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文責:渡邉 馨(ランドゥーガ研究会事務局)
ランドゥーガという自由即興演奏の方法では、各地域、ジャンルごとにある即興演奏の決まりごとをいったん廃し、「言葉がしゃべれれば即興はできる」と考えます。言葉とは、「音節」「単語(word)」「文(sentence)」「段落(paragraph)」から 成り立っていますが、即興演奏でも同様で、音節がいくつか集まって単語ができます。 単語内の音節には、強い/弱い、長い/短いなどいくつかの異なる音から成り立ってい ます。文は単語がいくつか集まったもの、文章は文がいくつか集まったもので、それ ぞれは相似形をなしています。
movie1「単語・文・段落」
(QuickTimeムービー、2,887kb) (mp4形式2,961kb) (Windows
Media形式3,232kb)
即興は、自分が出しているフレーズが、音節なのか単語なのか文なのか、相手の出す フレーズが単語なのか、文なのか、等々を意識すればできます。そのためには相手の 音を分析的に聞かなければならなりません。分析的とは難しそうですが、日常生活で は、切符を買うのにどの列が短いか、など観察に基づく分析を常にやっています。即 興演奏でも同様です。
相手の音がどういうものか、分析的に聞き、反応します。役割や、意図をあらかじめ 決めてセッションしてみましょう。
相手の言うことに反応し、うなづきます。
movie2 duo「あいづち」
(QuickTimeムービー、5,269kb) (mp4形式5,583kb)
(Windows Media形式5,781kb)
相手のフレーズに似たことを返します。
movie3 duo「似たこと」
(QuickTimeムービー、2,417kb) (mp4形式2,631kb) (Windows
Media形式3,232kb)
相手のフレーズと違うことを返します。
movie4 duo「違うこと」
(QuickTimeムービー、2,808kb) (mp4形式3,109kb) (Windows
Media形式3,514kb)
ここまでのセッションをふまえて自由にデュオをやってみます。
movie5 duo「自由に」
(QuickTimeムービー、6,198kb) (mp4形式6,598kb) (Windows
Media形式7,299kb)
今度は、フレーズをリレーで受け継いでいきます。隣の人となるべく同じようになるように引き継ぎます。楽器が違うので全く同じにはなりませんが、フレーズの特徴を
とらえて同じと思えることをやります。
movie6 フレーズをリレーする「同じように」
(QuickTimeムービー、1,877kb) (mp4形式2,035kb)
今度は、違うように引き継ぎます。
movie7 フレーズをリレーする「違うように」
(QuickTimeムービー、2,198kb) (mp4形式2,403kb)
三人(トリオ)のセッションは難しいが面白ですね。各プレイヤーは二つアンテナを立てて、一方だけでなく、もう一方がやっていることを聞き、反応しなければなりません。デュオでやっているときに、もう一人が加わる場面がありますが、展開を大きく変えることができます。三人はバンド・アンサンブルの最小単位であり、三人でのセッションがうまくできると、より多い人数でのセッションも可能になります。
movie8 trio「自由に」
(QuickTimeムービー、3,898kb) (mp4形式4,186kb) (Windows
Media形式5,075kb)
集団でのセッションは、トリオでのセッションと同じ。「聞くこと」がより重要になります。よく聞くためには音を出さずに休むことが必要になります。
movie9 集団即興1「3vs3」
(QuickTimeムービー、6,839kb) (mp4形式7,479kb) (Windows
Media形式8,869kb)
movie10 集団即興2「全体で自由に」
(QuickTimeムービー、5,933kb) (mp4形式6,205kb) (Windows
Media形式7,237kb)
頭人(とうにん)とは指揮者役のことで、プレイヤー(衆<しゅう>と呼ぶ)に対して手サインでやって欲しいサウンドを指示します
「一発」:文字通り一発ドンと音を出す。
「高速」:速さを感じさせるフレーズを演奏する
「定速」:一定のパルスを感じさせるフレーズを演奏する
「一息」:一息分、音程を延ばす
「まばら」:時々音を出す。
「なだらか」:ゆったりしたメロディを演奏する
ソリスト(要<かなめ>)
1〜3人を別に置いてセッションしたり
movie11 手サイン(頭人)セッション1
(QuickTimeムービー、8,321kb) (mp4形式8,851kb) (Windows
Media形式10,263kb)
頭人を複数置いてセッションしたりします
movie12 手サイン(頭人)セッション2
(QuickTimeムービー、5,486kb) (mp4形式5,943kb) (Windows
Media形式6,731kb)
ランドゥーガワークショップは1993年に、佐藤允彦師範が当時のレコード会社の
スタジオをかりて、広くアマチュアミュージシャンにも門戸を広げスタートしました。参考
この集まりは「嵐導雅道場」と名付けられたため、この頃のことを道場時代と呼んで
います。道場なので佐藤允彦「師範」と呼ばれたわけです。
この時代はこのような譜面(画像)を使い、セッションしていました。
(実例)movie13 譜面を使ったセッション
(QuickTimeムービー、6,327kb) (mp4形式6,727kb) (Windows
Media形式7,781kb)
最終更新2005/10/28
ランドゥーガ研究会 http://sound.jp/randooga/index.html