リーごま再三 石井さんの発表
YPCではおなじみの石井さんの「リーごま」。リードスイッチにより磁石ゴマの回転を検知し、電磁石の電流をオン・オフして磁石ゴマの回転を加速する。回転軸の方向(鉛直方向)に対し着磁方向が水平になっていれば、大抵のものは回すことができる。回路にLEDやブザーを組み込んでおくと、光の点滅や音の高さの変化で回転数が上昇する様子がわかる。慣れると音の高さからおよその回転数を判定することもできるようになる。
球形の磁石、楕円球の磁石、左右NSの棒磁石に釘の軸をつけたものなどもよく回る(写真下左)。写真にはないが、ガウス加速器に使う球形のネオジム磁石1つに磁極のないステンレス球をもう一つつけたものもよくまわった。
写真下右は、鎌倉学園の生徒が作った学園祭用のプロトタイプ。磁石ごまにする磁石は、径方向に着磁されていなければならない。ケニスオンラインショップ片面2極型フェライト磁石K−2 ドーナツ型10個(1-118-128)がとても安価でおすすめである。
電磁石の代わりに、0.5mmφのホルマル線を10回巻いただけのコイルの中で磁石ごまを回す。巻き数はさらに少なくても可能か。
写真にはないがステイターを小型に作って時計皿に乗せ、これをガラスの上に置いて磁石ゴマを回すと、ステイターはこれとは反対向きに回る。石井さんはこれを<反作用ごま>と名付けた。
YPC(その32) E-144 No340
2012年1月19日(木)
YPC(32回) 鎌倉学園中高 2011年7月10日(日)
リードスイッチ・モーター(再三) ☆実験
@☆
リードスイッチ・モーターのはたらき.
リードスイッチに磁石を近づけ, 回路を閉じてLEDを点灯さる.
リードスイッチの近くで, 磁石ごまを回してLEDを点滅させる.
リードスイッチを電磁石に近づけておき, ここで磁石ごまを回すと, LEDが点滅し, こまの回転が速くなる. これをブザーの音の高さで判定する.
A☆
磁石ごまの代わりに, 回転可能な磁石をローターとする.
球形の磁石
楕球の磁石 回転速度が増すと、長径が鉛直になって回る.
左右NSの棒磁石に釘の軸をつけたもの.
左右NSの棒磁石に, さるかん(釣のねじり止め)をつけたもの.
ゴム磁石も回る.着磁方向は縦型でも横型でもよい.マグネットシートで着磁の様子を見る.
フィルムケース型回転子, NS,NN,SS,N×,S× とする.
Nに赤色, Sに青色, 磁気なし(記号の×)に黒.
直径2cmのゴム磁石の円形ローターを作る. 磁石を軸に固定する.
B
リードスイッチと電磁石(0.4mmφ,200T)を直列につなぎ,
発泡スチロールの台の上に自由に配置できるようにした. その位置関係で, 磁石ごまがどのように回るかをチェックする.
C
電磁石のコイルの巻数を多くして, LEDの代わりにネオン球を点灯させる.誘導で「交流」の90〜130Vが出ていた.
D☆
電磁石の代わりに, フィルムケースに巻いた
0.5mmφ,10Tのコイルの中で磁石ごまを回す.
10T未満でも可能か.
E
ステイターを小型に作って時計皿に乗せ, これをガラスの上に置いてローターを回すと, ステイターはこれとは反対向きに回る. これ<反作用ごま>と呼ぶ.
F☆
回転しているローターで,コイルのLEDを点灯させる.
2mmφ250T, 1mmφ1000Tではコイルの太さは同じ程度だが, 後者ではLEDが点灯する.
G 第1回(07年3月,初めての参加)<リードスイッチ・モーター>,
第18回(09年6月)<リーごま再>,
第21回(10年3月)<リーごま再々>
H☆
鉄芯にコイルを半分ずつ逆巻きして, LEDとローターの作動をチェックする.
例:B1(乾電池1本をコイルの左半分につなぐ) LED1(LEDをコイルの左半分につなぐ)
LS3(LSをコイルの中央にセットしてこまを回すと,○(回る)
A電源全 B1電源左半
B2電源右半
LED\LS 1 3
2 LED\LS 1 3
2 LED\LS 1 3
2
1
○ × ○ 1 ○ ○ × 1
3
○ ×○*
○ 3 ○ ○ × 3 略
2
○ × ○ 2** ○ ○ × 2
1:コイルの左半分使用 2:コイルの右半分使用 3:コイル全体を使用
*
磁束場の形を考える.
** LEDは逆結合
注:HPの実験のページには
<リードスイッチ・ごま 1〜8>,
<作用反作用ごま 1〜4>,
<リーごまPart2 1〜6>,
<リーごまPart3 1〜10>,に関係の実験を乗せてある.
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