理科実験についてのお問い合わせ等はメール・掲示板にてお願いいたします。 | |
---|---|
掲示板 | 石井信也 |
稲葉正さんへの手紙7 E-125 No263 2011年3月10日(木)
稲葉正様 2009年7月3日 石井信也
No7 3段アンプ(その2)
@
静電気の正負の判定
入力端子のプラス側をアルミ電極につなぎ, マイナス側をアースします. 塩ビの棒をティッシュで摩擦して, アルミ電極(に近づけて)から離すと, アンプのLEDが点灯します.
これで塩ビ棒がマイナスに帯電していることになります.
アクリル棒をティッシュで摩擦して, アルミ電極に近づけると, LEDが点灯します. これでアクリル棒がプラスに帯電したことがわかります. 切り替えスイッチをNからRに変えると,
点灯の状況が逆になります.
2種類の物体を擦り合わせて, その帯電の状況を調べてみましょう.
A
入力端子にLED1をつなぎます.
LED1に光を当てるとアンプのLED2が点灯します.
前者は発電機で, 後者は検電器(detector)です.
通常の実験では入射光としては太陽や電灯の白色光を使いますが, 以後, 単色光の赤・緑・青のLEDを使うことにします. 単色光のLEDは少々高価です.
LED2は入力の効果を示すdisplayなので赤のLEDは変えません. LED1は発電機として使っていて, 上の実験ではこれも赤のLEDを使いました.
発電機を赤のLED1にして, これに当てる光を青のLED3にするとLED2は点灯しますが,
LED3を発電機として使用し, これにLED1の赤い光を当てても, LED2は点灯しません.
青の光で赤のLEDは発電しても, 赤の光では青のLEDは発電しません. エネルギーの相違によります.
青・緑・赤のLEDの組み合わせで実験をしました. LED1は発電用でLED3は発光用です.
○は発電した場合で,×は発電しない場合です.
LED3\LED1 赤 緑 青
赤 ○ × × 注:
普通のLEDの光を分光してみると,
緑 ○ ○ ×
いろいろな色が含まれています.
青 ○ ○ ○
写真ではLED3は青(左),
LED1は緑ですがLED3の光で青く見えています.ともに黒のフィルムケースに入れてあります.
B
結晶に圧力を加えると発電します.
水晶を2個の10円硬貨で挟んで電極とし,
絶縁体(発泡スチロール)で保持してあります. これを入力端子につないで, ぺンチで挟んで圧力を加えると, アンプのLEDが点灯します.