理科実験を楽しむ会
 コヒーラー電波受信器 その2  E-95     No170      09年10月1日(木)
 
1 その1の蛇足の5によると、初期のコヒーラーにはニッケルの細粉が使われていたというので,これに似た材料を使ってみました。
2  アルミの細粉(ザラザラした程度の粒子)でやってみました。OKです。
 アルミの微粉では駄目でした。酸化の度合が進み過ぎているためでしょうか。それとも間に空気が入ってしまうからでしょうか。
  これに,上から圧力をかけてみましたが駄目でした。
 小量の水を入れてみましたが駄目でした。だいいち,粉は水に馴染みません。水に浮いてしまうのです。水滴の表面を覆ってしまうのです。小量の洗剤を入れて,などなど…,要するに,駄目でした。
 亜鉛の粒子は駄目ですが、上からの圧力を強めるとKEDがつき、弱めると消えました。だから,かすかすの状態にしておいて,チャッカマンを作動させると…,難しいものです。 
 錫の粒子はそのままで導通してしまいます。
 低融点金属のウッド合金の棒(太さは割り箸程度)を、0.5cm程度に切ったものは、これも導通してしまいましたが、量を少なくすると使えそうです。
 銅箔を加熱で表面を酸化させて(させたつもりで)実験しましたが、そのままで導通してしまいました。
 まあ,いろいろあるようです!
 
蛇足
1 金属は電気伝導するが、その微細な粉末は電気伝導しないと、というのが私の記憶です。
2 学校が中間・期末試験の期間は、時間的にも余裕があるので、理科の教員たちが集まって、科学的な工場を見学する会を持っていました。魅力のある内容の会社が,近くにもあって、十数ケ所を見学したものです。
 そんなある時、銀の伝導性のある粉末を作る会社を見学したことがありました。それは、銀の微粒子の個々に、顕微鏡的な突起を作り、それによって伝導性を持たせるというものでした。勿論,その作り方は企業秘密でしたが。

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