渦電流(その6) E-61 No134 2009年1月22日(木)
1 渦電流でLEDを点灯させる実験を、以前、<渦電流>で紹介しました。
始め、3段アンプで増幅しましたが、アンプはどこにでもあるものではないので、アンプなしで点灯させるアイデアを渦電流(その5)で書きました。
その原理は、LEDは2V近くの電圧がないと点灯しないので、乾電池1個を直列にして、これに渦電流による発電の数百mVを加えてLEDを点灯させたのでした。
2 しかし、これでも満足できません。生徒に見せたら“電池を使ったんじゃだめだヨ.”というに違いありません。
3 先日、千葉大で実験したときには、0.2mmφ,
500Tのコイルを使用し、ネオジム磁石(厚さ3mm、直径15mm、100円/個・ダイソー)2個を使ってみました。この装置での発電電圧を測定してもらうと200mV程度でした。乾電池1.5Vとの和でLEDが点灯したのです。
4 そこで翌日、フィルムケースにエナメル線を巻いて、0.1mmφ, 2000Tのコイルを作り、これまで使ってきた500Tのコイル2本とつないで、3000Tとして使用してみました。磁石も5個に増やしてみました。
1円硬貨のブンブンごまを高速で回すと、電池なしでLEDが点灯しました。
蛇足
1 強さが巻数に比例すると仮定すると、500Tで200mVだったので、3000Tで1.2Vということになります。それに磁石も強くなっているので、LEDが点灯する電圧になったということでしょうか。
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写真では、タイミングが合わず、LEDが点灯していません。
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装置が揺れないように、磁石は両面テープでアルミ板に貼りつけてあります。