大溪晏弘(OTANI Yasuhiro) 文責:椚朔朗(Kunugi Sakuro)


大溪晏弘 Yasuhiro OTANI

楽器:Guitar, PowerBook G3, Opcode Max & MSP, 自作ソフトウェア
International Computer Music Community & Electro Music Foundation Member
1981年よりプロフェッショナルジャズギターリストとして活動

1985年故高柳昌行氏の元でアカデミックなギターテクニック、音楽理論を学ぶ

1991年よりコンピュータ、エレクトロニクスを駆使した演奏家、作曲家として活動を始める。
その個性的な作品から国内外の数多くのフェスティバルからの招聘を受けると同時に、
アメリカ/ヨーロッパへの年数回のソロツアー、シカゴ近代美術館、California Art School
of Musicでのワークショップを実施。その作品、活動は海外で大きな評価を得ている。

1年間に複数回にわたる全米ソロツアー、ヨーロッパ各国で開催される電子音楽フェスティバルへの
参加すると同時に、各国の先鋭的なアーティストとのコラボレーションを自ら主催する。
年々広がるその活動の幅から、これからの動向が注目されるアーティストである。


プロジェクト Visible Sounds & Invisible Objects

このプロジェクト名はシカゴトリビューン紙に掲載されたソロコンサートレビュー
から引用したものである。


"音による無意識の直接造形化を目的としたその演奏は、聴くものに内にしまい
込まれた記憶、DNAに蓄積され忘れ去られた循環の中から開放されたときに
見える音、見えないものを呼び起こさせる。"

最新のテクノロジーの可能性を限界まで押し進めるという技術的コンセプトを基に、
リアルタイムにサウンド構築、演奏を実現するシステムを開発。


"音による映像コントロール"を実現したソフトウェアにより、
音のみならず映像も同時にリアルタイムにコントロールすることも実現している。
これはオランダ、アムステルダム国立電子音楽研究所STEIMの技術提供により実現した。
現在このシステムはミュージックシアター、ダンスなどとのコラボレーションを可能に
するインタラクティブなシステムへと発展している。


近年の主な活動

2月、3月京都アルティホールにて神戸在住のダンスパフォ−マ−、プロデューサである角正行氏
のプロジェクト"Blue Ego Blue"にてダンス、舞台芸術、音楽の融合を目ざした新しい試みに参加。

9月International Computer Music Festival98神戸にて演奏。
各国の電子音楽作曲家、INA-GRMなどが参加。

10月シカゴ近代美術館企画による現代日本におけるコンピュータ/エレクトロニクスミュージック
についてレクチャーを開催。


第三回シカゴアジアンアメリカンジャズフェスティバルにて演奏。ポストポップミュージック
シカゴ派の代表的バンドTortoiseのギターリスト、ジェフパ−カ−氏と共演。

11月サンフランシスコからサンディエゴまで数十箇所に及ぶソロツアーを実施。
East Bay Creative Music Festival(年1回開催される西海岸の先鋭的音楽家を集めたフェスティバル)
にゲスト参加。

CODE (Installation with VISUAL(VJ) & DANCE & MUSIC)
2000.09.30(sat) 2000.10.01(sun) エスパス21 愛媛県松山 
Information: 089 934 3621エスパス21
ダンスと映像と音楽による統合芸術 神戸で風の舞塾主催する角正之氏とのコラボレーション
音と身体について考察プロセスプロジェクトの3回目公演

Musique Anecdotique at The Links Hall, シカゴ  Friday through Sunday, March 16-18, 2001  2001年3月にシカゴでやるYasuhiro Otani 3Days 1日目日はシカゴ在住スプリングボード奏者EricちゃんとのDUO、 2日目は16mm実験映画とのコラボレーション、 3日目はMusique Anecdotique(逸話的音楽)として大溪が作曲したピースを演奏
Electronic Media at Mills College Music Department,
California USA February 23 2001  2001年2月にカリフォルニア州オークランドにあるミルス大学でのコンサート


リリースCDリスト

"V/A" from LOS APSON Records (TOKYO)
"Discontact II" from Canadian Electroacoustic Community (Canada)
"Network Volume2" by DISCUS (UK)
"The Miracle of levitation" from Gentle Giant Records (USA)
"Experimental TOKYO" from IEL (USA, Organized by Yasuhiro OTANI)
"Pendler" from Copenhagen The Tyte Institute/Alteration
"Four Focuses" Tetreault, M, Otani, Yoshihide from AMOEBiC
Yasuhiro OTANI & OTOMO YOSHIHIDE Duo Improvisation LIVE" from Pale Blue
TATSU AOKI & YASUHIRO OTANI "DIAL" from ASIAN IMPROV RECORDS

ソロ
"Brain Wash" from Pale Blue (PB-0000)


