あの時、僕らは離れ離れになっても
お互い頑張ろうって誓い合いました。
学生の時にプールの監視員のアルバイトをしていた時に、
同い年の友達がいました。
自分の事を熟女って呼んでて、でも全然、
そんな感じではなく、小柄で頑張り屋さんでした。
僕は大学に行ってましたが、熟女は専門大学生でした。
大学を卒業してからSEになることが決まった僕は、
SE関係の専門大学を既に卒業していた熟女から
「初級シスアド」の資格の本をもらいました。
熟女とバイトの時間が同じになる時は、
同い年だから、それなりに話はしてた気がします。
また、実家が近かったから、熟女の忘れ物を
家に届けに行った事もありました。そんな良い友達でした。
つい最近になって、
初級シスアドの試験が今年で終わることを聞いて、
初級シスアドよりも難しい資格は持ってるけど、、、
受けることにしました。なんか、
その辺を想い出してみたくて。
過去を振り返るなんて良い事はないかもしれないけど、
それでも、僕はそういう時間が、時に
今の気持ちを整理するのに大事なんです。
それに、あの時の気持ちを思い出す為に。
家に熟女からもらった参考書が、まだ残ってました。
参考書に、フルネームで名前が残ってました。
その参考書を持って、今日は受験しに行きました。
試験中は懐かしい気持ちで一杯でした。
確か海辺でバイトをしているのを見かけたって
別の先輩が言っていた気がします。
参考書をもらった時に手紙が入ってて、
「初級シスアドの本を渡します。
いよいよ社会人だね。………」
という風な内容だったと記憶しています。
今は、完全に離れ離れになったから、
でも、とりあえず、僕は、なんとか頑張ることが出来てるみたい。
そんな風に、熟女に言いたいです。
今頃、どこで何をしているのかな。
さすがに僕が携帯電話を2回変えてるから、もう会えないかもね。
生きていれば、いつかどこかで会えるなんて言いたくない。
会える時間が限られているのを知ってから、
僕は会える時間を無駄にした想いを後悔する事が多いです。