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石井信也 |
電束電流(その8) E-58
No131 09年1月1日(木)
1 実験装置は徐々に簡素化され, 「本質化」されるものです.
2 直径8cmのペーパーリングに, 0.2mmφのエナメル線を1500回巻き, ダイオードを介して3段アンプにつなぎます.
トレイの上に置いたこのコイルの中に, 直径6cmの銅板を置きます.
両者が接触しないようにします.これで装置はできあがりです.
3 3段アンプの出力をコイルにつなぐとき, 正逆に注意します. バイアス電源は切っておきます.
4 ここから実験です.
(1) 小型のキャパシター(50pF, 6kV)を充電して, その電極の一方を, 一瞬, 銅板に触れて充電させると,
LEDが光ります. 引き続いて,
銅板に指を触れて放電させると, また光ります.
銅板はキャパシターの一方の電極で, 他方の電極はアースになっています.
これから出る電束が変化するのです.
(2)
10cm×10cm程度のプラシートに,手の平を触れて,
その静電気を逃がしておきます.
銅板を充電した状態で, これにプラシートを被せ,
手で持った空き缶をその上に近づけたり離したりすると, LEDが光ります.
プラシートの端から銅板に指を触れると, 空き缶を操作してもLEDは光りません.
(3) 銅板の代わりに, ティッシュで擦った発泡スチロールで実験します. アクリルでも実験します. (写真)
蛇足
1 電束電流用の銅板は,接着剤つきの銅のシートかアルミのシートをまるく切ってトレイに貼りつけても結構です.
2 3段アンプのバイアス回路は使いません.
3 上述4の(3)でアクリルはまるくきれないので,
方形のものを使いました.
4 空き缶の代わりに手の平でも同じことです.
5 高圧電源としては, このHPの静電気の項を参考にします.発電棒,電気盆,玉振り発電機などが使えます.