あの時出会ってなければ
その手を握ってなければ
雲間に光る月は閉ざされた心と似ていた
あの時抱きしめていれば
その手を放してなければ
何処にも行かないって言ったのに
貴女の心は欠けてしまい
光を受けぬ月のように
静かに闇の中へ消えていった
光を受けぬ月に貴女の面影を思い出す
消えてく記憶の中で貴女は
最後の言葉だけを残して
青白い姿揺らしながら
静かに闇の中へ・・・
何処にも行かないって言ったのに
貴女の心は欠けてしまい
光を受けぬ月のように
静かに闇の中へ消えていった