真実の目撃者として。
詩音を聞く日
2001.01.23@西新JAJA                  
        

詩音を聞く日・・・これは去年から僕らもお世話になったあの西新JAJAで行われている企画で、
入場時に出場者の歌詞が掲載された冊子が配られ、1バンド4曲と短い間ですが、詩と音を楽しむ企画である。
僕みたいに、意外と歌詞が気になる人間にとっては前から興味があった企画で、今回縁があり行くことが出来た。

仕事を切り上げ、急いで家に戻り、風呂と飯を済ませ、実家の太宰府から都市高に乗った。夜景が綺麗に見えて、なんかいい夜になりそう。なぜだかと言うと、解散を発表したBUDDHA山中からのメールが届いたこともあり、少しこの何日かのもやもやが夜景に溶けていくかんじ・・・。

JAJAに着くなり、冨さんが、【おお堤!】と出迎えてくれる。いつもより少しハイ気味な感じ・・後で聞くところに、昼間1本LIVEを済ませてきたらしい。それも400人ぐらいを前にしてホテルで・・・今年もGO!GO!である。初めて目にする【詩音を聞く日】の冊子も見ながら冨さんと馬鹿話。YOUGO!融合!ゆこう。のトリプルミー二ング。にくわえ、野生=燃やせ=MORE野生と駄洒落ではなくR&Rの遊び心が伝わってくる。ふと目をやると、JAJAの入り口に5色くらいのJAJATーSHIRTが飾ってある。なんか復刻盤らしい。


ドアの向こうで聞こえてくるのは、1番目の藤田カズミサン。BUSTARDSでJAJAに出たときによくPAをして貰った、
方で、一度見たく急いできたが間に合わず。ドアを開けると、青堀と先日ワンマンを終えたANDROIDFEEDBACKの和さん、ちゅじさんを見つけ駆け寄る。そうこうしているうちに2番目SEABOWSが登場。まさにR&R!硬派なイデタチに、刺さるメッセージ。<GUN IS RAW!>分かってらっしゃると言う感じがして、鳥肌が立つ。若い奴らに見せてやりたい戦いであった。BASSの女の方のスタイルもGOOD!である。
MCもあまりなく潔し!R&R!3番目はSPOON。BUSTARDS最後のJAJAの時対バンさせてもらい、よく仁郎さんやトミーさんからよく話をきいていたが、依然見たものより、かなり刺激的だった。和さんが1番前で見ていたのも、音楽的に繋がる部分を感じたような光景であった。メンバーに意志確認をよく取られていたのがすごく刺激的で、詩もかなり1週回ってきたような、歌詞でした。よかった。前後に動きながらGUITARを不機嫌そうに弾く姿は、どんなLIVEにも妥協を許さない男の姿があった。シンプルな曲なのにどこか曲の中に刺がある。ROCKの理想的スタイル。勉強になるLIVEであった。
 
