電束電流(その9) E-59 No132 09年1月8日(木)
1 キャパシターの電気量を変えて, 電束電流でLEDを点灯させる実験を積み重ねてきました.
充電したキャパシターの電極に,交互に指を触れると, 電荷の一部が逃げることで, 極板間に電束電流が流れます.
充電したキャパシターの電極に, 手のひらを近づけたり遠ざけたりすると,
静電誘導で電極の電気量が変わって,極板間に電束電流が流れます.
静電気が溜まっている物質は,キャパシターの電板の片面と考えてもよさそうです.そこから電束が出ているのですから。
2 そこで, ガッチャン容器に凧糸をつけてブンブンごまにしてみました.
これをティッシュで摩擦してから, コイルの上で回すとLEDが点灯します.
このブンブンごまは電荷が変化する片面のキャパシターと考えられます. そこから「生えている」電束が走るのだから電流ですよネ。
3 キャパシターの電極の符号を変えるように, 充電装置に切り替えスイッチをとりつけました. ただし, 出来合いの切り替えスイッチ(右上,ここでは使っていない))では,
高圧のためにショートしてしまったり, 指に電撃が来りして使いものにならなかったので, 高圧でも使えるような切り替えスイッチ(右下)を作って実験しました.
快調です.
4 電極の電荷の符号を変えるということになれば, 高圧の交流を使えばよいことになります. それで, 使い捨てカメラの交流電源を使ってみました(下の左半分は直流電源、右半分が交流電源).
LEDは明々とつきましたが…
蛇足
1 実験の2には問題があります.
3段アンプは敏感なので, 近くで静電気の変化があると, コイルなどがなくてもLEDが点灯することがあるのです. アンプは遠く離して実験したいものです.
2 実験の4にも問題があります.
高周波による電場の変化は, 短い距離であれば,空間を通して伝わるようです.
発振器の導線をキャパシターにつながない(導線が離れている)でも,
LEDが点灯することがあります. このためにも,
アンプは離して実験したいものです.
また, 3段アンプ本体に,ラミネートされた袋(ここではカリントウの袋)を被せてみたりしましたが, この辺のことについては, まだまだ研究の余地があります.
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石井信也 |