活動略歴
1991年ライブハウスゴスペルにてマンスリーシリーズ
     ”Noise & Improvised Music Night”をプロデュース。1993年7月まで継続
1993年ライブハウスパイナップルカウンティにて
     Invisible Objects Vol.1.プロデュース
1995年11月12日
     Invisible Objects Vol.4. Free world big Band前夜祭を開催
     Kalle Laar(German),風巻隆等と共演
1995年11月19日
     Free World Big Band at ドイツ文化センター
     Kalle Laar, Mart Zoo(Talin), Eduard Akulin, Paul Hoskin(NY),
     Sam Bennett(NY), 梅津和時等と共演
     Real Time Conducting Systemを開発。指揮者、演奏者が相互に
     コミュニケーション可能なシステム。
1996年2月
     大友良英氏とのDuoコンサート開催Plan-Bにて
     5月にはDuo Improvisationとしてカセットテープリリース
1996年4月
     サウンド&レコーディングマガジン誌においてMax Communication連載
     開始。MaxというMIDIアプリケーション開発言語を通してコンピュータアート・
     ミュージックの新しい可能性を追求。12回
1996年9月
     オランダ・アムステルダムにて行われたISEA96へ招待、コンピュータによる
     即興演奏を行う。(International Symposium Electric ART)
1996年10月
     Music Marge Festival, TOKYO 出演
     黒田京子(ピアノ・ボイス)どのデュエット
     "Visible Sound and Invisible Objects for Duet with computer"
1996年10月
     Beyond Innocent Festival 神戸
     岐阜県立国際芸術アカデミー、助教授赤松正行氏とのレギュラーユニット
     Gaspillageにて出演
1997年3月
     Gentle Giant Records(USA) Festival 出演
     コンピュータによる即興演奏を行う。
1997年4月
     木村まり(バイオリン・コンピュータ)とのデュオコンサート開催
     新宿ピットイン
1997年4月ー5月
     ヨーロッパ・アメリカソロツアー
     Festival SOLO in Switzerland
     At VEGA in Copenhagen
     Experimental TOKYO In CHICAGO and San Francisco
1997年6月
     KURT WEIL アンナアンナ脚本森都のり編曲構成黒田京子
     森都のり(ボーカル)黒田京子(ピアノ・ボイス)と共演
1997年9月
     Now Music Festival 札幌に大友良英氏のユニットで参加
     共演:島田雅彦、マルタンテイトロ(カナダ)
1997年10月
     Beyond Innocent Festival 神戸
     Visible Sound & Invisible Objectsプロジェクトの拡張として
     音に影響される映像システムを付加したシステムで初演
     共演:梅津和時
1997年10月
     ギリシャで開催されたICMC97(International Computer Music Conference)
     にてリアルタイムサンプリングシステムにて”Brain Wash suite”演奏
     シカゴで開催されたISEA97(International Symposium of Electric Arts)
     にてリアルタイムサンプリングシステムにて”From Silent Spring”演奏 
1997年11月
     ソウルで開催されたKEAMS97(Koran ElectroAcoustic Music Festival)
     にてリアルタイムサンプリングシステムにて”From Silent Spring ”演奏
1997年12月
     カールストーン(アメリカ在住のコンピュータによる作曲/演奏家)の来日
     公演を主催/共演
     NTT Inter Communication Center (新宿オペラシティビル)
     世田谷美術館
     ライブハウスシルバーエレファント吉祥寺
1997年12月
     大友良英主催 Ground Zero Final Recordingに参加
1998年1月
     梅津和時主催 Great Improvisationに参加
     PIT INN 新宿
1998年1月
     大友良英主催 Rethink Improvisationに参加
     PIT INN 新宿
1998年2月
     京都ALTI Dance Festival招待作品 角正之氏によるBlue EGO Blueの音楽担当
1998年3月
     Cuba Havanaで開催された6thElectroAcousitc Music Festival In Havana
     招待出演。
1998年5月
     Experimental Dance Festival札幌"The False Song"
1998年9月
     International Computer Music Festival'98神戸
1998年10月
     MCA(Museum Contemporary Arts in Chicago)にてレクチャー
     第3回アジアンアメリカンジャズフェスティバル出演
1998年11月
     サンフランシスコ至サンディエゴ西海岸横断ソロツアー
1998年3月
     incubator iMac50台を使ったプロジェクト 神戸Xebec hall プロジェクト詳細リスナーの声
      大友良英氏のコンポーザーシリーズCDレコーディングに参加
1999年5月
   約2ヶ月間の全米横断ソロツアー

その他
1993年遊動天都、永山聡子 埼玉近代美術館にて演奏
1995年劇団燐光群公演Bird Man にて音楽担当 大友良英氏と共演
1995年大友良英氏によるSampling Virus プロジェクトに参加