いつものJAJA雰囲気でなくやはり皆4曲ということもあり、真剣勝負が続き、見てる側も緊張感が漂う。いよいよそんな中Tommy&Ajiの登場。珍しくジャケットを着てサングラスをつけた、本人達曰く<正装>した二人。いつもどうりに見えて、やはり1本終えてきているだけのものがあった。AJIさんは出番前、かなりテンションが高く、目が言っちゃっていた。1曲目、<SIGN IS GOGO!>仕掛けが早い。いつもよりも形相も違うように見える。不思議と歓声が起こるこのバンドのムードが、さっき言った緊張感と混ざって身を乗り出してみる。GO!8連発も炸裂。2曲目比較的新しい曲。<ラフ&タフ>例の融合である。<テキストの一番最後を開いてください。>最後だから開けない・・・・・客席にアナウンスするトミーさん。ぴりぴりしていた雰囲気が一気に輪と化す時。これが、Tommy&Ajiである。去年聞いたときよりもかなり練習を積んできた様子がうかがえる。皆に与えてくれるHAPPYが重みを増して、力が生まれ、恥らっていた気持ちの背中を押してくれる瞬間、一気に他人の風景が消えていきCALL&RES!が始まる。気がつくとその輪に入ってゆく。回りを見渡すと皆顔がほぐれている。馬鹿にしているわけではない。冨さんの言葉を借りれば、<繋がっている>のだ!この曲は珍しくPUNKぽいメッセージがある。知的な詩に目が光る。常に新しいものを取り入れる冨さんらしいメッセージだろう。3曲目<願い>この曲はいつも途中でわからんくなる。といっていたが、今日もわからんくなっていた。この曲の見せ場は、AJIさんが客を煽るとこである。笛をかき鳴らしながら・・・・・そして最後の曲<FEELING>僕はこの曲をはじめて聞いたとき何を言っているかわからなかった。
F・E・E・L!までは聞き取れていたのだが、一番肝心のINGが、どうしてもI'M AJI!に聞こえたのだ。AJIさんをたたえる詩か?でもそんなことを寸秒で吹き飛ばすもうR&RーCALL&RESPONSE!新しい感性でスタートだ!と毎回歌う。
そしてそれが毎回、新しく聞こえる。I'VE GOTTA FEELING!YOU'VE GOTTA FEELING!と叫び散らす。ここ何年かの冨さんの軌跡が伺える言葉である。
I SAY YEAH!YEAH!YEAH!YEAH!・・・・・・今日のトミアジは、潔くもあり、パワーがあった。ありがとう。21世紀も頑張っていきます。そう挨拶したのもトミアジだけだった。MCも短かった。

