Jポップ/ロックレビュー
(S=激YAVA!、A=素晴らしい B=中々良い C=普通 D=イマイチ E=駄作)
so messed up/Meat Eaters
日本のインディロックバンド、多分ファースト音源。
とにかくライブが凄かった。3人とは思えない音のデカさ、
ハムのテレキャスをジョニーグリーンウッドなみに掻き鳴らし、ダイナソーの
Jばりのソロを弾く。高音の爬虫類ボーカル。なんだこりゃってインパクトが
強すぎた。この音源にその凄まじさが封入されてるとは到底おもえなく、
これだけ聴いたら初期ブランキーみたい。だけどもろくろく加工もほどこされて
ない生の音は、魂を削って作った貧乏ロッカーの心の叫びとなって
聞き手に訴えてくる。これがロックなんだなぁ、うん。(A)
宙の淵/Fra-Foa
いまいち本格ロックバンドだか売れ線J-popバンドだかはっきりしない
Fra-Foaの数年前のアルバム。
僕は基本的に小奇麗な女性ボーカリストを有する『ロック』バンドを
信用してません。でもって、アルビニ録音の本作。
僕の愛する数多くの名盤達と同じ音です。
歌うのが青白い顔した綺麗な姉ちゃんだろうがカートコバーンだろうが
ギャビンロスデイルだろうが、同じ音。
アルビニ独特の馬鹿でかいドラムと生っぽいギターがメロディと同様か
それ以上に大々的にフィーチャーされて荒荒しく突き刺さります。
そしてその上にのるのは歌謡曲。合掌。(E)
nectar/bice
ネオアコ、なんて久しぶりに聞く言葉ですけど。囁く声とシンプルな
バックでオシャレポップしちゃうシンガーソングライター、ビーチェの
多分ファーストアルバム。結構かわいい顔して一人で色々こなしちゃう
マルチな方らしいです。こうも囁いて歌われると、21世紀の尾崎豊の
異名を(一部で)持つ僕なんかは『しっかり腹から声ださんか!』などと
思ってしまうんですが、まぁこういうもんですよね。全てが薄味で、
正直どこを聞いて良いのかわからないんです。雰囲気モノって事
なのかな。あぁ、そうだな晴れた日の公園とかで聞くには良いかもしれない。
(C)
st/evil daddy dirt
日本のシューゲイザー系。タイトで手数多めのドラムとアーティフィシャルで
フラワーな空間を作り出すギター(あほみたいにエフェクター繋いでます)、
存在としては大きいけど音の貢献度は低いタイプの女の子ベース(居る
だけで良いのだ)、ささやいて呟くボーカル。質感はちょっと
Tristezaぽい。ちょっとだけね。
いかにもインディーで
頑張ってます!て感じのメジャーになりきれない音だけに、マニアに
好まれそうではある。しっかしこんなホンワカした音に硬質のドラムは
どうなんだって思うけどまぁこれはこれで良いかも。(C)
jupiter/bump of chicken
不思議なバンドだ。
UKロックっぽい気もするけど質感が全然違う。練られているのか適当
なのかわからない演奏。そしてこのボーカルは一体何だ。凄く良い声、
今まで聞いた事がないタイプの声。歌詞を詰めた感じのの歌唱法。
日本語の歌詞が
ズンズン頭に入ってくる魅力的なボーカリストだ。やー、
正直僕はこのバンドの本質がわかりません。この人達って音楽を
あんまり聞いてきてないんじゃないだろうか。演奏も決して上手いわけじゃ
ないし。とても不思議。(C)
six packs/hermann H and the pacemakers
良いバンドです。メロディが良い、演奏が良い。
ポップでキャッチーでコンパクトで、それでいて演奏も非常に
華がある。キーボードと2本のギターとベース、ドラムのそれぞれが
場をわきまえたタイトな演奏が凄く気持ち良い。その上に乗るのは
極上のメロを登載したボーカルですから。サウンドこりすぎで
ちょっと頭でっかちな感じはしないでもないけど、やっぱ良いです。
特に1番は超名曲、日本に生まれたなら絶対に聞くべき。(A)
モドル
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