エモロック/エモコアレビュー

(S=激YAVA!、A=素晴らしい B=中々良い C=普通 D=イマイチ E=駄作)


dizzy mizz lizzy/dizzy mizz lizzy
デンマークの星、DMLのファーストアルバム。このアルバムがめっちゃ 良いんですわ。アニソンみたいな Gloryが名曲といわれてますが、個人的にはカッティングとフレーズが かっこいいwaterlineがベスト。テクニカルかつ流れるような展開でメロディも 感動的なんです。ボーカルギターが最高なのはいうまでもないんですが、 タイトにはねるリズム隊も良いんだよね。 ライナーが有島と伊藤政則なんですけど(この組み合わせも今となっては凄い)、 二人とも『これはオルタナかグランジかハードロックか』とかいってるけどな、 教えてやるぜ!これはエモだ!!(A)




some boots/karate
ノーチェックだったんだけど有名だし、大好きな90 day menと 同じレーベルのバンドって事で新作かってみたんだけど、これヤバイ。 Jazz、ブルース+カオチックポップでひたすらムーディです。 静かに鳴らされるテンションコードと、全曲でひきまくるギターソロ。 ノイズをまきちらしてアームがギュワンギュワン、かと思えば 親父ロックばりの激渋フレーズ。もうこの地点でノックアウトなんですが、 さらにこいつらの最高なところは、それを包むのが歌心満載の ボーカルだって事。哀愁ただよう声で喋り口調をメロディにのせて 僕の心を鷲掴み!グレイト!(S)




with euphoria/nine days wonder
下北沢のレコード屋でも激プッシュされていたというナインデイズ、 現行メンバー初のフルアルバム。ジャケットの通りサウンドも オシャレな未来都市でナイトドライブって感じ。カッティングがビシビシ 絡む2本のギターを中心に、音数はさほどおおくなくても要所をきっちり しめるベース、タイトでダンサブルなドラムと全体を包み込む浮遊 シンセ。全てがキャッチーの一言につきる。ポップでダンサブルなんです。 あるべき音があるべき場所でなり、無駄な音なんて全くない。 昔のカオティック臭がする曲さえ彼らは見事に裁ききってます。 極上の一枚。(S)




君の靴と未来/Envy
アンダーグラウンドでカリスマ的人気をほこるといっても良いですね、 激情エモバンドENVYのセカンド。 エモーションだだ洩れで掻き鳴らす2本のギターを主軸に、凄まじい 手数のドラムとそれに付随するベース、そこに絶叫ボーカルがのるスタイルは 他に類を見ない唯一無ニのスタイルで非常に斬新。怒号のような破壊力 でせまるラウドパートと、切なく美しい静寂パートのコントラストも 素晴らしい。デス声ですが、曲はエモーショナルなロック。 CDも凄いけどライブはその1000倍凄いです、CDが気に入ったら是非 ライブ見て圧倒されてください。(A)




fatal autopsy/the postage era
所謂ポストハードコアな4人組の新人さん。BraidとかQ And Not U、 Faraquet、FugaziからAt The Drive-Inまで、色々なバンドを彷彿とさせる感じで、 ハードなスピードチューンからメロウな曲まで見事にぶちかまして くれます。録音はInner Ear studioってことでもうだいたい音の想像は つくのではないでしょうか。このバンドは特にメロウな曲に魅力を 感じます。2本のギターが結構はっきりと違う音なので、構築っぷりが 美しく伝わってくるところも好き。日本盤も発売されているので 全国どこでもお買い求めになれます。(A)




to everybody/90 day men
シカゴ出身の4人組、セカンド。今でいえばポストロックと呼ばれる のかもしれないけど、これは決して今の音ではない。昔からアンダー グラウンドで実験的に鳴らされていた ダークなプログレがかったスローなロックです。黙々と呟くように 歌われるボーカル、変速的で一つ一つのフレーズが突き刺さるドラム、 音数が少なめながら圧倒的な存在感を示すベース、不協和音を奏でる ギター。そしてなにより、重苦しく曲を彩るピアノ。劇的ではなく、 あくまで淡々とジワジワと進んでいく、比較的長めな曲はどれも僕の 心をがっちり掴んで離さない。(S)






モドル