今回のワークショップは、群馬音楽療法研究会の主催で2003年2月8日(土)午前10時00分〜16時00分に前橋市内にある煥乎堂(かんこどう)書店5階ホールで開催されました。
午前中は、「即興演奏の実践にむけて」という演題で講義が中心。
約1時間の講義を要約すると、即興演奏について地理的、歴史的背景について話があったあと、ランドゥーガという方法では、各地域、ジャンルごとにある即興演奏の決まりごとをいったん廃し、「言葉がしゃべれれば即興はできる」と考える。言葉とは、音節、単語、文、文章(段落)から成るが、即興演奏でも同様である。音節がいくつか集まって単語、単語内の音節には、強い/弱い、長い/短いなどいくつかの異なる音から成る。文は単語がいくつか集まったもの、文章は文がいくつか集まったもので、フラクタルのようにそれぞれは相似形をなしている。
即興は、自分が出しているフレーズが、音節なのか単語なのか文なのか、相手の出すフレーズが単語なのか、文なのか、等々を意識すればできる。そのためには相手の音を分析的に聞かなければならない。分析的とは難しそうだが、日常生活では、切符を買うのにどの列が短いか、など観察に基づく分析を常にやっている。即興演奏でも同様である。となります。
その後、五音音階にチューニングした空き瓶を使っての実践例を実演。その後、手拍子をつかったセッションを行いました。
午後からは、「ランドゥーガ手法による即興演奏の実際」という題で参加者全員での楽器を使ったセッション。まず「単語」を一人づつ参加者全員に回し、次に「文」を回すセッション。のち、前の人のフレーズをまねる/違うことをするセッション。次に、「速い」フレーズを一人づつ回し、ランドゥーガの手サインである「速い」「一発」「定速」「一息」「なだらか」について、指揮の実例と全員での練習を経て、要(ソリスト)3人と、頭人(指揮者)1人によるセッションを行いました。午後4時に終了、解散となりました。 参加の皆さまお疲れさまでした。
反省点は、