Last Update:28th,Nov,'00(Tue)
音楽ホール
久しぶりにライブ1本キメてきたよ。
初めに断っておきますが、単なるライヴレビューです。
そもそもは土曜日の夜に入った携帯からだった。
「もしもし? Rand\? 明日のライヴベース入ってくれへん?」
「またいきなりやな。****がおるんちゃうん? って言うか、俺明日コンベンション。俺のゲームのジャマすんなや」
「いやあ、出れへんようになってん。****が事故ッたから」
は!?
その****と私はかつての親友を一人交通事故で植物状態にされている。苦い記憶と共にイヤな想像が背筋を伝う。
「いやいや……心配せんでええて。右大腿骨にヒビ入って打撲しまくっただけやから。全治一週間程度やろ」
ンなワケあるかい。まあ、ともかく安心はした。……安心? 明日のライヴに間に合うンかいな。
「そこで、や。今から来いや。大阪に」
「定期ちょうど切れとる。トライは給料入るの週明けやし」
「ほほう。交通費程度でベースを弾くのを見逃すのかな? 次の機会はないと思え」
「クソ……足下見やがって!! 行きゃあええんやろ!?」
「交通費と飯代ぐらいは出したるし」
「ハナっから言えや」
とまあ、こういうやり取りの後行くことになったわけだ。もちろん速攻でコンベンションに一緒に行くはずの後輩に電話で詫び入れて行けなくなったことを伝える。
「おまたせ」
「おう。今日は選曲だけして明日に練習回すで。で、今回はハード系で行こうかと」
「これやんねんけどドナイや?」
と出されたCDはおしょうさんにハメられたSonata ArcticaのCD。2枚ともあったり。
キュピ〜〜ン★
「よし、SHYやんで。即席栽培効くしな。俺がVocal取ったるし」
「了承(1秒)」
他にFull MoonやSan Sebastianをやる事になったが結局次の日合わせたときガタガタになりボツる。
結局QWEENやRED HOT CHILLI PEPPERS、AEROSMITHなど適当にピックアップしてその日は解散。とはいえ、俺は家に帰れない時間になってたのでドラムのヤツと酒飲みがてらブラブラする。
その後、二人してCDやテープの音を荒く耳コピ。ドラムやベースはバンドのバッテリーとか言われてはいるが、楽譜がなかなかないのがとても辛いところである。しかも、他のリード楽器に埋もれるから耳コピは辛いのだ。
これをいかにやれるかでそのバンドのバッテリーの実力が計れる。そういう意味では俺は良いベーシストらしい。ただ、リズム感が怪しいのが致命傷だが。
耳コピやったらさして夜更かしせず二人して寝る。バッテリーの一番の資本はやはりステージを乗り切る体力だ。ギターやシンセ以上に替えが効かないから。
次の日、昼過ぎに吉野屋で特盛りをかっ喰らう。これ以降ステージが終わるまで一切食べ物は口にしない。飲み物についてはステージの前に500ml程度。リハーサルとはそういう物だ。
次々とボツ曲が出る中、そろそろ持ち曲が足りなくなってきた。
「またいつものヤツ入れるか?」
「どれのことや? もうあんま残ってへんで」
「SKIDのBreak Downは?」
「よし入った。他には?」
「……SonataのUnopened」
ぼそっとギターのヤツが言った。こいつはよっぽどSonata Arcticaが好きらしい。
「シンセを殺す気ですか!?」
「「「死ね」」」
この一言でこの曲が決まった。合わせてみると意外と上手くいった。シンセ以外。そこでシンセ担当をVocalから外してドラムに歌わせる。きれいに決まったり。……シンセ以外。シンセその瞬間猛特訓。
そうこうしている内に時間がヤバくなって客を入れ出す。その時にはステージの上はメンバー5人の汗が所々に浸みていた。
1発目。AEROSMITHのFallin' In Loveをややアップテンポではげしめに演る。……つかみをこの曲でやるというのも月並みで面白くない気はするが、こちらも促成栽培なので必死だ。
2発目。客が引かない内にMr.BIGのA Whole World Gonna Knowをぶち込む。
そうやって超低空飛行を続けながらハードロックを演ってました。
今回俺のLead Vocalを取った曲はSHY(4曲目)Like A Thander(Labilinth、6曲目)Breakin' Down(SKID ROW、7曲目)Falling Higher(Helloween、8曲目)Why Did You Keep Me Wait To You(Roxette、9曲目)Cryin'(AEROSMITH、16曲目。トリ)でした。
後は割とBack Vocalでした。俺様主力。……それにしても割と客が乗ってくれてるのがヤレヤレって感じかな。
取り合えず、VocalとしてもBassとしても自信はつきました。
あなたの夢が紡がれますように
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