Remix Express =Special Review=

父の作品を１度壊して、組み立てて、

そこから何が出来るのか見てみたかった。

今、みんなの心の中にあるアトムを作ってみたかった。

そうすることによって、より原作が引き立ってくるんじゃないか、という思いもあるんですよね。

手塚るみ子氏

プロデュースされた手塚治虫氏の愛娘、手塚るみ子氏のインタビューがこちらに掲載されています。

　2003年4月7日は『アトムの誕生日』でした。これを記念に(?)アトムのRemix CD、『Electric-Brain feat.Astroboy』『そしてアトムは生まれた "ATOM is born" the remixies』がリリースされました。ここでは、これらアルバムのレビューを掲載したいと思います。

Electric-Brain feat Astroboy

Mijk Van Dijk - JYUMAN BARIKI

やっぱ凄いですね、彼。。ゲームと日本が大好きってなだけあって、アトムも知ってるんですね。（笑　音は彼らしい重い四ッ打ちが聴きどころ。いろんな音が現れては消え、消えては現れてくる・・・。そんな２０世紀の消費社会は今後も残っていくのか・・・・考えちゃいました。

KENISHII - To the sky beyond

　彼独特の世界がす～～～っと広がってきます。アトム・・・に限らず、２１世紀への希望みたいなのを感じますね。ぱっと見、単調で味気ないような気がするかも知れないっすけど、確実に進化していくサウンドを聞き逃さずに。

　TECHNASIA - Birth of a Hero

　幻想的な雰囲気から重い四ッ打ちが入ってくるあたり、まさに「誕生」って感じですね。四ッ打ちが入ってきてからの音にぜひ注目。完全なdubですが、ここで「完全」って意味を考えさせられたのは・・・僕だけ？アトムって完全なようで、不完全なところがいっぱいあるのよね。

　Rei Harakami - Theme

　Jazzっぽい一面がありますね。リズムに乗りだしてから、いろんな音が「自分勝手」に入ってくる感じ。（笑　で、いつのまにかひとつの音になってるのよね。これから先のテクノロジーの未来がこれくらい明るいイメージだったらいいんですけど・・・・ね。

　Co-Fusion - ATOM

　はやめのピッチで、打ち込み系です。彼の名はぼちぼち聞いているんですが・・・しっかり意識して聞くのはこれがはじめてかも。。dubっぽいけど、なんともいえない独特の雰囲気がありますね。とにかくひとつひとつの音が生き生きしてます。

　Ree.K - I am Machine

　タイトルの通り、いかにもメカニカルってな感じです。テンポ良く刻む四ッ打ちが、「私はロボットです」って言ってますね。（笑　アトムというより、工場の生産ラインにいるようなロボット風？あのロボットが喋ったら、こんな感じの音になるんでしょうね。盛り上がり方もなかなかで、結構お気に入りかも。

　Atomheart - Musica Robita

　出だし、おやっ？と思わせながら、一気にノッてきます。（笑　テクノでは珍しく、メロディがしっかりしてますね。ロボットって言葉が何度も出てきますが、いかにも意識しましたってな曲調です。

　Kaoru Inoue - Assimilation

　えっと・・・作られたのはお名前から判断して、女性の方ですよね。光に包まれて、ふわ～～～っとした世界の中でロボットが命を吹き込まれて・・・みたいな感じです。テクノにしてはゆったりした曲調で、ほのぼの系ですね。女性の方、必聴！

　Haruomi Hosono - Atom Walk

　ひゃぁ！こんな感じのが来るだろうな・・とは思ってましたが、やっぱ来ましたね。いかにもロボットが歩いてますよってな曲調。（笑　単調なんですけどね、いろんな音が入ってきて、ロボットが一生懸命歩いてるのが伝わってきます。

　Coldfeet - So Low

　心拍音のようなサウンドからがらっとR&B風なナンバーに一転！！テクノではなくて、完全にR&Bです。ん～・・・いい曲なんだけど、なんでここでこの曲なのかがイマイチ理解できなかったり。。(^^;　なんか前からあった曲を収録したってな感じが。。

