Note…
ある精神病患者のタワゴト
眠れない。
過去の悪夢が俺を苛んでいる。それを少し。

Last update:7th,Mar,'00(Tue)


 俺の人生を、どこかでやり直せるとしたら、上手くいってたんだろうか?
 それをぼんやり考えていた。
 もし、今、中学の頃に戻れたら……あの娘と恋人になれてたのか……とか、もっと良い友達に巡り会えてたのか……とか。
 もし、高校の頃に戻れたら……あそこであんなに嫌いな先生に恥をかかせることができたんだろうか……とか、右手の骨を折らなくて済んだのか……とか。
 ちょっと前まではやり直して、良い人生に乗り換えられると思ってた。
 でも、よくよく考えると、どの選択肢も、俺にはなかったってコトを思い知らされた。
 いや、あったにせよ、どのみち同じ結末か、それより悪い結末なんだって思い知った。
 ひょっとしたら、今の俺は今までの選択肢の中で、最良の選択肢を選んで来てたのかも知れない。
 そして、とても恵まれ過ぎてたのかも知れない。
 今、この場所にいるコト自体が、俺には過ぎたことかも知れない。
 そして、今の俺は、なんだかんだ言っても、間違いなく恵まれている。
 今、俺は俺に対して、ナニもかも裏切っているんじゃないだろうか?
 俺自身に対して、ホントに真摯に生きてるって言えるだろうか?
 俺、また逃げようとしてるんじゃないだろうか?
 俺は、恐い。
 自分の5年後が見えなくて、恐い。
 もうこのまま芽が伸びないんじゃないかって思うことが恐い。
 もし、今の俺が、人生をやり直した結果の俺だとしたら、多分、もっと、頑張らなければいけない。
 ナニを願って俺の人生をやり直したのかは知らないけれど、未来の俺に対して、夢を見させられるだけの「俺」でなければいけない。
 確かに、俺は今どんな大人になりたいかは分からない。
 選択肢が大学に入って、今通ってる大学に入って広がったからだ。
 だからこそ、今、思いっきり悩んでおきたい。
 未来の俺に「甘っちょろかったな」って笑い飛ばしてもらえるように。

あなたの夢が紡がれますように。

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