![]() 3ビューズ/3ビューズ・プロデューサーズ 3Views VICJ-60664/¥2,900(税抜)/2000年11月8日発売! 3 Views Producers are; 村上"ポンタ"秀一:Drums 佐山雅弘:Acoustic Piano,Hamond B3 村田陽一:Trombone,BassTrombone,Keyboards Rhythmtracks Programming,Euphonium,Synth 3 Views Friends are; バカボン鈴木:Electric Bass,Acoustic Bass 西村浩二:Trumpet,Flugel Horn 荒木敏男:Trumpet,Flugel Horn 佐藤 潔:Tuba 小池 修:Soprano Sax,Alto Sax,Baritone Sax,Flute,Tenor Sax 竹野昌邦:Tenor Sax,Baritone Sax,Flute 山本拓夫:Baritone Sax,Piccolo,Bass Clarinet,Alto Flute Flute,Tenor Sax 他 3 Views Special Guests are; 忌野清志郎:Vocal(05.Hymn For Nobody) 布袋寅泰:Guitars,Synth,Chorus(08.Digidi Bop) 吉田美和:(DREAMS COME TRUE)Vocal(09.Medley/The Lady Is A Tramp〜It's Been A Long Long Time〜It's Only A Paper Moon) 01.Rockin' In Rhythm:ロッキン・イン・リズム 02.Shake Down:シェイク・ダウン 03.Gymnopedies No.1:ジムノぺディ第一番 04.Birdland:バードランド 05.Hymn For Nobody:ヒム・フォー・ノーバディ 06.Hip On Beat:ヒップ・オン・ビート 07.Three Views Of A Secret:スリー・ヴューズ・オブ・ア・シークレット 08.Digidi Bop:ディギィディ・バップ 09.Medley/The Lady Is A Tramp〜It's Been A Long Long Time〜It's Only A Paper Moon :メドレー/ザ・レディ・イズ・ア・トランプ 〜イッツ・ビーン・ア・ロング・ロング・タイム 〜イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン 10.Sand-Witch 3-2-3:サンドウィッチ 3-2-3 3Views オフィシャルホーム | 絶対聴くべし | おすすめ | コレクタ向け |
遂に“ポンタ仁王立ち”(from チラシ。(笑))!
満を持して立ち上がったのは、PONTA BOXでおなじみ村上“ポンタ”秀一と佐山雅弘、そしてSOLID BRASSのリーダー、トロンボーン担当であり、今や引っ張りだこのプロデューサ、村田陽一である。アルバム全体の基調は"Jazz"。Progressive Jazzをひっさげていきなり新星大西順子を押さえてSwing Journalの大賞をかっさらい、多くの初心者をJazzの世界へ引っ張り込んだポンタ。 今回はよりポップなアプローチで再度のなぐり込みである。 *
なーんて書くとどこかの雑誌の提灯記事みたいだが、スピリッツはおそらくそういうところにあるのだろう。メジャーの世界でヤング(笑)の頂点にいると思われるGlobeのKeikoをほとんどフリージャズ的演奏でよってたかって虐めた(失礼!)ポンタさんである。 しかも、一度ならずも二度まで!(注:1回目がYOL神々の宴、2回目はこの間のGroove Dynasty) 「サイバー・追っかけ」として今までの経緯を想い出しつつアルバムを聴いていると、言いたいこと、っていうか、師匠の「怒り」はびしびし伝わってきます。 かつて、日本のJazz Piano第一人者(by akiller)山下洋輔はこういった。「ポンタみたいな奴があと5人いたら、日本のJazz界も変わる」と。 ポップスとジャズの二股、いや、歌謡曲からロック、そしてフュージョンからジャズまで三股も四股もかけるポンタは、日本音楽の伝道師。 キヨシローとヨシダミワとホテイを同時に呼べるやつは他にいるかぁ? *
しかし、しかし、である。どうも聴いていて何か、が足りないのだ。ま、評論家的にならぬよう感じたことを書いてみたいのだが、アルバムデザイン、これが地味である。CD屋に置いていても、全然目立たない。音が良いからいいのかも知れないが、どうも良くない。 お世辞にも「超ハンサム」とは言えない3Viewsの面々であるが(再び失礼)、プロフェッショナルとしてのいい顔があるんだから、顔を全面に出して欲しかった。 少なくとも、ばりばりオールドタイプのJazzオタクに聴かせようってわけじゃあないんだから、その辺、実はけっこう大事だと思うのである。 もっと悪いのは、CD屋の配列。ジャズのコーナーに置くなっつーの。いや、この辺は東京・大阪など大消費地でどうか、見たことはないけれども。 *
いや、そんなことを書いている場合ではなかった。05、08、は実は知らない曲だが、期待どおりとても良かった。05はCDプレイヤの"Repeat"ボタンを押させるのに十分な、ぐっとくるバラードだ。 08は、うん。ホテイが結局愛してやまないロックンロールだ。インストの。他の曲は原曲を知っている。うん。なぜにデュークエリントン?なぜにウェザーリポート??なぜにエリック・サティ??? 01はオリジナルよりスリリングで好きかもしれない。でも、ウェザーの2曲は、もちろん、ポンタさんだから気持ちいいんだけど、新解釈ともあまり思えず、物足りない感じ。 この2曲はよくセッションでやっている。ライブ映像も見た。テレビ映像も見た。せめてあの、ライブな感じが欲しかった。 いや、はっきり言ってしまおう。結局、01のテーマでアルバム一枚、04のテーマでアルバム一枚。09のテーマでアルバム一枚。もっと聴きたいのよ。 もっと、は・い・り・た・い、わけよ。ほんと。要するにPONTA BOX meets Yoshida Miwaであり、PONTA BOX meets Imawano Kiyoshiroであり、PONTA BOX meets Hotei Tomoyasuなわけよ。
2000.2.14 written by akiller
と、ここまで書いて読み直して、「これじゃー聴いてみたいと誰も思わないじゃん。まずいまずい。」と思う。 で。最後に一言。文句なく、一曲一曲楽しめるのは間違いない。そう、このアルバムは知らない世界へのエントランスになるかも。いいと思ったらオリジナルに当たるなり、 SOLID BRASSにはまるなり、PONTA BOXにはまるなり、六本木PITINNに走ればいいのだ。昔は「ばりばり」ジャズ聴いていたおとうさんもね。
2000.2.15 加筆
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