UNPLUGGED SHOW
2003.8.19. SUNTORY HALL


チケットを提示しグッズの販売で賑わうロビーを抜ける、
重いドアを押すとクラッシック専門ホールである会場の雰囲気はさすがに違う、
これから始まるライブへの期待を静かに沸き立たせていく…

暗転、ドレスに身を包んだ鬼束さんがスポットの中、登場する
全身から溢れ出す緊張感がホール全体を覆い尽くす頃、
鬼束さんの声が響いていく『月光』送れて弦の伴奏が始まる…
ピアノは無い、弦楽とパーカッション、不安定な心が伝わる…

『BORDERLINE』『Castle.imitation』『眩暈』『流星群』
余裕無く歌いつづけ、舞台を降りていく、やはり万全ではないのか…
でも、その切ない心に魅せられていく…

20分休憩、ピアノが奈落から上がってくる

羽毛田さんの登場が雰囲気を変えていく…
再び、鬼束さん登場、羽毛田さんと言葉を交わす、微笑んだのか?
『call』その声は、少し落ち着きを取り戻している、

『シャイン』『BACK DOOR』『漂流の羽根』『infection』
曲を追う毎に、その迫力を増していく…

一瞬、彼女の姿は大きくなった、オーラがそう見せたのか…
『嵐ヶ丘』初めて聴くその曲はステージに異世界を見せたのか…
左腕を高く差し上げて、身を反らしステップを刻む姿は時間を止めた

『CROW』歌い終えてステージを去る姿はいつもの鬼束さんに戻っていた

鳴り止まないアンコールの拍手

ステージに戻った鬼束さんはGパンにTシャツそしてキャップ
ギターを持った羽毛田さんが注目を集める『Beautiful Fighter』
鬼束さんのタンバリンに合わせて会場から手拍子が起きる
声の不調を謝し、心づくしの曲『カントリーロード』をアカペラで…
歌いすぎてかすれる声を気にかけて、痛む喉で歌ってくれたその曲は
彼女の歌にかける思いを伝えてくれた…
『Sign』限界に近い喉で歌いきった彼女を感動の拍手が包む
そして、ホール中のスタンディングオベーションが全てを語っていた

眩暈

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