USロック/ポップ・メタルレビュー

(S=激YAVA!、A=素晴らしい B=中々良い C=普通 D=イマイチ E=駄作)


St.Anger/Metallica
気づいたらまた5年振りなメタリカの新作。すっげえすっげえ好き。 今までのメタリカのパワーだけ抽出したかの生々しさ、っていうか そのまんま生録音なのね。これってスタジオ練習をMDでマイク一本つけて 録音したかのような音。それだけに音も軽めだしズレてたりも するんだけど、その分メタリカというバンドがもつパワーが全編から ビシビシと伝わってくる。3曲目は特に圧巻で、ドラムだけ走らせながら スローグルーヴで『some kind of MONSTERRR!』と歌うジェームスは かっこよすぎ。このレベルのバンドになると素の音で全然勝負 出来るんだなあ。感動。 (S)




figure number five/Soilwork
ヘビィメタルという音楽に求められる総てを持ってるサウンドだなぁ、 一聴してすぐレジに向かいながら思いましたSOILWORK、5作目。 どんなにブルータルでも、ハードコアなモッシュピットが 生まれても、ステージにむかって手をかざして しまうような(ツーアウトみたいな形でね)神々しさ。こういう音って 他のジャンルじゃ聴けない。昔友人が『メタルは悪魔崇拝だから 邪悪に歌うんだよ』といってたけど、そういう神だとか悪魔みたいな 絶対的な存在。暴れるんじゃないの、崇めるの。そういう 高揚感が味わえるのって、こういうメタルだけだぜ。 メタルゴッドも大絶賛するわけだ。(S)




Mary star of the sea/Zwan
smashing pumpkinsのBillyとJimmyのニューバンド、という ふれ込みですが、実際ベースにAPCのPazがいたり ギターが元Slint〜TortoiseのDavid PajoだったりするスーパーグループZWAN。 3本あるだけあってギターが彩る空間は重厚壮大で非常に美しい ピースフルなものです。相変わらずのダミ声Billyと、いくらなんでも 叩きすぎなのにそれがかっこいいドラマーJimmyの個性が 強すぎてスマパン代替品扱いされがちですが、スマパンでは 生み出せなかった新しいサウンドだと思う。 スマパンmeetsグロリアレコード、といっても過言ではない 傑作。(A)




believe/disturbed
かっこいいけどCDだといまいち物足りないバンドといえばDisturbed。 普通バンドというのはリズム隊とメロディにわかれているんですが、 こいつらは全員でリズム演ります。いくらなんでもスタッカートが 過ぎるんじゃ、て くらいに切って切って切りまくる。それが一糸の乱れも無くビシビシ 決まるから、これ生で きいてたら相当迫力あるんじゃないかなあ。サビでお決まりの流れる リズムに転調したりと初期KORNに似てるんですけどこいつらはずっと カッチリ派だね。あと個人的には4番あたりでdizzy mizz lizzyっぽい感じもした。 Mudvayneもコレきいて出直してこい。(B)






モドル