![]() /YOICHI MURATA SOLID BRASS ディケイド(リミックス、ベスト&モア) /村田陽一ソリッドブラス/2001年11月21日発売 ビクターエンタテイメント VICJ-60840/¥2,900(税抜) 3views website http://www.jvcmusic.co.jp/3views/ Produced,Arranged by Yoichi Murata
| 絶対聴くべし | おすすめ | コレクタ向け |
10年も経つんですねー。とかいって、実は村田陽一ソリッド・ブラスのデビューは知らなかった。知ったのはDOUBLE EDGEの頃から。 1曲目はこれしかないでしょうと言う感じで、チャーリー・パーカー作でジャコがまたいいアレンジをした、かのドナ・リーと、もう一つ、もはやライブの定番になっているらしい(らしい、というのは自分がまだ見たことがないからだ。)、ブレッカー・ブラザーズの名曲サム・スカンク・ファンクで、が・つ・ん。 とにかく1曲目の頭のユニゾンは圧倒的。続くサムスカンクも、あのジャコのフレーズを吹いているチューバの佐藤さんの凄いこと。ホント異常に上手い。その上に乗っかる元祖のマイケルブレッカーもなにやらエキサイターがかかったような5サックス。 2曲目も、ジャコパスのオーケストラが演った名曲。ボブ・ミンツァーがおもいきりNYしてる。これとM09はドラムが、かのレベッカの小田原豊だ。タイトで心地よい。いつか僕もカバーしたい。というか、一度やったことあるんだけど、やっぱりホーンズを従えてやりたいね〜。 3曲目は、ポンタさんもおそらく大好きであろう、BS&Tの超有名曲。近藤さんは唯一無二の声を聞かせる。 4曲目は、年末のライブで僕も演奏しようとしている、チャールズミンガス作曲の、ジェフ・ベックで有名な曲。ブロウバイブロウに入ってる。渋ーい大人の曲。ベースがいないってこと、忘れるね。佐藤さん。 5曲目は、桑田登場!村田さんの交友範囲の広さを物語るゲストだね。現在ARBに所属するエビがギターなのだね。地味変。 6曲目は、3ビューズで発売された初のアルバム“タイトネス”からの曲。ホーンの音がデッドな感じ。全然今までと違うんだね。とにもかくにもマーカスミラーが目立つ目立つ。でも仙波師匠も「えっ」てな音で頑張ってます。 7曲目は、僕も大好きな曲。同名タイトルのアルバムに収められていた、レーベル名の元になったジャコパスの美しいバラード。マイケルブレッカーの音が入ると全ての雰囲気が変わるね。 8曲目は、そう、もちろん、原曲は尊敬のジョン。あまり好きじゃないな。歌もアレンジも。 9曲目は、ソリッドブラスがのっけから死ぬほど上手いことを証明してる曲。リズム間とシンコペーションがばちっと決まると、背筋がぞくっとするほど気持ちいいってことを再確認させてくれる。 10曲目はデュークエリントンの静かな、美しい曲。渡辺さんのアルトは優しく、甘く、せつない。 11曲目は、またまた死ぬほど上手い。やっぱりチューバとバリトンに耳が行ってしまうなぁ。 12曲目、スチャダラパー。キーボードかと勘違いするほどのアンサンブルの統一感が凄い。誰が踊ると似合うかなあ。 13,14曲目は、村田さんの一人芝居。大人だなー。 アルバムに収められている14曲を聴くと、村田陽一は世代的にはポスト・ロック世代で、頭の中にはジャズとロックとが半分づつ鳴っているんだろうな。そして非常に幅広い音楽性と感性をもった人だし、いい意味で過去の名演や名プレイヤーへのリスペクトが強いということが解る。彼は21世紀の服部良一である。 01.11.24 「今日はNYPBツアー@札幌の日」 written by akiller
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