ROVO - Astrovo

　最後は静かな激しさを感じる、Jazz風な一曲。ドラムの人、むちゃくちゃ頑張ってます。（笑　単調だけど、生きる力・・・みたいなものが見え隠れするような気がします。

そしてアトムは生まれた "ATOM is born" the Remixes

鉄腎阿童木（鉄腕アトム1）～烏龍茶'97 「スチュワーデスの春」

某烏龍茶のCMでお馴染みの曲。ほのぼのした日曜日の昼下がりに聴きたい一曲。

鉄腕アトムReadymade a Go-Go mix

　思いっきりRock感を強調した一曲。いかにも小西さんらしいMixですね。手塚さんの漫画でよく出てくる、はちゃむちゃなシーンのイメージがぴったりかも？

鉄腕アトムexotica jazz tracks

　その名の通り、今度はJazz風。コントラバスにピアノ・・・いいですねぇ。トランペット入れたらどぉなるのかなって思いました。

鉄腕アトムMission to Mars Remix

　こちらもJazz風ですが、ヴォーカルではなく、オルガン(?)によるメロディです。個人的にはこちらの方が「今の２１世紀」のイメージにあってそうで好きですね。Jazzならではのメロディラインが聴きどころ！JazzもRemixの概念とたくさん共通するところがあるんですよね。

　鉄腕アトムReadymade Sir Duke mix

　トランペット・・・と思ってたら、ここで使ってくるんですね。（笑　もう一度なんちゃってRock風になってます。リズムのラインがしっかりしていて、Trance好きには聞きやすいっす。（笑

　鉄腕アトムARRANGED FOR CHAMBER MUSIC 2003

　がらっと雰囲気が変わって、今度はオケヴァージョン。それにしてもよけコントラバス使いますね。力強いイメージがあるコントラバスですが、ここでは優しいメロディラインが特徴。優しくて頼りになるアトムそのものを表現してるのかも知れないっすね。ヴァイオリンのピッチカートが僕ら人間の拍手に聞こえてきます。

　ロボットマーチ

　この曲、どっかで聴いたことあるようで・・はじめてのような。。(^^;　いかにもロボットのためのロボットによる曲です。（笑　

　NEW SOUND OF ATOM

　きゃぁ！！いきなりここでテクノが来ちゃうんです。しかもなかなかの曲で、むちゃくちゃ聴き応えがあります。エネルギー不安定状態っての、いい音出してますねぇ。

　鉄腕アトム P&ART SASANOOOHA MIX

　まるで運動会のアトム応援歌みたいな曲。かっとばせ～っかと思いきや、ハッピバ～スデ～っとはじまり・・・終始盛り上がりまくりですね。

　鉄腕アトム Spaced out mix

　このアルバムの中では結構強い四ッ打ち使ってます。テンポもゆったりめで、ずしんっとくる重みのある一曲。やっぱアトムを表現する時ってラッパ系がネックになってきますよね。

鉄腕アトムPeace in the middle east edit

　いきなり星条旗よ永遠なれ・・・が流れてきて？ってな感じだったんっすけど、今の世界情勢や技術力考えると・・・・ね。しっとりこれからの２１世紀のメッセージを歌い上げてくれてます。

鉄腕アトムReadymade 305 mix

　最後はやっぱり小西スタイルで締めてくれます。

　よく考えてみれば・・・今って21世紀なんですよね。ちっちゃい頃、「21世紀はみんなロボットがお仕事してくれて・・・」みたいな夢みたいなこと考えてましたが、みんなノートPCや携帯なんか持ってる時代になりましたし。。AIBOみたいな、自分でものを判断するロボットまで出てきましたからね。
　そう考えると、アトム誕生もそう遠くはない気がします。でも・・・そうなるまでには、またそうなってからいろいろと問題があるのも事実。上のアルバム２つで、これからの２１世紀はどうあるべきか、ぜひ感じ取ってみてくださいね。

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