nararinnのページ > My little diary > 「いろいろな思い出を 忘れないように〜!」
毎年、はがきで連絡をもらうと、
家の決まった場所、引き出しに入れるようにしています。
その引き出しの一番下に、その手紙はありました。
小学校から卒業して、中学校。私立の学校、公立の学校、
特に、引っ越しまでしてしまったら、小学校の友達とは逢う機会がなくなります。
それを経験しました。
引き出しの一番下にあった手紙。
小学校卒業後にもらった手紙は2通ありました。
というか、引っ越し先の住所、教えてたんだっけ?
手紙には、懐かしい松戸市の住所。
一人は、なっちゃんと呼ばれていて、仲の良かった女の子でした。
勉強ができて、他の男子から好かれていて。
学校以外では逢ったことがなかったけど、たまたま大学が同じだったこともあり、
キャンパスが違うから逢うことはなかったけど、SNSでつながることができました。
もう結婚していて、幸せそう。唯一つながっている、小学校の同級生です。
そうそう、手紙の片隅に、
「これはラブレターではありません。
みんなに送っているもーん。」って書いてあって、彼女らしい、思い出しました。
もう一人は、U。
同じく仲は良かったし、今思えば、よく話しかけてきてくれていた女の子だった気がします。
確か、陸上女子で、マラソンとか早くて。勉強は苦手。
クラスの人気者の男子から好きって言われても、うんとは言わず...
恋愛とか興味ないのかと思いきや、人の好きな人は誰かとか、聞かれたことがあった気がします。
Uとは、以後、全く連絡を取っていません。6-1のクラスメイト。
なっちゃんよりは、一緒にいることが多かったように思うし、なんか、一緒にいて楽しかった。
そして、その手紙の最後に、こう書かれていました。
「※ いろいろな思い出を 忘れないようにー! (6-1との)」
2人には手紙を返していませんでした。
なっちゃんとは再会できたから良かったけど、音信不通のUのことが気になります。
今から返事を書いても無駄なんだろうけど、
そんな小学校時代の景色とか、思い出したくて、久しぶりに戻ってみました。
というか、2人は、どこに住んでいたの?まだ表札とか、残っているのかな?なんて気になって。
意外と住所に書かれた場所に行けば、家があるんじゃない?
で、着いた八柱駅。
こんな感じ、だったっけ?全然違う気がします。というか、変わったんだね。
前は、1Fにドムドムハンバーガーという店があったし。
小学校の頃に通っていた市進学院も残っていました。
八柱駅といえば、ヨーカドー。そうそう、駐輪場で安売りしてた。今も変わらない。
やたら坂道の多い景色。なぜか畑もあって。それだけじゃなくて、昔の友達の家がそのままあって。
Tぽん、Nたん、残っている景色が沢山ある、これは、Uの家も見つかるんじゃないかな。
そして、気になっていた、Uの家に、書かれている住所に行ってみることにしました。
松戸市日暮。前は*丁目とかなかったんだけど、いつからか、それが付くようになったのかな。
でも、番地からは変わっていないだろう。
うん。きっと行ける。あわよくば、逢える。
でも、その場所は、もうありませんでした。
Uが住んでいたと思われる場所には、アパートが建てられていた。
アパートの築年数とかを調べたら、僕が去った年、その年の夏に、既にそのアパートは建てらていたらしい。
Uの書かれている手紙の住所に、アパートの名前とかがなくて。
たぶん、Uは、一軒家に住んでいたと思う、
つまり、Uは、手紙をくれた後、半年で、違う場所に移ったということかな?
逢えなかったどころか......
もう、手紙の住所に返事を出しても、
Uには届かないんだ......
ただただ感慨深くなりました。
暫く放心状態になって、歩いていました。せっかく来たんだし、思い出の地を巡ることにしました。
母校、常盤平第三小学校。残ってたし。
この学校の正門までは、大きく、2つのルートがあります。
坂道が多い景色ってここにも表れていて、坂道の下から来るルートと、上から来るルート。
なっちゃんもUも上から来るルートだった気がしていた、
何となく、二人とも、八柱駅の奥に住んでいるイメージ、
でも、Uは、今思えば、下からでした。
西窪町にあったS君の家もまだありました。
水道局。子供の頃から、ここで何をしているのか、今も相変わらずわからないけど、残っていました。
常盤平会館で公文式を習っていました。今はもう、やっていないのかな。
常盤平公園。近所の友達と野球とかで遊んだ場所。
たまたまなのか、閑散としていたんだけど、
よく見てみたら、東日本大震災の影響で、
放射線量の測定値が書かれた立て札があって、
もしかしたら、その影響だったのかもしれません。
そして、自分が住んでいた、社宅。
社宅も今年でなくなるらしい。取り壊している最中。
思い出の景色はカゲロウのようで、生まれ変わってしまう。
そんなこと、しなくてもいいのに。
Uが住んでいたと思われる場所から、僕ら、家、近所だったんだね。
いつでも逢えるから、今逢わなくても大丈夫、なんて、安心していた。
夏休みとか、戻ってきてねと書いてあった。
どうして返事を書かなかったんだろう。
どうして逢いに行かなかったんだろう。
こんなに時間が過ぎてしまって、当時は、こんな気持ちになるなんて、思ってなかった。
帰りに通った、さくら通り。
今年も、さくらまつりが開催されるそうです。
まだまだ蕾のままで、桜が咲くのは、もっと先かもしれない。毎年開催される祭りだから、多くの人が来ます。
21世紀の森。
この場所は、駅の向こう側にあって、公園としてはただただ広いイメージがあった。
森のホールという場所ができたのか、記憶がないのか、ここに有名人が来て、また多くの人が来るみたい。
そうだよね。
祭り、イベント、どこで逢えるかなんて、予測はつかない。
もしかしたら、Uも戻ってくるかもしれないし、SNSとかで見つけられるかもしれないし。
それなら、これから、何もしないのではなくて、そのための準備をしないといけないんじゃないかな。
運命。奇跡。偶然。
いつ、どんなきっかけで、再会できるかなんてわからない。
だから、ただひたすらに、再会が最良にできるように、不断の努力を傾けよう。
また、お互い笑って話せるようにって。
「いろいろな思い出を 忘れないようにー!」
「
手紙、ありがとう。
楽しい思い出が沢山、宝物。
絶対、逢いに行くよ。ありがとう。
」