ウクレレ始めました24。

東中野おもしろ祭出演&善福寺公園ゲリラ。

付・祐天寺のほほんベアーズ探訪。

Apr.10,2000.

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ウクレレアフタヌーン・ゲリラの余韻も覚めやらぬとある日、なんでか知らんがウクレレ・アフタヌーンの掲示板にあるミッションが届きました。

東中野の商店街で日曜日のお昼から「おもしろまつり」というのをやるんですが、アフタヌーンの皆さんにも出演していただけませんでしょうか。
東中野商店街のイベント担当者さん(なのかな?)からのご依頼です。東中野といえば思いっきり地元です。ライフにもピーコックにもほぼ日参しています(ロコ以外意味不明)。かねて準備のブラックサンの花見 at 善福寺公園とはバッティングしますが、まあステージっつったらそっちに行きますよね。ブラックサンにはそのあとで廻ればいいや。

  • ブラックサン:よく行く西新宿のジャズ・バー。


といいつつ参加表明などしつつ、現地のご案内なども掲示板に書き込みつつ、9日の日曜日は快晴の花見日和。少し中野方向から少し遠回りして沿線の桜など愛でつつ、少し早めだけど11時ごろに現地「ちびっこ広場」に到着しました。フリマが開かれていて、「熱気」よりは「呑気」、小春日和(春だってば>>じぶん)の町内祭といった感じで、人出もそこそこあります。ステージたる「ブランコ本体を外したブランコの下」では、既に和太鼓の演奏が始まっています。仕切人のM茸さんたちもやってきました。なんかアフタヌーンの"謎"レコーディングともぶつかったそうですが、それでも各地から13人ほどの人が集まってくるのはみんなバカというか好きというかヒマというか、もとい情熱の賜ですね。名古屋人(1)、カエル君、M吉さんたちの顔も見えます。関係ないけど、掲示板に「リュック型のウクレレケースを背負って、サングラスをかけて赤いゴムで髪をゆわえた無職風の男」って書いておいたら、初対面のかたにもあっという間に正体バレてやんの、儂(笑)。

和太鼓の次のアフリカ太鼓が鳴り響くなか、歩道でみんなしてショボくチューニングして、いよいよ本番開始! 先週のアフタヌーンと同じ「シェキナベイベェ」、「セサミ」、「テキーラ」という布陣ですが、今回は人数が少ないアーンド無理矢理お願いしてアフリカ太鼓さん入りだっ! よく判らない「ツイスト&シャウト」と「セサミ」の歌詞カードをガムテで貼りつけて無理歌い。「テキーラ」ではハモニカでメロディを担当してみました。アフリカ太鼓の皆さんがほどよい音量でリズムを刻んでくださっています。きっと和太鼓の皆さんがおられたら、和太鼓の皆さんにも共演をお願いしたことでしょうけれども(笑)。



客受けもそこそこ良く(おばはん曰く「マンドリンはいいねえ」との由)、いい気分で公園公演終了、なんとなくゴスペルさんたちやらヒップホップさんたちやらに合わせてウクレレを弾いたり、ヤキソバを食べ始めるやつもいたり、と三々五々の呑気な春の町内会です。僕もいろいろ弾いたり、M吉さんとマニアックなコード情報交換(マニアックなんだろうなあ、Cm on Dとかホールトーンとかの話)などしつつまったりとして、それからみんなで駅前ポレポレ坐(地元)の2階で飯とビール、そしてバカ話。なんかM茸さんSさんはじめ濃ゆい面子の間に座ってしまった りしたもんで、ショップ情報、弾き方その他いろいろ仕入れさせていただきました。しまいにSさんがウクレレ取り出して輸入譜面を弾き始めたもんで、店のかたに怒られてやんの(いっしょになって歌っていた私も(笑))

そして楽しくお昼ご飯終了後、M茸さんがひとことおっしゃいました。

「ステージ行くぞっ!」

もちろん全員で公園に戻って、同じ曲構成でもう1ステージやりましたとさ(笑)。



ひにちだけ確認していた毎春恒例「ブラック・サンの善福寺公園花見」は、そういえば確認してなかったけどどうせ昼頃から善福寺公園の「上の池」近辺で開催されている筈です。なんでか東中野にいたので、総武線で西荻窪まで行って、「たいした距離じゃないよな」なんて思いながら歩いて善福寺公園を目指したらこれが遠い遠い。高校生やってたころはチャリでこのへんをうろうろしていたもんですから土地勘はあるな、なんて思っていたらもう再開発進んじゃってぜんぜん判らんし。

道に迷いつつものすごく時間をかけて善福寺公園までは辿り着きました。晴天の日曜日でしかも満開の桜と三拍子揃っちゃったこととて、見渡す限りの花見客の山です。
さて目的地は「上の池」周辺のどこかなんですが、どうも見たところ僕は「下の池」にいるようです。「上の池」にはどうやって行くのかしら。そこらへんでお花見をされている30人ほどの一団の隅っこで呑み中のお爺さんに尋ねてみました(いちおう礼儀だからサングラスは外して)。

 すみません、上の池に行きたいんですが、行き方をご存知でしたら教えていただけませんでしょうか。
お爺さん(もちろん酔っぱらっておられる) なら、この石畳をまっつぐあっちに行くね。するてえと大通りがあってトイレがあっから、信号を渡って向こう側が上の池だい(どこの育ちなんだこのおっさんは)。
 こっちですね。どうもありがとうございました。
 ところで兄ちゃん、その背中のは何だね。
 え? あ、ウクレレですけど。
 ウクレレ? バヨリンじゃねえのか‥‥ああ、マキシンジのやつだぁ。
 あ、それです。ウクレレ。バイオリンじゃなくて。
 ふうん。なんか一曲やっていかんかね。(いきなりそのへんの全員に)おーい、こっちの兄ちゃんが一曲歌わされるぞ! (聞いてねーよ)
そのへんのお婆さん ヒューヒュー(ほんとに婆さんか)
そのへんの皆さん ぱちぱちぱち(拍手)。

