理科実験を楽しむ会
もっぱら ものから まなぶ石井信也と赤城の仲間たち 

作用反作用Part2   その6 作用反作用の講座の感想  M-81 No256 
                                  2011年2月10日(木)
 
 毎年、12月28〜29の両日、千葉の館山で、理科教育を語る会があります。安房塾といいます。
全国から30名余の参加者があって、その1年間の理科教育の成果を語ったり、地元の魚で、持ち寄られた全国の酒を愛飲しながら、その分、思いの丈を吐き出したりする、といった会です。
 本来は、アルケミストの会の千葉支部の総会でしたが、今では、全国アルケ総会を兼ねる会のようです。
というよりも、亡くなられた盛口襄さんの人柄をと功績を畏敬する人々の集まりといったところです。
 今年は、この会で、作用反作用をテーマにした講座を持つよう、1時間半の時間を頂戴したので、酔いも醒めきれない翌日、落語まがいの話をさせてもらいました。
 アルケミストの会は、本来、化学に関する教員の会なので、物理に関する話は不慣れかと思い、些かの配慮をしたつもりでしたが、さてさて…、以下は話を聴いてくれた人々の感想です。
 
 
01  作用反作用は誰が何のために言い出したのかが気になりました。物体が動いていれ ば力が働いているとわかるけれども、動いていないときでも、力が働いているんだと  説明したかったのかな、と思え[?]ました。とすると、(その流れからすると)、力  の役割の第3の「ものを支える」という考え方が出てきてしまうのも、しかたがないの  かな、とも思います。有り難がとうございまた。
02  小・中・高で自分が学んできた力が、丸暗記であったことを感じました。今まで、事 実だと思っていたこと(教科書で習った作用反作用の力の説明について)が間違ってい るという話はなかなか理解するのが大変でした。今日の講座を聞いた事で、普段の生活 で「何に働いている力なのか」を意識する場所がでてくると思います。自分の中に変化が生じたのがよかったです。そして、とにかく遊ぶ、経験を通じて学んでいこうと思い ました。ありがとうございました。
03  「?」と同時に「!」もたくさんありました。物理学についてはわからないところがかなり残っていますが、「力」についても改めて考えるきっかけをいただけたことに感謝しています。やはり「?」もたくさん残りましたが、後日、また教えていただければと思っています。
04  力の概念のむずかしさがわかった。
05  力が物体にのみはたらくと考えれば作用反作用は良くわかった。重力や電磁気力は別に考えるとのことであるが、それを入れた場合の表現(矢印)が良くわからない。 (Gravitonは納得できない)
06  若い頃、先生の話を聞き、直後に、理科の大物に[?]質問に、反感を買って大変
でした。とっても良い思いでとなっています。ありがとうございました。
07  自分の習ってきたあいまいな定義(説明)がいまだに残っていて、判断(考察)力がにぶっていました。スッキリ、本質を教えること、説明しないで原理性を優先するのだと思いました。
08  まだまだすっきりしませんので、また、来年お願いします。こうやって字を書いているときも、ペンと紙(+机)には作用反作用が働いているわけですね。(作用・反作用の所で物理が嫌いになる人が多いと思います)
09  原理としての、一貫した考えで説明することが必要なことだと、改めて感じさせられました。力学は、正直、苦手で理解しづらく感じておりましたが、すっきりした思いです。
10  石井先生もすごいけど、300年も前にニュートンはすごい、と思いました。ありがとうございました。
11  「もの」にはたらく力をきちんととらえること、とらえ方、ものと接触しているものはあるか、という点、「ことば」の力、読解、表現の力が大切だと思った。「力」はニュートンのイメージ、定義ということはへェーと思ったし、このイメージをきちんと理解することが大切だと思った。
12  石井先生の見方を知らないで育ってきた私たち若い世代にとっては、新しくてよい刺激になりました。
13  当たり前のように覚えてきた力学の問題点を詳しく示していただいたことで、今後「力」を考える時、自分自身が深く考えるようになれそうです。今日の講演だけではまだすんなりと理解できていない部分も多いので、この後、実際に物を使いながら、よく考えてみたいと思います。ありがとうございました。
14 力学はよく議論して理解しているつもりですが、「直接性」などは自分の不足していた部分だと思いました。
15  昔、千葉高生のころ、授業で繰り返しきいたフレーズが思い出された気がしました。
 (もっとも私ば物理は朝生先生に教わりましたが)
16  身近な現象に興味を持たせること、まずは、自分が興味をもつ、持たざるを得ない物理学は面白い。
17  久し振りに力強い石井節を聞きました。おもりがなくなったときのばねの動きについて
の説明は始めて伺いました。まだ、非常勤で物理を教えているので、大変役立ちました。
18  石井先生のお話はきれのいい、スパッとした言葉が、いつまで残る。言葉が法則を語ってくれるという印象がある。盛口さんより詩人かも知れないな。
19  面白かったです。物理はモノを中心にして考えないと観念的になることを痛感しました。(化学ももちろん同じですが)
20 かなりわかった気がする[斜面上の物体の図が描かれていて]。作用反作用、つり合い
がよくわからず、力学はキライであった。(加速度の計算はそれなりにこなしていたが)キライになった1つの理由は、ウソを教えられたいたことにもあったのかもしれないと思う。
 アリガタキ
21  物理は苦手で、いつも教えていても(総合理科A)分からないまま教科書どおりに教えています。今日の講義で、もっと勉強しないといけないと痛感しました。むずかしいですね。ありがとうございました。
22  久し振りに迫力のあるお話が聞けた。まだ完全に理解したとは言えないが、気分は、目からうろこである。
23 力の矢印の意味がスッキリしました。「なぜ?」という疑問の答えはモノから聞くという
のは大賛成。
24  ありがとうございました。原理原則をつらぬきえるだね[?]。原理の見つけ方の大切さについて痛感しました。さらにがんばってみます。
25  高校時代に仮説実験授業を受け、愛知物理サークルで勉強したため、同時性は分
かりますが、弾性力やおし返すにはこだわりがあります。しかし、大変に勉強いなりました。
 
  注:[  ]内は石井の追加 
   間違った記載があったらごめんなさい。
   
   その後、世話役の野曾原さんから、来年度(2011年)も補足的に第2ラウンドをしては
    如何か、という提案があったので、上の感想を軸にして追補しようかと思っています。
   この点を是非…、などという要望がありましたら、メールをください。
 
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