6 ムラサキの夜明け  詞:yuki 曲:北奥 武郎     試聴 
 
 
静かに 夜を瞬く星たちが
海へ 落ちていく

宵闇は やがて紫のグラデーション
そっと 映し出す

悲しみに濡れていた髪が 潮に馴染む
東の風が吹いていく

言葉は、やがて ただの欠片となり
砂へ 散っていく

泣いていた こころは空気に溶けていく
青く 澄んでいく

深く、深く波音が 体内に響く
呼吸が重なっていく

打ち寄せている波が 砂をさらい
止まっていた夜は 遠く去っていく

冷たくなった指先に 体温がめぐる
水平線が浮かび上がる

薄紫さえも 白くなっていく
金色に水際を 輝かせる
夜明けは確実に始まっている
新しい大気が今、生まれる

波がうねる 海鳥は廻る
風は 強く吹きぬける

海は 遥か、まるく、
ずっと、果てなく延びている

雲はちぎれ 空がひらく
 すべて、はなたれる