この世に燦然と輝くインパクト絶大なブラックミュージックの巨人たち。
その素晴らしい音楽は皆さんでチェックしていただくとして、
このコーナーでは彼ら巨頭(ビッグ・ボス)の人間的側面に
スポットライトを浴びせて行こう。
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vol.2 レイチャールズ
苦悩と成功の躍動感、
その裏腹さに見た
リズム&ブルースの真髄
さて、第二回目は誰もが知る盲目の巨星、
レイ・チャールズである。日本では『愛しのエリー』や
和田アキ子の心の師として知られているが、音楽界、
特にブラックミュージックの世界において彼の残した功績は
あまりに大きい。リズム&ブルースからゴスペル、ブルースや
ソウルにまで広がる彼の世界は各自チェックしていただくとして、
ここでは彼の人間的な側面を紹介していこう。資料としては
これ以上ない最高の資料、昨年グラミーを受賞した映画『レイ』を
是非観て頂きたい。素晴らしい才能を持ちながら薬物、不倫、慢心に
ことごとく呑まれ、決して強いといえない部分にスポットをあてた、まさに
人間、レイの生き様を描ききっている。これぞ黒い巨頭の
描きたかった一面ではないか!!
彼は薬物中毒ゆえの痙攣や体のこわばりと戦いながら自らの
音楽を表現し続けた。その姿はエネルギッシュ、且つクールである。
生前のレイ自ら指名したレイ役のジェイミー・フォックスの迫真の演技も見物だ。
彼の盲目、黒人であるがための苦悩と、成功に沸く躍動感、
そんな裏腹でアウトローな生き様が
いわゆるリズム&ブルースの真髄ではなかろか?
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