ランドゥーガ研究会 トップページへ 記録 目次ページへ

デリケートでスリリングな熱帯温室のひととき

2003.2.9
群馬県前橋市/敷島公園・熱帯植物温室にて

赤田晃一

予定の時間より約30分早めに到着しました小生、早速会場へと入ってみますとア ラ不思議。小生のイメージの中にある「温室」独特のこもった空気や匂いがほとんど 感じられず、結構爽やかな印象。会場は大小2室がつながっており、のびのびと育っ ている各種植物群を仰ぎ見ながら大きい方の温室へ向かいます。

比較的穏やかなお天気の下、各種ケージもしくは水槽にて動物達がおとなしく暮ら しているなあ、と思いきや、「けーーーっ!けーーーっ!けーーーっ!けーーーっ! けーーーっ!けーーーっ!けーーーっ!けーーーっ!(以下略)」・・・ほぼ3秒毎 に温室全体にこだまする警戒音。何事かと思いきや、前日にいただいた御案内チラシ にもその名前があった「キバタン」さま。おそらくこの会場の『主』的存在でありま しょうか。思わぬパワーヒッターが現れたものであります。なんとか某(温室の)常 連さん?になだめられて、普段通り?に「オハヨウ」「コンニチハ」等の接客業務に 励み始めたところで、今回の参加メンバーの面々が到着。会場の雰囲気に各々がゆっ くりと馴染んだところで11時過ぎからセッションの開始、となりました。

階段を上がった一角に、温室を高みから一望できる『休憩所』があり、そこが今回 の演奏場所。休日で一般のお客さまも多く、会場の通路も広くないということもあり、 各人が散らばっての「かくれんぼセッション」とはならなかったのは致し方なかった かもしれません。

今回のセッションは、「要・頭人無し。いくつかの小グループが並立して各々の流 れを作っていく。その後、各人の意志でグループ間を移動していき、各グループの中 にあるパターンも少しづつ変化していく。」という内容でありました。最初は同じカ テゴリーに入る楽器同士で20分程。昼食(上州名物『鳥めし』とn井さまオリジナ ルのウドと湯葉の入ったサラダ風和え物)の後、カテゴリーの異なる楽器同士で40 分程。2時頃にはセッション終了→撤収、という余裕のあるスケジュールでした。

今回のセッション独特の状況としては(小生が感じる範囲内で)、
  1. 前述した通り、普通に植物温室目的で来られるお客さまが相当数いらっしゃっ たことと、会場自体がガラス張りで響きやすかったことで、あまり質量ともに激しい (いつもの小生のような?)音群が飛び交わなかった、はずであります。
    リズミックな展開は「10分に1回程感じた」(h江教授の御指摘)ものの、会場の雰囲気を損 なうものではなかった、という実感であります。
  2. また、今回は会場にいい音素材、というかセッションパートナーがおりまして、 それが前述した「キバタン」というオウムに似た鳥であります。かなり絶妙なタイミ ングで「けーーーっ!」「オハヨウ」「コンニチハ」を使い分け、セッションや休憩 中の活性化に協力してもらった印象であります。
    ・・・無論(と言うべきか)、彼(女)?に一番多くアプローチをかけ、遊び遊ばれの境地をお楽しみになったのは他 ならぬ佐藤師範でありました。
 最後に、このような楽しいセッションの場をセッティングしていただいた現地関係 者さま各位に感謝の一言に尽きます。いやあ、面白かったっすよ(^〜^)。
ランドゥーガ研究会 http://sound.jp/randooga/index.html