2001年4月22日(日)P.M.3:00〜6:00
東京都高井戸地域区民センター3F音楽練習室
文:渡邉 馨
今回も晴天でした。総勢14名が参加しました。
編成はフルート2、サックス1、エレクトリックギター2、エレクトリックベース2、ピアニカ2、パーカッション3、コントラバス1、ウクレレ&パンデイロ1、ヴォーカル1でした。
今回のテーマは「遊びIII-対の遊び2」。
<内容>
配置:各プレイヤーは練習室に円形に並び相互に見えるよう座ってもらいました。
導入:
秩父ワークショップでの佐藤允彦氏のプリントを配り、ランドゥーガのコンセプトについて説明。
導入セッション1:
最初のプレイヤーが弾いたフレーズを隣のプレイヤーが真似をする、さらに隣の人は隣の人の弾いたフレーズを真似する。これを順繰りにまわし
て、一周して最初のプレイヤーに戻ったら終わり。今回は一巡で終わりにしました。
導入セッション2:
打楽器がリズムを刻み、他のプレイヤーは導入セッション1のルールでフレーズを回していきました。
<楽器によるセッション>
セッション1:
同種の楽器がペアを組み、リーダーとなってセッションを展開する。ギター、ピアニカ、パーカッション、エレクトリックベース、フルート、コントラバス&ウクレレ、サックス&ヴォーカル、の順にセッションリーダーを務めてもらいました。
このセッションの反省は、リーダー=ソリストは好きに、と教示してしまったことで、何をどのように、というルールが分かりづらいものになってしまいました。以前のグルーヴの時には「一言、たとえばこんにちは、とかおはよう、ぐらいのフレーズ」と教示したり、リズムが分かりやすいもの、と教示したのですが、これはゲームのルールを明らかにするには有効だったかなと考えています。
セッション2:
ベースの鈴木さんのアイディアで2小節のフレーズ2つで、グルーブを作る。各プレイヤーは、「メロディ」2つのフレーズをずらしたり、ハーモナイズして演奏する「パターン」4/4拍子を守りながらリフレインパターンを作る。「アタック」断片的なアタック音を作る。の3つのフェイズから任意に選んで演奏する。
譜面があったころの初期ランドゥーガに近い面白いセッションになりました。
<声によるセッション>
導入セッション1:
「一息」母音「アイウエオ」から発音を選び、一息の間長く延ばす。
導入セッション2:
「一息/アイウエオからロングトーン」「休む」「まばら/アイウエオを短く」の3つから任意に選択して演奏する。これが結果的にはよいセッションとなりました。声でのセッションではこのぐらいの制約があったほうがゲームとして面白いと思います。セッション後半では自然に「定速」リズムを刻む場面が出現しました。
導入セッション3:
以下の言葉リストを使い、定速で、頭人がリズムのある言葉をいい、隣の人に回す。半分くらい回ったら次のフレーズを言う。
言葉のリスト
でんたく せんたく てんたく しんたく はんぱく ばんぱく ぺんだこ ぴんさつ さんびゃく あんらく つんつく ぼんじん
セッション1:
頭人を決め、通常のランドゥーガ方式で進行する。但し、使える言葉は「でんたく」「はんぱく」「さんびゃく」のみ。
セッション2:
上記のルールに「アイオエオ」によるロングトーンを追加。
セッション3:
「まばら」頭人が円を描く間に、てんたく、ぺんだこ、つんつくをつかったフレーズを3つだけ歌う。なるべく他の人と合わせないように教示。
セッション4:
「まばら」頭人が円を描く間に、しんたく、ぴんさつ、ぼんじんをつかったフレーズを3つだけ歌う。セッション3と逆になるべく他の人と同時に出るように教示。これは面白かったです。休みとフレーズの粗密の差が出ました。
セッション5:
セッション4と同様ですが、時間を1分程度から3分程度に延長。
声のセッションは難しいと思いましたが、今後のヒントになることとしては、導入セッション2くらいのルールの方が面白くなりそうです。また今回は4文字のことばのみを素材にしたのですが、3文字、または5文字ものをくわえるとリズムの差が出て面白いのでは、という意見が出ました。
会場費は結局一人当り430円でした。
<打ち上げ>
午後7時00分より近くの居酒屋「一心」で行いました。参加の皆様、お疲れ様でした。
<次回予定>
5月後半の日曜日にワークショップを高井戸区民センターで行う予定です。