サバトかっ(笑)。なんかよく判んないけどサングラスを戻して、もちろんウクレレを取り出しました。求められればいつでもどこでも演奏するのが演奏家です(人によるけど。とりあえず「安売りしない」という思想は、ないなあ)。
見渡すと、下は50代から上は‥‥こっちの電動車椅子のおっちゃんは100歳越えとるんちゃうか、といった幅広い年齢層のお花見団体です(なんの団体なんだろう)。こういうときに半端に合わせると負けますから、まずは手拍子を要求した後に「All of Me(C)」を一発。2番の歌詞を忘れたもんですから、3コーラス構成で「1番→インスト→1番」ということで、廻るビブラートで締めました。なんか知らないけどウケたよ(笑)。
なんか幹事っぽいピンストライプのダブルのスーツをお召しの50代のかたが寄ってきて「いやいやいやいやどうもどうも」と言いながらグラスを差し出してお酒を注いでくださるので、こちらも「いやいやいやいやどうもどうも」と言いながらもちろん頂戴します。むちゃくちゃいい酒でした。「ではご返杯」、「いやどうも」と立ち話をしているところに、そのへんのお婆さんが「舶来ものはよくわかんね。日本のものはできんかね」(繰り返すが、どういう集まりなんだろう)と仰る。そりゃまあそうなので、初心に帰って「上を向いて歩こう(F)」を。バカウケ。そんでもう一杯頂戴したりして、エンジンのかかってきたところで「ラストダンスは私と」を演ったところで「そういえば俺には目的地があったのだな」というのを思い出して、でもアンコールで「雨を見たかい(F)」で再び手拍子を要求した後に、目的地たる「上の池」に向かいました。



じじいっ、上の池ってぜんぜん方角ちゃうやんけっ!

館村さんと私、のんびり花見中。 とかなんとかいいつつものすごく時間をかけて「上の池」に辿り着き、というかこ んな狭い範囲で迷う私が間抜けなんですが、なんとかブラック・サン組に合流。なんかギタリストさんがいらしているので、歌本などを眺めながら、僕が歌ったり参加者のカラオケマシンと化したりしながら弾いてみます。いやぁ、館村さんって無茶苦茶上手い。「メジャーの雪が降る」なんかでもちゃんと演奏されるし、花見客がいきなり歌い始めるキーにすぐ対応されるし、そのへん勉強しなければなりませんことでした。また、ピッキング、音色、弱点などなどについていろいろご教示いただき、ありがとうございました。

そのへんのお客さんに「それはバンジョーですか?」って聞かれました。ウクレレだっつーに(笑)。タマキ君が「チューニングってどうなってんの?」というので、指1本で「C!」、「Am!」、2本で「F!」、3本で「G7!」ってバカな自慢をしてみたり。あとそのへんにいたアメリカ人らしきかたが「Is this a banjo?」と仰るので「It's ユークレレ」って言ったら通じたみたいなんで、英語歌本を渡して「Tell me, which song do you wanna sing?」って言ってみたら、歌は苦手なんだそうで。Anyway no problem、here're English songsだっつーに。そんで花見の後は吉祥寺駅前の立ち呑みに行ってそのあとはまたいろいろ、は省いて、と。



花見には、ラジカル且つリベラルな写真家の川原勇さん(ほんとは「先生」って書きたいけど、公平を期すために「さん」として、おこう。まあいいや)がいらしていたことを特記しておきます。
その川原先生、こないだうちから渋谷のウクレレ教室に通っておられて、「俺はマーチンのバックパッカーを弾いてるんだけどさあ」との由。川原先生もまあはっきり言って爺さんですが、さて金持ちの爺さんがバックパッカー買うかあ? やっぱりアグレッシブな爺さんとして頑張っていただきたいものだと、意志を新たにしたのでした。

今回は川原先生にはウクレレを弾いてもらえなかったんですけれども、次回お会いした節には、無理呑みしていただいた後にウクレレをお渡ししますので、是非、絶対弾いてください。

いや、是非とも弾いていただきます。



明けて月曜日。中目黒の歯医者さんにおとのうこととて、ついで(失敬)に祐天寺の「のほほん・ベアーズ」さんをのぞいてきました。主目的は、アフタヌーンでお会いしたクスタァ・キョロさん(名古屋人(2))のCDをゲットすることです(実は、先日の歯医者さんでは間違えて代官山に行ってしまったことでしたよ)。

いい店ですね。

とりあえずは「クスターケ(と発音してみた)のCDをください」と言ってみたら、「くすたぁくすたぁのTシャツもありますよ」、別の店員さんが「そんなに売りつけてもさぁ」といった感じでした。

そんでCD購入後、壁にずらり並んだウクレレを眺めて「すいません、高いのを弾いてみてもいいですか?」ってうかがってみて、OKをいただいて。

いろいろ弾いてみます。初めて弾いてみる「ちゃんとして値段も高いグループ」です(「ちゃんとしていない楽器なのに値段だけ高い」グループは経験済なんですけれども)こととて、フレット位置はもとより、状態も弦高も良好なようです。あとは「好み」だな。
「杉単板」があります。音でかいっす。
名前だけ知っていたカマカがあります。音でかいっす。
ラナイの高いやつもあります。音でかいっす。

まあソプラノだテナーだスタンダードだ(違いの判らない私)とありますが、うーん。いまカネねえから、その。


つづからかす(用語法間違い)。

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