Last Update:8th,Oct,'00(Sun)
音楽ホール全然更新しないってのもなんだか。
って事で、半年弱ぶりの更新です。(前回は四半期チョイぶりの更新)
今回は恒例のライブイベントのレビューです。「2000 KOBE JAZZ STREET」に行ってきたよ!
 まず「神戸ジャズストリート」の紹介から。
 このイベントは、毎年10月の第2土曜と日曜に神戸三宮の北にある北野坂界隈で行われているイベントです。
 神戸北野町界隈のバーや教会でジャズメンがライブセッションをやってくれるこのイベント。
 しかも、出演してるのは神戸のアマチュアだけでなく、日本や、世界で活躍してる優秀なジャズメンが参加してるのです。
 毎年、神戸のみならず全国からジャズ好きの人がこのイベントを訪れます。
 さて、ここまではジャズストリートを余りよく知らない人のための不親切な紹介。
 詳しいことが聞きたい人は、「神戸ジャズストリート」のサイトまで。

 そろそろレビューと行きますか。
 今回は、二日目8日のみでした。
 で、今年もまた親父と来たんですが、今回は「S◎NE」で最初っから最後まで居座り!!
 これは私と親父にとって初の快挙とも言えるものです。(暴挙……かも)
 このS◎NEと言うレストラン、北野坂界隈では最も有名なジャズレストランで、ジャズストリートの会場では最も力が強いところでもあります。とにかく、ここに回されるジャズメンは最も良いプレーヤーであるというふうに受け取られています。
 だから例年ここは客が居座り作戦を敢行するところで有名ですし、プレイヤーからはジャズストリートでここに来るのは一つの登竜門みたいな扱いになっています。
 まず1発目は笈田敏夫(vo)、清水万紀夫(cl)、片岡学(tra)、鍋島直昶(xy)、川瀬健トリオでした。
 朝一だったので、笈田さんも片岡さんも今ひとつキレに欠けました。が、そこはやはりプロ、少々の無理もカバーしてしまいました。
 ベテランはやはり違いますね。曲はスタンダードなジャズでした。

 さて、二発目。宮野英子(vo)、鍋島直昶(xy)、川瀬健トリオ。
 ここはジャズストリートの常連さん。宮乃さんもベテランの実力を見せてくれました。やっぱりジャズってさ、聞いてて楽しくなかったらいかんわ。
 ちなみに、川瀬健トリオというバンドはS◎NEのハウスバンドだそうです。やはりそこはS◎NEに居着いてるバンドらしく、スタンダードなスタイルをさらりとこなすセッションバンドでした。

 3時間目(笑)はもうハプニング続き。
 キャンディー浅田(vo)、五十嵐明要(sax)、秋満義孝トリオ。
 と言うメンバーだったんですが、打ち合わせ無しのジャズの楽しさが爆発(暴発?)していました。
「この曲聞いたことある? あ、無い。まあいいや」とか、
「さっきからおかしいなって思ってたんだけど、このPiano譜面台が裏返しになってるんですよ。前のみなさんどうされてたんだろ?」とかを連発。
 それでも笑いに紛らせながらもしっかり決めているところはさすが手練れのジャズメン。すごい力です。

 4発目のフラットファイブ&原由起子は割と綺麗にまとめているバンドでした。
 ただ、良いバンドを揃えている(良いバンドしか揃えていない)S◎NEの中ではちょっとインパクトに欠けるところはあったかもです。
 それでも、クールにまとめているので粗が見つかりにくいバンドではありました。お初天神の近くのジャズバーでやってるそうなので探しに行こうかと思っています。

 一番最後はS◎NEならではの超豪華メンバー。
 J=サイデル(vo)、R=V=D=ベルク(BaSax)、原田忠幸(TnSax)、田辺信男(BaSax)、川瀬健トリオ。
 バリサク2本にテナサク1本!! ある意味夢のサックスの競演でした。いや、すごい迫力です。それに、ヴォーカルのサイデルさんはPianoの弾き語りをやったんですが、これがまた、綺麗なクリスタルヴォイスでした。
 あの声を聞いたらオーストラリアで一番人気と言われるのもなるほどと頷いてしまいます。

 で、今回気付いたのが、このS◎NEという会場、音のバランスが悪くてストレスを感じると言うことはなかったですね。
 つまり、ミキシングスタッフがとても優秀だと言うことなんです。他の会場の神戸外国人倶楽部だとか、北野ミュージアムなんかだと、ボランティアスタッフによる即席ミキサーだったりするんでしょうけど、S◎NEのスタッフは店のスタッフです。
 毎日毎日ライブをやっているジャズバーのミキシングスタッフならまあ、海千山千ですわ。キャリアが違いますな。
 裏方の力をとても感じたステージでした。
 
 ちなみに、今年のグッズは3枚800\のコースターとピンバッジ。実用性のあるものは良いですよね。
 来年もこのイベントに参加したいっすね。あ、ちなみに来年の開催日は第一土日の10/6,7の2日間だそうです。

あなたの夢が紡がれますように


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