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石井信也 |
交流回路(その1) E-64
No137 09年2月12日(木)
1 電子メロディーをご存じですか.
この装置は乾電池1個で作動し, メロディーを演ずるIC回路です.
今回は, 電池の代わりに交流電源で遊んでみます.
2 メロディーのボタン電池を外しておきます.
電源としては, スライダックで1Vに降圧した交流を,ダイオードで整流して使います.
正負の向きに注意して, 電源を本体につなぐと,
楽曲が始まります. 演奏が終わったら,
CdSの部分を, 一瞬手で覆って光を遮断すると,
再び演奏が始まります.
3
0.1mmφのエナメル線を, フィルムケースに500回程巻いてコイルを作ります.コイルの端子を,
ダイオードを介して容量の大きいキャパシターになぎます.
とりあえず千マイクロ級のものを使ってみましょう. 結線の向きに注意をします.
4 ダイソーで, 4〜5個100円のネオジム磁石を買ってきて, セロテープでつないで, ブンブンごまにします.
これをコイルの上で回すと, 電磁誘導で交流を発電し, 整流されてキャパシターが充電し, やがて, メロディーが鳴り出します.
曲が終わったら, 引き続いてブンブンごまを回します.キャパシターが充電したと思われる頃, CdSを操作して再びメロディーを楽しみます.
蛇足
1 メロディータイマーのオルゴールの部分を使うこともきます.
2 キャパシターの容量は4700μFのものがよさそうです.
この程度の容量だと, 1曲の全部を聞くことができるでしょう.
容量が小さいと,音楽が途中で終わりそうになります.そのような時にはに,別のキャパシターを並列に繋いで容量を大きくします.
3 コイルを巻くのが大変なときには, 入手できる多数巻のコイルを使ってみましょう. ただし, 鉄芯を使っているものは,
ブンブンごまの磁石が引きつけらることがあるので, 要注意です.
4 いろいろな磁石でブンブンごまを作って使ってみましょう.