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石井信也 |
リーごまPart2 その6 E-84
No159 09年7月16日(木)
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交流で回す, 続き.
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前回, 交流で回す方法をいくつか述べましたが,
スライダックや出来合いのトランスなどの機器が入手が困難な場合にはどうしたらよいでしょう.
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そこで今回は, どこででも可能な方法を述べてみます.
それは, 白熱電球(カラー電球でも)で電流の大きさをコントロールして使おうというものです.
ホームセンターで100V, 5W用の電球とソケット(E-12用, 10Wまで使用可100円)を買ってきます. これに150kΩ(たまたま手元にあったもの)の可変抵抗器を直列につなぎ, 100Vの電圧を分割して, 電源として使用します.
3 あとは, 乾電池使用の<リーごま回路>と同じですが, 念のために記述すると, これに0.4mmφ, 250Tのコイルとリードスイッチ(写真ではプーンの裏に貼りつけた状態で使用した)を直列につなぎ, そして, コイルに並列にLEDをつけます.ただし,交流なのでLEDの向きは自由です.
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100Vの交流電源につないでも, 電灯が点灯しないように可変抵抗を調節します.
これで電源装置はできあがりです.
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コイルの中のリードスイッチの上で磁石ごまを回すと, 電圧調整用の電球とLEDが明るさを変えながら点灯し, こまは回り続けます.
蛇足
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電圧調整用の白熱電灯のソケットを3本を並列につなぎ, 各々に100V,
5Wの電球(なつめ球など)を,ゆるめた状態ではめておきます.
電圧調整用の電球は5Wなので, 1個では0.05Aの電流が, 2本では0.10Aの, 3本では0.15Aの電流が流れることになり,
その時々に本数を選んで使います.
この種の白熱電球には7W, 10W, 15Wのものもあるので, もし, それ以上の電流が欲しい場合には, これらの組み合わせで, 電流を変えることができます.
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電球とLEDは交流による点滅と,
リードスイッチの断続による点滅が同時に起きているようです. それでも, こまはスムーズに回り続けます.
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LEDには, 保護用に330Ωのカーボン抵抗を直列に入れてあります.