チケットを提示しグッズの販売で賑わうロビーを抜ける、 重いドアを押すとクラッシック専門ホールである会場の雰囲気はさすがに違う、 これから始まるライブへの期待を静かに沸き立たせていく… 暗転、ドレスに身を包んだ鬼束さんがスポットの中、登場する 全身から溢れ出す緊張感がホール全体を覆い尽くす頃、 鬼束さんの声が響いていく『月光』送れて弦の伴奏が始まる… ピアノは無い、弦楽とパーカッション、不安定な心が伝わる… 『BORDERLINE』『Castle.imitation』『眩暈』『流星群』 余裕無く歌いつづけ、舞台を降りていく、やはり万全ではないのか… でも、その切ない心に魅せられていく… 20分休憩、ピアノが奈落から上がってくる 羽毛田さんの登場が雰囲気を変えていく… 再び、鬼束さん登場、羽毛田さんと言葉を交わす、微笑んだのか? 『call』その声は、少し落ち着きを取り戻している、 『シャイン』『BACK DOOR』『漂流の羽根』『infection』 曲を追う毎に、その迫力を増していく… 一瞬、彼女の姿は大きくなった、オーラがそう見せたのか… 『嵐ヶ丘』初めて聴くその曲はステージに異世界を見せたのか… 左腕を高く差し上げて、身を反らしステップを刻む姿は時間を止めた 『CROW』歌い終えてステージを去る姿はいつもの鬼束さんに戻っていた 鳴り止まないアンコールの拍手 ステージに戻った鬼束さんはGパンにTシャツそしてキャップ ギターを持った羽毛田さんが注目を集める『Beautiful Fighter』 鬼束さんのタンバリンに合わせて会場から手拍子が起きる 声の不調を謝し、心づくしの曲『カントリーロード』をアカペラで… 歌いすぎてかすれる声を気にかけて、痛む喉で歌ってくれたその曲は 彼女の歌にかける思いを伝えてくれた… 『Sign』限界に近い喉で歌いきった彼女を感動の拍手が包む そして、ホール中のスタンディングオベーションが全てを語っていた ペインテドブラック |