理科実験を楽しむ会

夏休みの理科工作Part4(その1)    M-114   No309     2011年8月11日(木)

     

 1 フィルムケースコマ 宇敷輝男

 

@「地球と月といちばん星」ゴマ (白黒図の右)

 フィルムケースコマで『地球のまわりをまわる月』にしたものを茨城の田崎さんが紹介してくれた.すぐ担任していた三年生といっしょに作ったり,いろんな集会で作ったりした.今までに五百本以上作ってきた.今年は「おもしろ科学教室」で,百二十本程作った.たくさん作る中で,問題点を改良し,「月」だけでなく「いちばん星」もまわるように工夫した.作る際のポイントを紹介したい.

(1) 2個のフィルムケースの底をあわせ, セロテープでくっつける.机の上に置いて, ふたの所を, 人指し指の腹で, 手前にはじいて,回転させてみると,中央に白い球が見える.

(2) (1)でくっつけたフィルムケースに, 黒い折り紙を巻きつける. 15cm4分の1の折り紙を両端に巻きつけると良い. この黒は「宇宙の闇」で,どこまでも深く広い.折り紙は5mmの両面テープを貼りつけておくと便利.

(3) 黒の折り紙の中央に, 青い折り紙を貼りつける. この青の折り紙も, 15cm4分の1, これは「青い地球」. 闇に浮かぶ美しい地球が回転してみえる.この時「すごい」と歓声をあげる人が多く,何度作ってもうれしい.  

(4) 青い折り紙の上に, 大地の緑の丸シール(9mm)7, 雲や雪の白い丸シール(5mm)3, 適当な間隔で貼る. この時, 地球のことをみんなで考えまがら, シールを貼り, できたら、 すぐ回転してみるといい. 「あっ,地球だ」「地球がまわっている」「とってもきれい」と歓声があがる.理想的な美しい地球を守りたい.

(5) 両端の黒い折り紙の部分の片方に,黄色の丸いシール(15mm)を「満月」「半月」「三日月」の形に切って,貼りつける.もう片方に「三日月」と「いちばん星」を貼りつける.こうすることで「星」がでる時と「月」がでる時のまわし方がはっきりしてくる.

 

A「太陽系」ゴマ (白黒図の左)

  地球ゴマを工夫して作っていたら, 他のものも作りたいと, いろんな人に言われた. 茨城の田崎さんは, 「太陽のまわりをまわる惑星」も紹介していた.でも,実物もなく,作り方のプリントだけでは,よくわからない点も多かった.でも,試行錯誤しながら,作っていたら,本当に楽しくなり,夢中になって作っていった.子どもだけでなく,大人も夢中になって作って, 遊んでくれた. 

(1) 「地球」ゴマと同じ.

(2) ここも「地球」ゴマと同じ.15cm4分の1の折り紙を作る際, 切る前に5mmの両面テープを先に貼っておく方が作業がスムーズである.

(3) 黒い折り紙の中央に, 赤い折り紙を貼りつける. この赤い折り紙は, 太陽の表面で, 約六千度である.

(4) 赤い折り紙の上に, オレンジのシール(15mm)3枚適当な間隔で貼る. これは, 100万度から200万度にもなるコロナの部分. 

(5) オレンジのシールノ中心部に, 直径5mmのオレンジの蛍光(ケイコウ)シールを貼る. これは, コロナデ起きる爆発的現象のフレアで, なんと数千万度にも達する部分である. 熱くて, 熱くて, とても作業が大変かな.

(6) 白いタックシールで, 2mm幅の6本のテープを作る. 長さは, フィルムケースの円周で10cm. この白いテープを, 黒い折り紙の部分に, 幅が均等になるように3本ずつ貼りつけ, 太陽のまわりを回る惑星の軌跡を作る.

(7) 白いテープ上に, それぞれちがった色のシールを一枚ずつ貼る. シールは, 星形のものや蛍光シールでも良い.

  この太陽系ゴマでは, 軌道の白いテープを作り, 貼る作業が大変であるが, タックシールを使うと, 比較的楽にでき, 楽しくなる.

もっぱら ものから まなぶ石井信也と赤城の仲間たち 
フィルムケース

地球と星と一番星 2
地球と月と一番星 1
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