〜ミッドナイト・ドリームに希望はあるか?〜
                                          
 (松本ひろ実)

世の中が狂っている。そう思いませんか?
毎日当たり前のように暮らしていて、悲劇は突然やって来るのです。
そして多くの場合、その悲劇は同じ人間によってもたらされる…
例えば、道を歩いていたら、いきなり切りつけられる。
ちょっとした注意をしただけなのに、逆恨みされて殴り殺される。
病気を治すはずの病院で、医師や看護婦の怠慢のせいで、大切な肉親を奪われる。
「誰でもよかった」と、いとも簡単に人を殺せるこの社会は一体何なんだ!!
必要なものと不必要なものは、一体誰が決めるんだ!!
国民の、苦しい生活の中から絞り取った大切なお金を、
「公的資金」とか何とか言って勝手に使ったりするな!!
スポーツばかりでなく、芸術家の価値をもっと認めろ!!
あー、次から次へと不満は絶えず出てくるものですね。
このやり場のない怒りはどこへぶつければよいのやら…
一体いつからこんなにも、人と人とがマトモな関わりを持つことが出来なくなってしまったのでしょうか?
巷には一方的な文字情報が流れ、TVでは毎日同じような顔ぶれが、中身の無い番組を作っては流し、
マトモな人間の思考回路を破壊しているのです。
更に、家で躾もされず、学校では何を勉強しているのか、
社会に出ても、自分の頭で考えることが出来なくなった人間たちが向かう先は…
何とかしなくては! 今ならまだ間に合うかもしれない!
午前0時の時報と共に、一緒に声に出して伝えませんか。
「こんな世の中は変です。」
「私たちはもっとわかりあえるはず…」


(公演プログラムより掲載)
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