交流で充電 | Trの整流作用1 |
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石井信也 |
交流回路(その2) E-65
No138 09年2月19日(木)
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交流回路で素子には, 電源, ダイオード,
キャパシタ, コイル,
オーム抵抗などがあります.
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ここではダイオードについて考えてみます.
電源として,交流を発光ダイオード(LED)で整流して使ってみました. 当然のことながら,LEDもダイオードなので整流作用があります.
LEDの負極をメロディー本体の電池ケースのプラス側(下側の馬蹄形の部分=キャパシターのプラス)に, LEDの正極をコイルの端(どちらでもよい)にはんだづけします. コイルの他の端子はキャパシタの負極(電池ケースのマイナス=上側の∧の部分)に繋ぎます.
この状態で磁石ブンブンごまをコイルの近くで回すと, LEDが点灯してキャパシタが充電しているのがわかります.
ブンブンごまを止めて,
CdSへの光を遮断するとメロディーが鳴りだします.
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トランジスタはダブルのダイオードですから, 3本の脚の内の2本を適当ん選べば整流子として使えます.
主なトランジスターには2SA, 2SB, 2SC, 2SDの4種があります.
その電極はエミッタ(E), コレクタ(C), ベース(B)
の3極です.
2SAと2SBのタイプのものは, ベースがプラス側になるように整流するので, ベースをキャパシタのプラスにつなぎます.
マイナス側はコレクタでもエミッタでもOKです.
2SCと2SDのタイプのものは,
ベースがマイナス側になるように整流するので, ベースをキャパシターのマイナスにつなぎます. 相手はコレクタでもエミッタでもよいのです.
トランジスタの脚を下にしてフェースに向かったとき, 3本の脚の左から, E,C,B です.
パワー・トランジスターも試してみましょう. ボディーがコレクターです.
蛇足
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交流電源をスライダックで数ボルトに降圧して, <交流>でキャパシターを充電する方法を発見しました.
容量の大きいキャパシタ(4700μF)を<電源>として使います.
これをメロディーの本体につなぎますが,
導線の片方には数キロオームの抵抗を保護用に入れました.
交流電源の電極の片方を, 仮に,キャパシタの負極に繋ぎます. この場合, 他方の電極をキャパシタの正極に, 一瞬触れて離すと, 数回のトライアルで, メロディーが鳴り出します. 写真の場合, スライダックの電圧は4Vです.
回路をハンダづけする時, たまたま, 導線(縁線)の素線の1本が離れていて, 交流の電極がこれに触れたら(しい時に)メロディーが鳴ったのでした.
半導体に針を刺すことで整流する方法があることを, 思い出しました.
2 交流でキャパシターが充電できる理由については, 今後, 実験で追求します.