そしていよいよ博多・ザ・ブリスコの登場だ!出番直前まで客席にいた池見さんに一応挨拶。出番前HPでおなじみのデジカメで写真を取り捲る姿にLIVEを記録すると言う現場が垣間見れた。僕は、実は恥ずかしい話3人になってからのブリスコを見るのは、初めてである。内のDRUMの古賀が言うには、堤さんは多分今のブリスコの方が好きでしょうね!5人から4人になりそして3人。しかも池見さんがGUITARを弾きながら、歌いしかもDRUMは奥さんのCHEEさんがたたいてらっしゃるということは聞いていたし、TOMMY&AJIが最近かなり交流を深めていることも知っていた。CHEEさんは、能古島FREECONCERTで厨房をジャンキーズメンバーは手伝ったが、そのときにお世話になった方でもある。
1曲目、<天と点は、無限につづく・・・・・>そのDRUMのCHEEさんが力強く刻みだす。その迫力から僕は、これは偉いことになると確信した。その後僕は、そう!いわゆる真実の数々を目撃することになる。THIS IS ROCK!
ブリスコと言えば、FUNK,SOULのイメージが強かったが、これはやはりROCKと言うべきだろう。誰にも邪魔することが出来ない。その詩の中の一つ一つに1センチも嘘はなく・・・・。基本的なコードを池見さんが弾きながら、それにBASSが色をつけていく。だんだんメッセージがお客さんの心を追い込み始めるとBASSもエスカレートしてゆく。これといった答えを与えず、しっかりと俺達への誘導自問が繰り返され、それにやさしくヒントを与えるがごとく・・・今まで僕が見てきたブリスコは、<世界で一番お前を愛している>などに代表されるように絶対的な答えを与えてくれたが、3人になられて、あくまで僕的には歌詞が入ってくるような感じがした。やはり今までは、センターでショウマン的要素が魅力的でありましたが、3人になられて一つ一つの言葉や音に意味と理由が聞こえてきて、これは楽ばかりしてきた男には絶対わからない、戦ってきた男、またそれを目の当たりにしてきたものにしかわからない、PLAYERと客との呼吸が生み出すものがあった。僕は少しも見逃すことも出来ないと思い、声をRESPONSEもう出来たのは最後の方だった。
そして、2曲目、<BLUEを・・・>と池見さんが言ってPLAYされたのが<HEREWEGO>ど真ん中、直球勝負のTHE BLUESである。池見さん自ら中央に行き、ジャララッージャン!こてこてのGUITARリフが、俺達を撃ち抜く。こんなに俺達のつぼを突きながら、必要最小限のスタイルで【アー】と叫びながらGUITARを弾く池見さんに一発で惚れた。
この歌詞も後で見るとかなり深いメッセージが伝わってくる。こんな殺気とJAJAの今までの空気をまるで侍のように叫びながら切り裂いていくムードは、JAJAに93年大学1年の頃何度も味わっていた。凄まじいほどの本気のメッセージをダイレクトに聞かせてくれるバンドが、今プロアマ問わずあまりいなくなった。そんなことを思いながら見ていると涙が溢れ出した。ほんとにこんなバンドは少なくなった。真剣に遊んでるバンドが・・・この前シナロケの鮎川誠氏が、めんたいロックとは・・・と言う問いにこう答えていた。<真剣にやってることやね!>NO GIMMICK!こざかしい説明は、ホンマもんのROCKには必要ない。そしてなんといっても、池見さんは、目を細めながら歌う。僕はこういうスタイルの男に弱いのである。それだけ心がこもっている。冊子にこう書いてある。<今日やる曲は−夜ーを連想させる曲−
で、夜=陰=人間の深い心のそこ、または、心臓の鼓動を連想する=リズム=人間の原動力=陽の力を産む
言葉は、リズムを持つことによってあなたの心により深く届くと信じています。>と書いてある。
歌うたいだからこそわかるつぼをギターでも歌うことによって、今日の企画の趣旨、詩と音を聞くということが証明されて、いろんなものを教わることが出来た。僕はここのままじゃ正気を取り戻せず、何度も池見さんがいう楽しんでると言われても乗れないような感じだったが、DRUMのCHEEさんがBASSの方に向かい冗談をマイクで言うと、客席、JAJAのスタッフがちゃちゃを入れる。このLIVEHOUSE特有の歓迎の仕方である。場の空気が入れ替えられ、3曲目
<Send me some lovin'>俺に愛をくれと何度も問い掛ける曲である。そして、GUITARも炸裂し始める。客を退屈にさせないとこも池見さんの凄いとこである。僕らがHPを立ち上げた時もすぐにRESをくれLINKまで這ってくれた。そして励ましてもくれた。池見さんに関わった人なら一度は身の覚えがある瞬間である。CALLをくれた人をどんな人でも大切にしている。頭がさがることである。そして、時々DRUMのCHEEさんに合図を送る。なんかその信頼関係はシナロケにダブルとこであった。ブリスコのリンクにシナロケがあった時結構以外であった。意外とそれからわかったことであるが、ルースターズとかが好きでらっしゃることもわかりホット何故かした。最後の曲<THANKYOU>勿論初めて聞いたが、かなりの名曲だったし、これからもそれは変わらない。僕らの先輩であリ、カリスマである池見さんはこれからどう動いていくのだろうか?考えただけで、わくわくする。アンコールにこたえてくれたブリスコは、<OOA>を披露。バスの時間を気にしていた池見さんが印象的だった。フラメンコダンサーのように踊る池見さんといっしょに踊っていたAJIさんが僕達には面白かった。ほんとに凄いものを教わったLIVEであった。信じれるものが又一つ増えた感じだった。
こちらこそTHANK YOUと言う感じでした。その後挨拶に言った時も快く迎い入れてくれて、握手してもらいました。


その後のトミアジ打ち上げではちゅうじさんと剛田さんとアジさんとかなりよい話が出来た。
僕らも何とかチャンスを狙いながら、JAJAに出たい。そんな感じであった。
RRJは、頑張っている人を応援します。