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高井戸セッション

江澤 克彦
4月5日(土曜)2−5pm
東京都杉並区高井戸地域区民センター 音楽室にて
天候 凄い雨
気温 寒い

久し振りに再開される「東京ローカル自主ランドゥーガ」は、音楽的ダンドリ役としての「ホスト」役を今後この高井戸セッションで設定して、自由な企画で取り仕切って良いという趣旨のもと、その1回目としてかつてから再開を希望していた私が任命され、辞退する理由など一つも無いので引きうけることになりました。いつもと違うことをしようという発想から、「今までやらなかったこと」を念頭にしてメニューを組みました。

3時間を大きく三つに分けました。
1-0 最初のプログラムは、ウォームアップ。
1-1 楽器で自己紹介するつもりで一人ずつ音だしをする。
1-2 楽器を置いて「声」だけによる、自己紹介みたいなもの、もしくは音だし。
1-3 最初の音を出した後に次の人が続けて音をだして、その前に音を出した人は続ける、これをサークルのさいごになったらおわるということをやる。

人数が10人以下という小人数なので、詳しい事は抜きにして2-3分のセッションを実行
但し、
1. 既成の音楽は意識してやらない
2. 人の音を聞く
3. いつも音を出さなくて良い(というより出してはいけない)
という3つを提示して音だしをする。
思ったよりサウンドしていたので指示無しでここまでいけた。
更に時間を10分ぐらいという時間に延長してやる。

2-0 次の2つ目のプログラムでは、ランドゥーガの決め事・ルールを説明とその実演。
「定速」「高速」「一発」「まばら」

この中で「まばら」についてはこの後で応用があるので説明を強調しておく。 人数が少ないせいか「定速」「一発」がそれらしく聞こえない。それほど拘らなくても他の事が出来そうだと思い、ここではそれほど時間をかけなかった。

3-0 最後のプログラムでは「企画もの」として
3-1 ポエトリー・リーディング
題材 詩集「おかあさん3」佐藤ハチロー氏 より(講談社文庫)

ねらいは言葉の色と楽器が組み合わされば、ということ。ここでは「まばら」の応用(の応用)がある。なお、これは初めに1回読んだ後で、音と合わせるという方法が途中から採用された。読み手もその空気を読んでの、ある意味での即興性が試されることになった。フレーズのリフレインや音声(ピッチ変え)でも効果十分だった。 「デンドロビーム」「ヤモリ イモリ」「窓がある」など

3-2効果音

効果音と即興するということは新しいことではないけど、実際にやったことが無かったので試してみた。
「滴の音」約3分
「せせらぎ」約3分
「マージャン」約3分
「タイプライター」2種類 約2分ずつ
「輪転機」 約3分
効果音では他でも試したい音がたくさんあったけどこのあたりでとどめておくことにする。

3-3 音階を設定して即興する

敢えて最近のランドゥーガではしていないこと、一定コード、既成リズム、音階。 その中から、音階の禁を解くことにした。

 C E F# G B (C)

ただ、そこに 1.アジア 2.ペンタトニック 3.自由に歌う 4.ペンタトニックが歌えなくても歌えればいい と注文をつけて3−5分のセッションと10分のセッションを行う。良い瞬間とそうでない部分があり、実験・冒険・勉強としてはいい収穫があった。次回以降に生かせればと思う。

4-0 全体の反省点

4-1 3時間という最近のセッションと比べると短いので、「手短に、かつ、効果的に」進めようとしたのでやや説明が雑になってしまった感がありました。
4-2 動き(ダンサー)に対して、どう音を付けられるか?という試み、と、部屋の照明を落としてお互いの顔・目配せを効かせなくする試み、意味の無い言葉・音声の羅列に対する即興の試み、が実施出来なかったこと。
4-3 ポエトリー・リーディングはオリジナルのものがあると本当はいいはず、これは検討の余地がありそうだ。

打ち上げは近くのhp社下の居酒屋に行き、談と暖をとりました。
ほんと、参加の方々、冷たい雨の中での参加お疲れさまでした。


最終更新 2003/4/15
ランドゥーガ研究会 http://sound.jp/randooga/index.html