6日目である。問題山積である。そのうちどうにかなるのである(その予定である)。
TVで横濱ジャズプロムナードの中継が流れていて、眺めていたらやっぱりジャズが演りたくなった(私にポリシーを求めてはいけない、ということがよく判る)。っちゅーか、「Georgia on my mind」とか「New York State on my Mind」とか「Route 66」とか、なんとか画面に合わせて弾けて歌えるのだ(まあいずれも3コードみたようなものだが)。 さらに言うなら、ブルーズだったらだいたい行けるような気がしてきたりもしている(いーかげんな)。「秘密のアッコちゃん」のエンディングテーマ、「Sweethome Chicago」、RCの「どっかのやましがぁ」といったような楽曲群のこと。関係ないけどさらに、かつてツアーで参加したことのあるあがた森魚尊師の曲も、だいたい歌えることが判ってきた。さて私は何処へ行くのだろう。
そんなことを言いながら、とりあえず歌詞付きのジャズ本を取り出してきて、「All of Me」を歌ってみる。 平和な大晦日である。
今年はウクレレにかまけてしまって、大掃除を吹っ飛ばしてしまった。まあいい、垢で死んだ奴はいない。お正月にやればいいことだ。年賀状は例年お正月に書いているのでまあいいでしょう。そう、闘うロックンローラーに休日はないのである。盆も正月も日曜日もない。ただ流れていく日々があるのみである。コルトレーン先生は「私の人生にレジャーはなかった」と仰った。私の人生はレジャーだけだが、「それでいいのだ」とあの人は言った。いかん、ビールが廻ってきたか。 とかなんとか昼酒をかっくらいながらウクレレ・ライフをエンジョイしているところに、日テレの特番が始まった。 「高木ブーとゆかいなデブ仲間・汗っかきの旅 in ハワイ」、あんまりなタイトルではある。 もちろん観る。ドリフを観ずに育ったヘソ曲がりの私が、まさか高木ブーをメインに据えた旅行バラエティを喰い入るように観る破目になろうとは。ましてや「ブー」を人名として辞書登録する破目になろうとは。やはり人生紆余曲折、なにごとも勉強というものだ。 ウガンダとかダチョウ倶楽部のデブとかをアイカタにして「デブ」を連呼する失敬な番組(3人揃ってセスナに乗ったら、重すぎて離陸できねえでやんの(笑))ではあったが、ちゃんとKelliの特注ウクレレが登場。例によってネックがものすごく長いわけだが、ポジションで音って変わっちゃわないのかなあ。それ以前に、なんであんなロングネックで開放弦の音域が俺のちっちゃいウクレレと同じなのだが、あの弦はどないなっとんねん。あと、指を拡げて弾くストロークでは、親指の音だけをアクセントにしているような奏法を披露しておられたが、あれはどうやんのかな。そのうち覚えてみたいものだ。 ああ、まさか高木ブーを尊敬するようになろうとは。人生いろいろである。
あと笑ったのが、ハワイのウクレレ教室の生徒さんたちが「ウクレレを頭の後ろに構えて」弾いていた画。ジェフ・ベックの真似かと思ったら、手許を見ずに弾くための練習なのだそうだ。そんなもん見なきゃいいだけだと思うんだけど、ちゃうんかなあ。 番組中に「バナナボート」というボートが出てきたので、「バナナボート」という唄を思い出した。ハリー・ベラフォンテ先生の歌唱になる名曲だが、トニックとドミナント7だけの2コードなんだな、これが。是非歌ってみたいのだが、これも歌詞が判らん。当座のネックはこれだな。
というわけで、歌詞探索リストがだんだん増えてきた。
今日はガス栓を買いに新宿のヨドバシカメラに行ったついでに(自動車の正面衝突を目撃した。負傷者なし)、西武新宿駅の島村楽器店で譜面を漁ってみたのだが、いちばん気に入ったのが「ウクレレで弾くナントカ曲集」だったのがクヤシかったので、買わなかった。あと、「1001」みたようなものがCD-ROMで出てないかなぁと思って捜してみたのだが、出てないのね。あれば多少高くても買うのに。 まああっちこっち引っかき回せばいろいろ出てくるんだろうな。ビリー・ジョエルは弟がレコードを持っていたはずだから、こんど貰ってこよう(どうせ黒いレコードなんかもう聴いていないに違いない)。あとは‥‥中野図書館で暗記か?(俺は出版物のコピーはとらない)。まあなんとかなるべい。 さて、そろそろ譜面でも作り始めようかなあ。なんか妙な指遣いが開発されつつあるのを記録するために、というのが一つ目の理由。もうひとつは、ありものの譜面とは違うキーで演奏することが多いので、既述のコードネームが邪魔くさいという理由もある(意外とウソが書いてあるし)。 さらに。ライブを目指すのであれば、オリジナルも書かなければならないではないか。これは作曲家としての意地である。まあ、なんとかなるだろう(たぶん)。
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