべって寝てしまったかと思ったら、床をジャンベ代わりに叩いていた。すごい。童謡に幸せなら手を叩こう。幸せなら態度で示そうよ、ほらみんなで手を叩こう。とあるが、ライブ後もジャンベを使って遊んでいた。恐るべし。すでに年齢も関係のない域に達したのか?これからソロコン、全国ツアーも控えるトミアジに注目だ。