SONNY ROLLINS

 on JAZZCRITIC VOL.61
ロリンズのRCA盤高音質リマスター第1弾!「ミーツ・ホーク」と「スタンダード」。

SONNY ROLLINS AND COLEMAN HAWKINS / SONNY MEETS HAWK!
(F:BMG FRANCE/RCA VIVTOR GOLDSERIES 74321748002)
Recorded 15&18 July 1963,NYC
Sonny Rollins(ts)
Coleman Hawkins(ts)
Paul Bley(p)
Henry Grimes(b)
Bob Cranshaw(b)
Roy McCurdy(ds)
1/Yesterdays
2/All The Things You Are
3/Summertime
4/Just Friends
5/Lover Man
6/At Mckies'

SONNY ROLLINS / THE STANDARD
(F:BMG FRANCE/RCA VIVTOR GOLDSERIES 74321748012)
Recorded 11・23・24&26 June,2&9 July 1964,NYC
Sonny Rollins(ts)
Herbie Hancock(p)
Jim Hall(g)
Bob Cranshaw(b)
David Izenson(b)
Teddy Smith(arco-b)
Micky Rocker(ds)
Stu Martin(ds)
1/Autumn Nocturne
2/Night and Day
3/Love Letters
4/My One and Only Love
5/Three Little Words
6/Trav'lin' Light
7/I'll Be Seeing You
8/My Ship
9/It Could Happen To You
10/Long Ago
11/Winter Wonderland
12/When You Wish Up on A Star
13/Trave'llin' Light(alternate Take)
今年になってフランスBMGが、RCA VICTOR GOLDSERIESとして再発した2枚。
以前、世界初の完全盤として紹介した"CHARLIE MINGUS / TIJUANA MOODS"と
同じシリーズ。

ロリンズの作品に俺のようなチンピラが口を挟むのは気が引けるが、第一回
隠遁生活を終えてRCAにレーベルを移して活動を始めたものの、 フリー・フ
ォームな作品を録音したことによる、保守的な世間の反発と「銭になりまへ
んがな」というメジャー故の商業主義の圧力によって生み出された作品。

「スタンダード」は、ロリンズの吹きすぎを嫌う商業主義によって、なんと
1分から3分台にカットされている曲がほとんど。 <13>と<6>を聴き比べて
頂ければ、その「価値」の違いがお判り頂けると思う。
しかし、こうした抑圧された状況にあっても、ロリンズがロリンズたりえて
いる存在感には頭を垂れるしかない。

名盤の陰に隠れて評価の対象外になっている作品だが、「それじゃあ、俺の
スタンダードの解釈を聴かせてやろうじゃんか」という心意気が垣間見える
好盤。1981年にフランスBMGが"AFTER THE BRIGE"なる RCA時代の未発表集を
リリースしているが、今回も編集前のテープは発見出来なかったようで、残
念至極。

「ソニー・ミーツ・ホーク」は、ロリンズ憧れのテナー・マンであったコー
ルマン・ホーキンスとの感動的な邂逅を記録した一枚。ピアニストにポール
・ブレイを指名したところが、当時のロリンズの内面的葛藤を読み取る事が
出来る。これは、名盤本でも採り上げられる事が多いので、とやかく言うこ
とはありませんよね。とにかく、聴いてみてください。
<8/Sep./2000>

<追記:MEMO>
このシリーズは、24ビット・リマスタリングが施されており、既発の輸入盤
や邦盤では望めないロリンズの豪放なテナー・サウンドを堪能することが出
来ます。
<12/Sep./2000>
リマスター第2弾 こちらをクリック!
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