残像 詞:yuki 曲:北奥 武郎 視聴
通り過ぎる足音数え 日没を願う
乾いた床の上に 頬をうつ伏せる遠く響く子供の声と 鳥たちの影が
古いフィルムのように 絶えず流れていくふいの風が紙をめくる
ひらひらと舞っていく
輪郭だけが 白く霞んでいく赤く褪せた一筋の光 あての無い祈り
水草はゆらゆらと、水槽を漂う小さく翻るカーテン ちぎれ、ちぎれ、拡がる雲
円い瞳の底へ 静かにまどろむ夕焼けが呑み込まれていく
燻ってる太陽
待っていたのは、あの、君の呼ぶ声窓辺の花が散っていく
ひとひらの残像
こらえてるのは、胸塞ぐ寂寥オレンジが遠くなっていく
静寂の闇へと落ちる
待っているのは、遥か、君の声夕焼けに呑み込まれていく
太陽がさらわれていく
手に入れたのは ああ、君の残像・・・